【一緒に勉強しませんか 第7回】

平日夜に始めた新企画「一緒に勉強しませんか」

皆さんのおかげで今回で第7回目を迎えました。

応援クリック本当にいつもありがとうございます。

とても励みになります。


さて、今回のテーマは「米国企業の寿命」

米国企業への長期投資が流行している今日この頃ですが、

米国個別企業への投資は、短期投資も難しければ長期投資も難しいと私は思います。

早速今回も、データや数字を見ながら一緒に勉強していきましょう。



【創業200年を超える企業数】

1位 日本   1340社 (65.0%)
2位 アメリカ   239社
3位 ドイツ    201社
4位 イギリス     83社
5位 ロシア      41社


【S&P500採用銘柄の平均寿命】


米国企業がS&P500にとどまり続ける平均期間

1964年 33年
2016年 24年

2027年には12年とさらに短くなる見通しです。


【創業100年を超える米国企業は少ない】

ウェルズ・ファーゴは1852年、ボーイングは1916年、フォードは1903年に創業されました。

しかし、米国企業全体で見た場合、

創業100年を超える上場企業はとても少なく、

新しくて魅力的な企業が次々に生まれる裏で、コンパックやラジオシャックなどの有名企業が倒産や合併などで消えていきました。


よく米国高配当企業への長期投資や連続増配銘柄へ長期投資戦略が推奨されていますが、

生き残りバイアスの影響を受けた過去のリターンだけではなく、途中で消えた高配当企業の存在などにも注意をむけなくてはいけません。

これらの戦略を成功させるには「(未来の)正しい銘柄」への長期投資が必要なのですが、

それを「今」選ぶのは非常に難しいことだと個人的には思います。



【生き残りは22%】

1950年から2009年までの間、

米国株式市場では、2万8853社が上場しました。

しかし、2009年までに2万2469社、約78%の企業が市場から姿を消しました。

内訳をみると、うち45%は他の企業による吸収・合併。倒産・清算が9%。上場廃止が3%となっています。

とはいえ、長期投資をしていれば、何かしらの「出来事」に出くわすと考えるのが普通だと思います。


「参考」

上場後、倒産・清算により消滅した米国企業の生存率曲線
00


上場後、吸収・合併により消滅した米国企業の生存率曲線
00
スケール 下:生命、都市、経済をめぐる普遍的法則より引用

米国の多くの企業は、20・30年どころが、

上場してから10年間何事もなく無事に生き残ることすら難しいという事がわかります。


【ポイント 厳しい生存競争に晒されている米国企業】

今日まで時の試練に打ち勝ってきた企業でも、今後も勝ち続けられるとは限りません。

たとえ利益が順調に増えていても、市場や業界の成長に追いつけなければ、最終的に企業は危うくなります。

この激しい生存競争は市場全体としてはとても魅力なのですが、個別企業投資家にとってはたまったものではありません。

また、利益だけではなく、財務状況や予測できない危機に耐えうる体力も重要です。

市場の大きな変動や外部の動揺や衝撃は、貧弱な企業はもちろん、

ギリギリのところで効率的に戦っている急成長企業にとっても、タイミング次第では破滅的な影響をもたらします。

5年後の外部環境の変化など全て予想できるわけがありません。



【以下、個人的な感想と意見】

誤解しないで欲しいのは、決して「米国個別株投資をするな」ということではありません。

私が今回の伝えたかったことは、

「米国個別株への長期投資は思ってるよりも難しくないですか?」という事です。


「米国個別株」をインデックス投資やつみたてNISAの延長くらいに考えて、気軽に(少し舐めた気持ちで)長期投資を始めたり、もしくは人に勧めると、

もしかしたらどこかで火傷するかもしれません。気をつけましょう。

もちろん、十分にリスクをわかっているのであれば全然良いと思います。


ここ最近市場が好調だったこともあり、ついつい忘れがちになりますが、個別株投資はとても難しく奥深いものです。

銘柄選択、タイミング、ファンダメンタルズ、テクニカル、他社との比較、PFのバランスなど考えるべきことは無限にあり、

少なくとも決してほったらかしにはできません。

真剣に企業と向き合わなければいけない難易度のとても高い投資だと思います。

確かにコスト等の面では短期投資よりも長期投資の方が有利ですが、長期投資だからといって難易度が格段に下がるわけではありません。

個別株投資は短期投資も難しければ、長期投資も難しい。と私は思います。


とはいえ、どう判断するかはみなさんの自由。

個別株投資家の方も、インデックス投資家の方も、よく勉強しこれからも株式市場で生き残っていきましょう!

私はこれからもVOOに投資を続けていきたいと思います。


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米国株ランキング

過去の記事はこちら



第3回「米国の失業率の見方

第4回「米国の乳児死亡率

第5回「メガシティ

第6回「米国、中・小型株市場の規模

第7回「米国企業の生存率曲線」

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