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オススメ書籍の紹介

ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~

「ラストベルト」(錆ついた工業地帯)と呼ばれる、オハイオ州の出身で、

貧しい白人労働者の家に生まれ育った著者が、

鉄鋼業などでかつて栄えた地域の荒廃、自分の家族も含めた貧しい白人労働者階級の独特の文化、悲惨な日常を描いています。


〇白人労働者階級の現状と問題点とは?

〇勉学に励むこと、大学に進むこと自体を忌避する、独特の文化とは?

アメリカの行く末を握る、米国の貧しい白人労働者階級を深く知るための一冊。

そして、日本の米国株投資家にとっても、とても考えさせられる一冊です。



以前紹介した本との関連性。

以前紹介した「絶望を希望に変える経済学」の中に、

「移動」(資産の適切な配分)の重要性について語られている項があります。



簡単に言うと、

衰退している産業や地域から、成長している産業や地域に人々が移動することが、

経済の成長にとっても、その人々が豊かになるためにも重要なのですが、

実際は新しい仕事や地域への移動を拒む人が多いという感じです。


その様子が、今回紹介した、

「ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~」

の中では、個人や家族、街の人々の視点と感覚から、

現実として赤裸々に描かれています。


途中で街を捨て出ていった人々は中流家庭にになりました。

街に残った人は、その後低所得層~貧困に喘ぐことになります。

「なぜ、街を出ていかないか」という視点はもちろん、

例えば、街を出た人々達の親戚や友人が街に残っている場合も多いのですが、

この両者の間の感情、複雑な葛藤などはとても面白いです。


また単純に「貧困層をうんぬん」という本でもなく、

保険付きの年3万2000ドル貰える(家族を養える)

重いパネル(といっても1枚 1.5~3キロのパネルを一度に8枚くらい)を運ぶ仕事を「きつい」といってすぐにやめたり、

遅刻や無断欠勤したり、支援が受けられて当然と思っていたり、

自分は頑張っているといいつつ週3~4日働いているだけだったり、

(努力も勉強もしないけど)ホワイトカラーの仕事につけて当然と思い、ブルーカラーの仕事を避けたり、

一部の低所得の白人労働者にも悪い所はあるという視点、

そういう現実も、正直にしっかりと書かれており、私はとても好きでした。


文化と暴力の歴史を理解するためにも優良な図書


暴力の人類史に描かれている、

誇りを守るための暴力・殺人(近代に入っても米国南部に多かった)についても、描かれています。




筆者(1984年生まれ)の祖父母の世代くらいまで、

この文化は米国北部の低所得層の白人の中にも普通にあったようで、

家族の名誉を傷つけるような悪口を言われたから殺す。

→裁判で無罪、恩赦。もしくは警察の捜査が形だけで打ち切られ逮捕されない。

家族への侮辱の報復として、殴らたり、電動のこぎりで腹を切られたりしても、

自身が悪かったならそれを認め、警察にもいかない。など


ただ、これも時代とともに変化していきます。

過激だったのこぎりおばあちゃんはすごく優しくなります。

文化の違いや暴力の歴史を理解するためにも優良な図書だと思います。



私の推薦だけではあれなので

他の方の推薦文を載せておきます。

ビルゲイツ氏が2017年夏におすすめ書籍として挙げています。
「貧困の背景にある、複雑な文化や家族の問題の本質を洞察しているが、

真の魅力はストーリーそのもの、

そして自分の人生を赤裸々に著したヴァンス氏の勇気だ」
その他の推薦コメント

◎アメリカ人が、もうひとつのアメリカを知るためにこぞって読んでいる一冊

◎トランプ支持者、分断されたアメリカの現状を理解するのに、最適の書。

◎タイム誌「トランプの勝利を理解するための6冊」の1冊に選定。


最後に


ノーベル経済学賞を受賞した、アビジット・V・バナジー氏は、

自由貿易によって、最も不利益を被るのは、先進国の低所得層(貿易によって職を奪われる産業)だといいます。

日本の米国投資家があまり知らない米国の課題の一つであり、

日本の米国投資家があまり目を向けない、

アメリカの繁栄から取り残された

「低所得の白人労働者の現実」はたくさんの事を教えてくれます。


〇アマゾン ヒルビリー・エレジー

〇楽天   ヒルビリー・エレジー


そして、日本の低所得の日本人労働者にとっても

この問題は他人事ではありません。

いきなりこの本を読むと文化の違いなどに驚かれるかもしれませんが、

その驚きや理解できないという気持ちに気づく事が大切だと思います。

(それが現実にある、過去あったということも)

そして、そんな方でも5章くらいまで読むとかなりはまると思います。

そして、私はVOOに投資をします。

いつも本当にありがとうございます。

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