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今回の結論


例えば「市場が三カ月で20%以上下がる事はない」という主張を検証することはできますが、

もし、過去のデータがそうなっていたとしても特に意味はありません、

もちろん、反例があれば一発で否定できますが、

たとえ反例がなかったとしても、

ただ単に「これまで市場が三カ月で20%以上下がったことがなかったから」という理由だけでは、この説を支持してはいけません。

「これまで、下がったことがなかった」と、

「これから、下がる事はない」を一緒にしてはいけないからです。


サンプルが不充分かもしれませんし、

過去の分析が適切でないかもしれません。

過去と未来で傾向や制度が大きく変化する可能性もあります。



S&P500について

それを踏まえた上で、

S&P500について考えてみましょう。

S&P500指数は1957年2月28日に誕生しました。

その母体となったのは1926年から公表されたS&P総合指数で、大型株90銘柄で構成されたものでした。

ただ、当時時価総額1位のAT&Tが含まれていなかったり、鉄道・公益株の扱いが今と異なったりしています。


S&P500の20年間毎の成績

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参考 ナザールさんのブログ

S&P500の20年チャートを見た時、

私が一番に思うのは、そもそものサンプル数が少なすぎるという事です。

重複する期間が多ければ結果はその分収束しますから、

1930年から期間を重複させずに、

「完全に独立した20年間」を切り取るとしたら、

1930年~1949年
1950年~1969年
1970年~1989年
1990年~2009年

の四つの期間しかありません。

(もちろん、切り取り方にもよりますが、いずれにしても少ないという事はわかると思います)

これは、過去10年、30年のリターンでも同じことが言えます。




統計学的な結論を出すにはサンプル不足

統計学者のネイト・シルバーは、

米国株式市場の信頼できるデータは過去100年分ほどしかなく、

例え、一年毎のリターンで見た場合であっても、

統計的に信頼できる結論をだすためのサンプル数が不足してると指摘します。


この指摘を米国株投資家は忘れてはいけません。

過去10年、20年、30年のデータがそうだったからと言って、

今後もそうなるとは限りません。

その傾向や結果がノイズなのか、たまたまだったのか。それがサイクルなのか。

統計的に信頼できるものかと判断するには、歴史が浅すぎる(データが少なすぎる)という事です。




まとめ・感想


投資判断や何かしらの主張をするのは実はとても難しいと思います。

〇週週間、数か月、一年をきりとれば、たまたまそうなることもあります。

〇有効とされるファクター(バリュー・モメンタム・小型株)も、それぞれ過去60カ月以上市場平均を下回り続ける期間を経験しています。(5年くらい通常とは逆の傾向が続くこともある)

〇10年~30年間だと一見参考になりそうですがサンプル数は少なく。

〇40~50年間となると、現状とはだいぶ違う情報が混じってきます。

〇過去100~200年ですと、実用性に難があります。(過去100年は右肩上がりでも自分が投資する20年間は、1929年~大恐慌後のようにひどい20年になるかもしれないなど)


といった感じで、

データや数字を見るのもいろいろ難しいと個人的には思います。


誤解しないで欲しいのは、

決して米国株式が悪い。

これらデータを使ったり議論したりする事が悪いといいたいわけではありません。


今回私が言いたかったのは

①過去のデータを使っても、「米国株式市場の未来はわからない」ということ。

②過去のデータを参考にする時は、その扱い方に十分気をつけて欲しいという事。

※特に初心者の方やこれから投資を始める方は、特定のグラフを見て過度な期待や影響を受け過ぎないように気をつけてください。

この二点となります。

余計な小言すみません。

まあ、未来はどうなるかわからないので、

私は自分のとれるリスクの範囲内で、

VOOに投資を続けていきたいと思います。


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