市場に勝利をするファンドは少ない

2014年末までの15年間で投資信託市場全体で、

市場平均を上回るファンドは24%しかありませんでした。
 
切り取る期間などにもよりますが、長期手で見た場合、だいたい7~9割のアクティブファンドが市場平均に勝てなかったという研究・データがいくつもあります。

市場を上回るアクティブファンドを見つけるのは容易ではありません。


大切なのは投資家の我慢

そして、その勝ち組の24%も15年間、ずっと継続的に市場を上回ってきたわけではありません。

勝ち組ファンドのうち98%が、4年以上市場平均を下回る年を経験しています。

市場平均を下回っている年に、その時調子のよい他のファンドや戦略に乗り換えてしまうと、「高値買いの安値売り」につながり、コストもかさみ、

最終的に市場を上回るリターンを手にすることができなくなってしまいます。


我慢できない投資家は、自らの手で市場を上回るチャンスを手放してしまう事になるわけです。

しかし、実際問題、そういう困難な時期が何年か続いても、自信を持って信頼し、保有し続けられるアクティブ投信やファンド、戦略はそう多くはありません。


周りには(その時だけ)もっと良さそうに見えるファンドがたくさんあり誘惑してきます。

平均的なプロの投資家でも、一貫してマーケット・タイミングを計る事に失敗していることが、過去の研究で何度も示されています。

アクティブ投信・ETFで市場を上回る難しさの一つに、もし、勝ち組ファンドを選んだとしても保有し続ける難しさがあります。


アクティブ戦略とは市場と異なる動きをする戦略です。

市場平均を上回ることもあれば、下回る事もあります。

アクティブ投信やETFで市場を長期的に上回る事を目指すのであれば、調子が悪い時期を乗り切る強固な忍耐が必要だと思います。



「余談」コストについて


モーニングスターのデータによると

2014年末時点の米国株及び米国大型株を含むブレンドアクティブ投信の438本中、インデックス型投信に勝った比率は22%でした。

うち、コストが低い(上位25%)ファンドの勝率は30%だったのに対し、高コスト(下位25%)のファンドの勝率は10%にすぎませんでした。

高いコストを払えば市場平均を上回れるわけではないということがわかります。

コストは、実際に投資家が手にするリターンを押し下げます。

これはアクティブだろうとパッシブだろうと変わりません。


最新のデータ
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2020年6月末時点から、過去5年間で、

S&P500を上回った米国大型株ファンドはたった22.03%しかありません。

約78%のファンドがS&P500をアンダーパフォーマンスしています。


まとめ

もしかしたら、この中に将来のある時点で、

もしくは長期的に市場を上回るファンドが混じっているかもしれませんが、

そのファンドを

①選び出すことは難しく

②コスト控除後のリターンを考えると更に難易度はあがります。

③タイミングよく乗り換える戦略は、長期的に投資家の手にするリターンを1%以上押し下げるという研究データもあります。


もちろん、いろいろな戦略や考え方があると思いますが、

これらの点から、

アクティブ型のファンド・ETFを用いて長期投資、積立投資をする場合は、

市場全体に投資するようなインデックスファンドに投資をする時以上に、強固な忍耐力と我慢が必要だと思います。


そのファンドのアンダーパフォーマンスが一時的なものなのか、慢性的なものなのか。

運や環境のせいなのか、マネージャー自身の能力の問題なのか。

私には、その時々でアクティブファンドを正確に分析・判断できる能力はありませんので、

普通にインデックス投資を続けていきたいと思います。


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