FRBのバランスシートとS&P500
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https://www.morningstar.co.jp/market/2020/0806/fund_00948.htmlより引用

米FRBのバランスシートとS&P500指数の推移です。

3月のコロナショックで急落した株価が、ここまで急回復したのは、FRBの量的緩和による影響が大きいと思われます。


過去のFRBのバランスシート

過去のFRBのバランスシートを復習しましょう。

FRBのバランスシートは、

リーマンショック前は約9000億ドルでした。

その後の量的緩和策によって、2014年には約4兆5000億ドルに膨らみました。

しかし、2018年以降に縮小に転じ、2019年8月には約3兆7500億ドルの水準にまで減らしていました。

2016年からの金利正常化ともに、良い動きだったと思います。

その後、米中貿易摩擦の激化に伴い、緩和的な政策に転じ、今年2月時点で約4兆2000億円まで膨らみました。

そして、コロナショックにより、3月~6月末までの間に、7兆1000億ドルを超えるまでになりました。



バランスシートの拡大がもたらすもの

このバランスシートの拡大が何をもたらすのか。

いろいろ議論されていますが、現時点では誰にもわかりません。

ただ、通常時と緊急時の対応・セオリーを一緒にして考えるとと余分なケガをすることがあります。

今振り返っても、2月中旬から3月の状況下で考えればこれ以外に手はなかったと個人的には思います。

現状、金融危機や企業の倒産を防ぎ、経済へダメージを減らしているのは事実です。

バフェット氏はFRBのパウエル議長の手腕を評価していましたが、

ブラックスワンで有名なタレブ氏等はこれを批判しています。

先週パウエル議長は、「景気回復支援のため何でもやる」姿勢を改めて示し、議会への財政支援要請も続けると述べています。


新規失業保険申請件数

昨日発表された、8月1日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は118万6000件でした。

前週から24万9000件減少し、

3月中旬以降で最低水準となったものの、未だ100万件以上の高止まりが続いています。

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7月末に失業者に対する週600ドルの特別給付措置が失効したことを受け、失業保険申請件数は今後数週間で減少していくと予想もあります。

一方で中小企業を支援する「PPP」の期限切れを受け、雇用が減るため、失業保険申請件数は高止まりするとの見方も出ています。 

ブルームバーグは以下のようにも報じています。

ある調査によれば、中小企業の2割が、PPP融資を使い果たした後に従業員を解雇する予定、ないし既に解雇したと回答。

別の調査によれば、PPP融資で再雇用された従業員の約4人に1人は、雇用主から再度解雇の可能性があると告げられた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-08-06/QEN6YPDWX2PW01より引用


今後の追加支援策次第のところもあります。

このまま新規失業保険申請件数の減少が続くとは限りませんので、

今の時点では、手放して喜んだりせず、慎重に見守るべきだと思います。



今後の見通し


世界各国の中央銀行は、

今後も金融緩和的な政策を続けざるを得ない

とみられています。

「直近」の株価にとってはいいかもしれません。


米国の低所得層の多くはコロナ禍で消費を大幅に減らしたものの、政府から緊急支援金を得た途端に消費が拡大しました。

ただ、未だ米国経済がコロナショック前の水準に全然戻っていない中、7月に入り失業保険申請やクレジットカード支出、航空旅行などは横ばいとなっています。

その他、いくつかの経済指標も回復が鈍化しています。

参考 http://etfsp500.com/archives/24251947.html


まとめ

株価は金融・財政政策などによりV字回復をしましたが、

米実体経済がコロナショック前の水準に戻るにはまだ時間がかかると思われます。

ワクチン・治療法が普及し、人々が安心して元の生活・経済活動ができるようになるまで、

私は、あせらず、気長にVOOを中心に投資を続けていきたいと思います。


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