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お断り

今回の内容は、書籍「暴力の人類史 」に基づくものです。


「20世紀とは戦争の世紀である」
 
20世紀とは戦争の世紀である。

20世紀は人類史上最も血なまぐさい世紀だ。

などとよく表現されることがあります。

ですが、この通説には疑問が残ります。


「20世紀は二重人格である」

確かに、20世紀の前半50年は、

2つの世界大戦等により血の洪水が起きました。

しかし、20世紀は50年だけでは終わりません。

20世紀後半は、小国間の戦争や内戦はあったものの、

大国間の戦争は回避され、最終的には冷戦をも克服しました。

歴史学者ジョン・ガディスは後半の50年を「長い平和」と呼んでいます。



二つの予言

ちょうどこの境目、

20世紀の半分が過ぎた、

1950年代の初めに、イギリスの2人の有名な学者が、戦争と歴史を振り返り、

将来の世界がどうなるか、予測を発表しました。


一人目は、偉大な歴史学者

1人は20世紀を代表する歴史学者アーノルド・トインビー氏。

26の文明の興亡を研究した名著「歴史の研究 」の著者で、

第二次世界大戦中、政府代表として講和条約締結にも関わったほどの人物です。

彼の予測は以下の通りです。
近年の西洋史において、

戦争は起きるたびに激しさを増している。

そして今日、1939年から1945年までの大戦が、その増大傾向の頂点ではなかったことは、すでに明らかである。

つまり、将来もっとすごい戦争が起こると予測をしたわけです。

1950年代は、ちょうど冷戦や核の時代が幕開けたころですから、

他にも、多くの評論家や歴史家等は悲観的な見方を示し、

その後、30年間、人類滅亡の日が近いとの予測や予言は絶えませんでした。


二人目は、物理学者・気象学者

そして、心理学や応用数学者としても知られる

ルイス・フライ・リチャードソン氏。

リチャードソンは、100年以上の間に起きた武力衝突のデータを統計的に分析し、こう予測しました。


今世紀に二つの世界大戦が起きたことから、

世界はより好戦的になったと漠然と思ってしまいがちだ

だが、こうした見方は、

論理的によく吟味する必要がある

もしかすると三度目の世界大戦がおきずに、平和な時期が長く続くのではないだろうか?


リチャードソンは、世界規模の核戦争が起きるという当時の一般的な認識を、

漠然とした印象やイメージをではなく、統計に基づいて否定しました。

トインビー氏のような世界の文明についての知識に基づいたストーリーではなく、統計をもとに未来を予測したわけです。(しかも控えめに)



まとめ

この話から投資家が学ぶべき教訓はいくつもありますが、

この4点にまとめてみました。


①20世紀を代表する偉大な専門家でも未来予測は難しい。

②一般論や多数決が正解とは限らない。

③誰の予測が当たるかは、後になってからでないとわからない。

④ストーリー・物語で考え、判断すると事実の認識を間違えることがある。

(漠然としたイメージではなく、統計や数字を使ってアプローチする事も重要)


投資家は、イメージや印象の罠、

予測や多数決の罠などにひっかからないよう

気をつけながら、投資判断することが大切だと思います。

そして、

何よりも平和が一番だと思います。


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