ドブジャンスキーの研究

本題に入る前に、

ほんの少しだけ、遺伝子の話にお付き合い下さい。

参考図書「遺伝子‐親密なる人類史‐


初期の遺伝の研究では、

「遺伝型が表現型を決定する」と考えられていました。

①「遺伝型」=「表現型」



②環境の影響

しかし、研究が進むにつれて、個体の周りの環境が身体的な特徴に影響を与えているのが明らかになりました。

例えば、柔道耳やボクサーの(若干曲がった)鼻は、

遺伝のみで決まっているわけではなく、環境や職業の影響を受けているわけです。

②「遺伝型」+「環境」=「表現型」


③運の影響

次に遺伝子は外的な誘因や偶発によって活性化されることにドブジャンスキーは気づきました。

例えば、BRCA1の遺伝子の変異は乳がんのリスクを高めますが、全ての人が発症するわけではありません。

遺伝子自体は子に受け継がれても、実際に発現するかどうがは人により異なります。

また、発症しても進行が早い、遅いなど程度に差があります。

この理由はいまだ不明ですが、年齢、発がん物質、他の遺伝子との「不運」な組み合わせなどが関与していると考えられています。

また、最終的な結果を完全に予想することは困難です。

③「遺伝型」+「環境」+「誘因」+「偶然」=「表現型」



君の姿は投資に似ている

「表現型」を「投資リターン」に置き換えて考えてみましょう。

何か投資に近い物を感じませんか?

どんなにポテンシャルのある優れた企業や投資対象でも、

外部の環境や誘因(金利や法・市場の流行など)もしくは運などの影響を受け、イマイチなリターンとなる時期もありますし、

逆にイマイチな企業や資産でも、流行に乗っかって光輝く時期もあります。


「QQQ」VS「VYM」

ここは、「バリュー」vs「グロース」とか「モメンタム」でもいいのですが、

わかりやすい一例として、

この2つのETFを例にして話していきたいと思います。

〇QQQの構成銘柄

1.アップル
2.アマゾン
3.マイクロソフト
4.フェイスブック
5.アルファベット

以下、テスラ、エヌビディアなど

素晴らしい銘柄(遺伝子)で構成された良いETFだと思います。


〇VYMの構成銘柄

1.ジョンソンエンドジョンソン
2.JPモルガン
3.P&G
4.インテル
5.ベライゾン

以下、ファイザー、シスコなど

こちらも各業種で世界トップクラスの企業が多々含まれており、

素晴らしい銘柄で構成されています。

ただ、それだけでは投資リターンは決まりません。




+「環境」+「誘因」+「偶然」


以前紹介した通り、

高配当戦略の源泉となる「バリュー」ファクターも

QQQのリターンの源泉となる「モメンタム」「クオリティー」ファクターも

補足① QQQのファクター分析
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過去、最低「60か月=5年」以上

市場平均を大きく(最大約-20%~-100%ほど)下回る時期を経験しています。

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http://etfsp500.com/archives/2344p&g8915.html


例えば、QQQに2000年に1万ドル投資をした場合、

その後8年間で、その1万ドルは、5715ドルになりました。

補足② QQQに8年投資をした結果


つまり、いくら優れたポテンシャルがあっても、

それだけで儲かるとは限らないという事です。

金利が上がれば、基本的に高配当株のリターンは市場平均より下げますし、

独占禁止法や流行の変化によって、

現在巨大ハイテク企業に許されている高すぎるバリュエーションが許容できなくなり、相応の価格に下がる事もあり得るでしょう。


QQQが有利な市場環境の元ではQQQのリターンは圧倒的でしょうし、

グロース株が不調に陥り、バリュー株が好況な時期にはVYMが勝つと思います。

どちらも優れたETFだと思います。

が、ETFそのものの基本スペックやポテンシャルだけではなく、

「環境」+「誘因」+「偶然」など様々な理由によって、どちらの投資リターンが良いかが決定されると思います。

まとめ

投資リターンは企業の業績だけでは決まりません。

金利・外部環境・誘因や自然災害など運の要素まで複雑に絡み合い決定されます。

そして、今の環境が永遠に続くとは限りません。

企業分析、環境、不確定の誘因、

そして「運」の要素とどう向き合うかが大切だと思います。


定義づけが難しいので、

何となくのニュアンスで受け取って頂きたいのですが、

「一番優れた企業が、一番高いリターンをあげるとは限らない」とも思っています。


考える事が多すぎて難しすぎる。

そして、いくら考えても未来はわからない。

ですから、私はインデックスファンドを利用し、

幅広い地域やセクター、ファクターなどに低コストで分散投資を続けようと思っています。

もし、個別銘柄などに投資をする方であっても、

「直近の環境やリターン」だけを見て判断したり「こうだ」と決めつけるのではなく、

「環境」「誘因」「偶然」などの与える影響を受け入れ、

広い視野と柔軟な思考で投資判断をする事が大切だと思います。


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