【5月5日米国株式市場】

ダウ    +0.29%
ナスダック -0.37%
S&P500   +0.07%

ダウは終値ベースで最高値を更新。

ハイテク株の下落を受けナスダックはやや下げ、

S&P500はほぼ横ばいとなりました。

小型株指数のラッセル2000は-0.31%とやや下落。

10年債利回りは1.578%(前日比-0.014%)とやや下げました。



【S&P500マップ】
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【セクター】

公益事業や不動産セクターが下げる一方で、

金融、エネルギー、素材セクターが上昇。

S&P500を牽引しました。

序盤は上昇する場面も見られたテクノロジーセクターですが、最終的には下げました。

バンガード情報技術ETF(VGT)は4月26日以降、連続で終値で株価を下げています。

ここ数週間は、景気循環セクターで、経済再開・拡大期に恩恵を受ける傾向がある

エネルギー、金融、素材、工業株などが市場をアウトパフォーマンスしています。


【個別株】


〇GM +4.05% 堅調な決算と見通しを発表。

〇アンダーアーマー +6.91% 予想を上回る決算でS&P500で最も上昇した銘柄となりました。

〇ペロトン・インタラクティブ -14.58%

主力商品のランニングマシンのリコール(無料回収・修理)を発表したことにより株価は大きく下落しました。

〇フェイスブック -1.05%

米フェイスブックの独立監督委員会は、1月にトランプ前米大統領のアカウントを凍結した判断を支持すると発表。

また、無期限の凍結は明確な基準に欠き不適切だったとし、同措置を6カ月以内に再検討し、同社の罰則規定に沿う適切な対応を取るよう求めています。


【米ISM非製造業指数】

4月の非製造業総合指数

結果 62.7 (予想 64.3  前月 63.7)

予想は下回ったものの、高い水準を維持しています。

需要が大幅に増えたのに対し、労働力や原材料などの供給不足が抑制要因となったと思われます。

同指数は50が景気拡大・縮小の節目。

サービス業は米経済の3分の2超を占めます。


【米ADP民間雇用】

4月の米民間雇用者数 

結果 前月比+74万2000人

(予想 +85万人 前月+56.5万)

予想を下回ったものの大幅な伸びとなりました。

米ISM非製造業指数ともに予想は下回ったものの、良い数字で、

米経済が力強く回復に向かっていることを示すものとなりました。


【雇用統計】

投資家の関心は金曜日に発表される、4月の雇用統計に向けられています。

失業率がまだ高い水準にある→対策のためFRBがインフレ上昇を容認する。など、

市場ではインフレ等に対する懸念が根強く残っています。

一方、シカゴ連銀のエバンス総裁は米国のインフレ状況が制御不能に陥る可能性は低いとの見方を示しています。

雇用統計は、ワクチンが全国的に普及し、経済が回復したことにより、

非農業部門雇用者数は97.5万人増加。

失業率は6%から5.8%に低下すると予想されています。



【まとめ・感想】

個人的には、暴落からの株価の回復がとても早かったように、

経済のサイクル・景気の循環(それに伴うセクター/スタイルのローテーション)が、とても早いスピードで進んでいるように感じています。

ただ、個人的には特に慌てる必要もないと思っています。

過去1週間で、S&P500は-0.53%。ナスダックは-3.24%下げました。

過去1カ月で、S&P500は+3.60%。ナスダックは+1.14%上昇しています。

どちらも至って普通の数字で、特に騒いだり不安がる数字ではないと思います。

実際に市場も方向性を決めかねているような状態ですが、

S&P500に長期投資をしている方や、リスクのとれる範囲内で適切に投資を行っている方であれば、

市場に振り回されることなく、慎重かつどっしり構え、投資を継続することが大切だと思います。


いつもありがとうございます。

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