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アメリカ市場は右肩上がりなのか
VOOに積み立てるということは、

アメリカ市場の右肩上がりを信じているわけですよね。

それならSPXLに積み立てる方がもっといいと思いませんか

というコメントを頂きました。

まず、何点か誤解があるので訂正を。


①VOOに積み立てしているというわけではない。

私は一括投資(5年以上前)

+その後の追加投資という形で投資をしていました。

また、現在はひたすらVXUSを購入しています。


②「米国市場の右肩上がりを信じている?」

「アメリカ市場の右肩上がりを信じている」

とありますが、この前提というか「勝手な決めつけ」が少し違います。

私は米国や米国株式市場を妄信することはできません。

以前「株に恋をしてはいけない」「S&P500を最も信頼し、最も疑っている」と書いたように、


私は資産のほぼ全てを5年以上VOOに費やしていたため、

米国および米国株式市場に関して、

信頼しつつも、一方でものすごく疑ってかかっています。

例えば、「米国が必ず右肩上がりに成長をすることに命をかけれますか?」と問われれば、

「絶対に無理。嫌だ。」と答えるレベルです。


もしかしたら、米国株ブロガーの中で最も米国に不安を感じているのは私かもしれません(笑)。

「七面鳥のパラドックス」や「統計学」「国家的危機」など様々な点からいろいろ懸念しています。



参考① 七面鳥のパラドックス。
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タレブ著 ブラック・スワン―不確実性とリスクの本質 より引用


ある七面鳥は、生まれてから肉屋の主人に毎日エサをもらっていました。

毎日肉屋の主人が優しく世話をしてくれることから、

日に日に七面鳥は、主人が毎日エサが貰えることは信頼の証であり、

一つの法則・真実だと信じ込みます。

理論的には当然とも思える帰結です。

そうでなかった日は生まれてから一日たりともありませんでした。

しかし、999日が過ぎ、信頼も経験もピークに達した感謝祭の前日、

(もちろん七面鳥は餌が出てくるものと確信してその日を迎えましたが)

七面鳥は突然丸焼きにされて命を失います。


これの話は、過去は必ずしも未来を予測し得ないということ。

今まで起きなかったことが、将来起きないとは限らないということ

を教えてくれる大切な話だと思います。


ここら辺の説明は、

私よりもニコラス・タレブ氏の方が上手いので、

まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか

ブラック・スワン―不確実性とリスクの本質

などを読んでみるとおもしろいと思います。


独立した20年のデータは少ない
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シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」より引用

この図は、過去20年間S&P500に投資をした時のリターンの分布を表しています。

今回は株価収益率は本筋と関係ないので無視をします。

丁度、昨日の朝紹介した、

1年毎のリターンの分布に比べるとばらつきがなく、まとまっており、

一見安定しているように思えます。


ただ、1970年~1989年の●と、

1971年~1990年の●では、

検証期間の大部分(1971~1989年リターン)が重複しているため、

近い所に点があるのはある意味当然といえます。


ここで問題なのは、完全に独立した(重複しない)期間における

S&P500に20年間投資をした時のリターンは、

1900年からでも6点分しかなく、

統計学的には不十分ですし、

結果も、切り取り期間によって、かなりばらけてしまいます。

つまりどうなるかはわからないということです。


今から投資をする方でしたら、2020年からの20年。

私の場合なら2015年からS&P500に20年投資をした時のリターンがどこに落ち着くかは、

正直20年後でないとわからないと私は思っています。


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禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターンより引用

そして、過去約100年間の

S&P500の株価の一日毎の上下をみると、

だいたい50:50で上下を繰り返しています。

S&P500指数は常に右肩上がりで上昇しているのではなく、

下落局面やボックス相場は普通に存在します。

これらはSPXLの仕組み上不利だと思います。


結論として、

少なくとも「SPXL」を「積みたてよう」とは思いません。

レバレッジを効かせるなら、

もっと良いと思える異なる手段を、異なる戦略で使います。


ただ、私の投資目標はほぼ達成しつつあり、

今後の人生プランにおいて、今更急いだり、リスクをとる必要は全くないので、

レバレッジをつかわず、今までどおり投資を続けようと思います。


どうせ投資目標が達成できるのなら、

最も低いリスクで達成した方が合理的だもと私は考えます。


まあ、考え方は人それぞれだと思いますが、

人に何を言われようとも、

私は私の人生を歩んでいきたいと思います。


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