「米国株式市場は長期的に右肩上がり」

「米国株式市場」もしくは単に「株式市場」長期的には右肩上がり。

という話は、投資家なら誰もが一度は聞いたことがあると思います。


私もこの「楽観的な期待」「論理的な期待」に基づいて、

株式に投資をしていますが、

「将来も絶対に、長期的には右肩上がりだ」

と強く断言することはできないとも思っています。




①ターキープロブレム

七面鳥は生まれた時から飼い主に餌を与えられ、育てられてきました。

七面鳥は「この人は良い人だ・信頼に足る」という思いを抱きます。

毎日、飼い主が世話をしてくれるたびに、その信頼は積み重なり、いずれ確信に変わります。


ある年の感謝祭の前日も、飼い主はいつも通り餌を与えました。

七面鳥は、何年もの間、同じことが繰り返されたので、

明日からもまた同じことが続くだろうと考えていました。

なお・・・・


00
ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質より引用


過去株式市場が右肩上がりだったからといって、

必ずしも、将来も右肩上がりとは断言はできないわけです。


②10年・20年くらいの停滞は普通にあり得る。

これは何度かお話したことがありますね。

株式市場は長期的に停滞してしまう時期があります。

米国株式市場なら、世界恐慌後や70年代。

バブル崩壊の日本もそうですね。

「株式市場は長期的には右肩上がり」かもしれません。

しかし、自分の資金を投じている期間、

最も資産を増やしたい期間が、

そういう10年、20年くらい長期停滞する時期とだだかぶりしてしまう可能性もあります。

株式市場が大暴落や崩壊といかないまでも、

ずっと横這いとなる可能性もあります。



③統計的にはデータ不足

統計学者のネイトシルバーや経済評論家の山崎元氏も指摘するように、

過去100年、200年程度のデータでは、

そもそも、データが不足しており、

「データによって(統計的な)証明」をすることは不可能だということです。


また、古いデータの信憑性や、

年一回くらい株主が入れ替わるのが普通だった時代のデータと、

今のインターネット、コンピューター等が発達し、一日に何度も売買が繰り返されている時代のデータを一緒に考えて良いのか。

といった問題もあります。


長期投資におけるデータ、

例えば、「60年間で、20年以上投資をした場合、マイナスになる事はなかった」

という類の話も注意が必要です。

60年の間には「20年」は41回含まれていますが、重複しない「20年」は3回しか含まれていません。


これは、ここは過去3日間晴れていた。(どの24時間を切り取っても晴れていた)

くらいのもので、

明日(次の20年)は晴れるかもしれないし、雨が降るかもしれない。

その程度の事しか投資家に教えてくれません。


数回サイコロを降っただけでは、偏りが生じることがあるように、

西暦3000年の株式投資家・研究科には、

19・20世紀はたまたま株式市場が「例外的」に高い上昇を記録した世紀だった。

21世紀はそうでもなかった。と言われているかもしれません。




まとめ・感想

過去のチャートを載せながら

「過去、株式市場は右肩上がりだった」と話す。

これは何も間違いではありません。事実です。

しかし、未来はどうなるかわかりません。


もちろん、私は株式に投資をしていますし、良い資産だと思います。

私は市場に対しては現実主義者ですが、

「人類の未来」に対しては、ピンカーやゲイツのように、

かなり楽観的に考えています。


ただ、未来がどうなるかわからない以上、

「私は」株式市場が将来も絶対に右肩上がりだ。と決めつけたり、

過度なリスクを取る戦略を採用する気にはなりません。

株式市場が長期停滞しても、私達は生きていかなくてはいけませんし、

死ぬまで人生は続きます。


私は、株価だけに人生を依存するのではなく、

健康や自身のスキル、

いざという時助け合える人間関係など、

様々な面で、将来の不確実性に備え、

未来にアプローチしていくことが大切だと思います。


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