バンガードの2021年のoutlookが公開されました。
今回はその中から気になったポイントをまとめつつ、
感想とともに紹介していきたいと思います。
S&P500は割高圏に近づいている

2020年9月末時点で、
S&P500は、金利やインフレを考慮しても、過大評価の領域に近づいていました。
S&P500はそこからさらに、約10%ほど上昇しています。
バブルのように、おかしいくらい高いわけではありませんが、株価はやや割高圏にあります。
株式市場の調整の可能性は高止まり
Global equity market drawdown in the next three years

今後3年間、世界の株式市場で10%程度の調整、
および20%程度の急な下落が起こるリスクは通常の状態より高くなっています。
先進国の公正価格

他の地域や、スタイル毎の公正価格を見ると、
米国以外の先進国の株価指数は公正価格の下限~割安の所に位置しています。
新興国の各株価指数はほんの少しだけ過大評価されています。
米グロース株と米大型株のバリュエーションは、米バリューと米スモールキャップに比べてより高くなっているようです。
これらも、2020年9月30日時点のものです。
その後の株価の変化とともに動的に変化します。
今後10年間の米国株式のリターンの予想は控えめ

2020年9月末時点から、今後10年間の年間名目リターンの予想。
バンガードのモンテカルロシュミレーションを10000回行った結果の分布に基づいています。
手数料と税金等の影響は反映していません。 配当の再投資は反映しています。
様々な投資成果の可能性に関して、バンガード・キャピタル・マーケッツ・モデル(VCMM)が算出した予測およびその他の情報は、仮定であり、実際の投資結果とは異なり、将来の投資成果を保証するものではありません。VCMMの結果は、毎回異なり、経時的に変化します。
低いリターンの時代
これまでのバンガードの予想と同様、
企業収益の成長率が過去の平均年率5.8%から、5%に近い成長率に低下すると予想されることに加え、
バリュエーションの拡大は、過去30年間のリターンに利益をもたらしましたが、
今後10年間で金利が徐々に上昇するため、バリュエーションは年平均2%縮小すると予想されます。
もし金利が低いままでも、
いろいろ相殺され、米国株式市場の期待リターンは低い状態のままの可能性が高いとのことです。
また、米国の投資家の観点からの、
米国以外の株式市場の期待リターンの見通しは7%〜9%となっています。
資産配分毎のリターンとボラティリティの予測

2020年9月末時点から、米国人視点で、
グローバル株式「米国と米国除く国際株式 60:40」
グローバル債券「米国と米国除く国際債券 70:30」
に各配分で投資した時の今後10年間の年率予想リターン(名目)
手数料と税金等の影響は反映していません。
配当の再投資は反映しています。
本当に米国株式だけで大丈夫か?
例えば、この全世界の株式に100%分散したPFの場合と、
米国大型株の今後10年間の予想リターンの中央値とボラティリティを比較した場合
全世界 6.2% / 16.4%
米国大型株 4.7% / 16.5%
リスクはほぼ同じで、期待リターンが高くなっていることがわかります。
また、
全世界の株と債券 80:20の場合は、5.5% / 12.9%
全世界の株と債券 60:40の場合は、4.6% / 9.5%
となっており、それぞれ、
米国大型株100%のポートフォリオを比較してみてみると、
分散によってリターンをあまり損なうことなく、
リスクを抑えることができるとの予想になっています。
参考 http://www.fund-no-umi.com/blog/2009/08/27-bc8a.html
まとめ・感想
以上、バンガードのレポートを基に簡単にまとめました。
画像はすべて同レポートより引用。
50Pのレポートでかなり省略したので、興味のある方は是非見てみて下さい。
来年の話や債券、経済の話あたりは全部カットしました(笑)
アクティブ投資をするかたであっても、
バリュープレミアムやグロース株とインフレの話とかは面白いと思います。
レポートを読んでいたら、
ブログを書く時間がなくなったので2点だけ簡単に感想をまとめます。
①自分のリスク許容度に応じて適切な分散を。
②低リターンの時代に備える。
(より高いリターンを望む方は拠出額を増やす努力も必要)
具体的には、ここら辺が重要かなと思いました。
もちろん、あくまで予想ですし、
今後10年間の予想ですから、明日どうこうなるというわけではありません。
未来はどうなるかわかりませんが、
自分のできる事に集中し、日々生きることが大切だと思います。
いつも本当にありがとうございます。
今回はその中から気になったポイントをまとめつつ、
感想とともに紹介していきたいと思います。
S&P500は割高圏に近づいている

2020年9月末時点で、
S&P500は、金利やインフレを考慮しても、過大評価の領域に近づいていました。
S&P500はそこからさらに、約10%ほど上昇しています。
バブルのように、おかしいくらい高いわけではありませんが、株価はやや割高圏にあります。
株式市場の調整の可能性は高止まり
Global equity market drawdown in the next three years

今後3年間、世界の株式市場で10%程度の調整、
および20%程度の急な下落が起こるリスクは通常の状態より高くなっています。
先進国の公正価格

他の地域や、スタイル毎の公正価格を見ると、
米国以外の先進国の株価指数は公正価格の下限~割安の所に位置しています。
新興国の各株価指数はほんの少しだけ過大評価されています。
米グロース株と米大型株のバリュエーションは、米バリューと米スモールキャップに比べてより高くなっているようです。
これらも、2020年9月30日時点のものです。
その後の株価の変化とともに動的に変化します。
今後10年間の米国株式のリターンの予想は控えめ

2020年9月末時点から、今後10年間の年間名目リターンの予想。
バンガードのモンテカルロシュミレーションを10000回行った結果の分布に基づいています。
手数料と税金等の影響は反映していません。 配当の再投資は反映しています。
様々な投資成果の可能性に関して、バンガード・キャピタル・マーケッツ・モデル(VCMM)が算出した予測およびその他の情報は、仮定であり、実際の投資結果とは異なり、将来の投資成果を保証するものではありません。VCMMの結果は、毎回異なり、経時的に変化します。
低いリターンの時代
これまでのバンガードの予想と同様、
今後10年間の米国株式の期待リターンの予測は3.7%〜5.7%に集中しています。
これは、過去30年間の米国株式市場の年間リターン10.6%とは全く異なります。
企業収益の成長率が過去の平均年率5.8%から、5%に近い成長率に低下すると予想されることに加え、
バリュエーションの拡大は、過去30年間のリターンに利益をもたらしましたが、
今後10年間で金利が徐々に上昇するため、バリュエーションは年平均2%縮小すると予想されます。
もし金利が低いままでも、
いろいろ相殺され、米国株式市場の期待リターンは低い状態のままの可能性が高いとのことです。
また、米国の投資家の観点からの、
米国以外の株式市場の期待リターンの見通しは7%〜9%となっています。
資産配分毎のリターンとボラティリティの予測

2020年9月末時点から、米国人視点で、
グローバル株式「米国と米国除く国際株式 60:40」
グローバル債券「米国と米国除く国際債券 70:30」
に各配分で投資した時の今後10年間の年率予想リターン(名目)
手数料と税金等の影響は反映していません。
配当の再投資は反映しています。
本当に米国株式だけで大丈夫か?
米国大型株の今後10年間の予想リターンの中央値とボラティリティを比較した場合
全世界 6.2% / 16.4%
米国大型株 4.7% / 16.5%
リスクはほぼ同じで、期待リターンが高くなっていることがわかります。
また、
全世界の株と債券 80:20の場合は、5.5% / 12.9%
全世界の株と債券 60:40の場合は、4.6% / 9.5%
となっており、それぞれ、
米国大型株100%のポートフォリオを比較してみてみると、
分散によってリターンをあまり損なうことなく、
リスクを抑えることができるとの予想になっています。
同じ期待リターンでもリスクが大きくなれば損をする可能性が高まり、
リスクが小さいほど儲かる可能性が高まります。
リスクが小さいほど儲かる可能性が高まります。
参考 http://www.fund-no-umi.com/blog/2009/08/27-bc8a.html
まとめ・感想
以上、バンガードのレポートを基に簡単にまとめました。
画像はすべて同レポートより引用。
50Pのレポートでかなり省略したので、興味のある方は是非見てみて下さい。
来年の話や債券、経済の話あたりは全部カットしました(笑)
アクティブ投資をするかたであっても、
バリュープレミアムやグロース株とインフレの話とかは面白いと思います。
レポートを読んでいたら、
ブログを書く時間がなくなったので2点だけ簡単に感想をまとめます。
①自分のリスク許容度に応じて適切な分散を。
②低リターンの時代に備える。
(より高いリターンを望む方は拠出額を増やす努力も必要)
具体的には、ここら辺が重要かなと思いました。
もちろん、あくまで予想ですし、
今後10年間の予想ですから、明日どうこうなるというわけではありません。
未来はどうなるかわかりませんが、
自分のできる事に集中し、日々生きることが大切だと思います。
いつも本当にありがとうございます。
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