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今回は、

最近めちゃくちゃはまっていて読み進めている

暴力の人類史 」の中から、

米国のおもしろい統計データを紹介します。


ファクトフルネスをよりフルネスする

昨年話題となった名書

FACTFULNESS(ファクトフルネス)」にあるように、

近年、暴力、殺人、戦争などは徐々に減りつつあり、

世界全体としてみた場合、人類はより良い方向に向かっています。


今の傾向が将来も続くとは限らない


しかし、

過去の米国の人口10万人あたりの年間の殺人事件数を見てみると、

世界が必ずしも一方向に進み続けてきたわけではない

「何か」のきっかけで反転することもある。

ということがわかります。

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暴力の人類史 」より引用


数字を具体的にイメージしてみよう

1970~90年の間、殺人事件件数は増加。

人口10万人当たりの殺人事件件数が8件を超えています。

これは人口約22万の八戸市に置き換えて考えると、

毎年、市内で最低でも16人も殺人で殺されているということになります。

怖すぎて、私はおちおち夜しか眠れません。



米国の殺人件数の流れ

米国の殺人件数は、

1930~40年代にかけて急激に減少しました。

50~60年ころまでは低いまま推移していましたが、

60年代に急激に上昇し、

90年中頃まで高いまま推移しました。


この理由に関しては諸説あり、

統計的には、眉唾な(信憑性の低い)一般論から、

ある程度信憑性のあるものまで様々です。

全部説明すると長くなるので、気になる方は是非同書を読んでみて下さい。

後付けバイアス的な理由・説もいくつかあるのですが、ぶった切られてておもしろいです(笑)。


投資家が学ぶべき教訓

さて、投資家が本当に学ぶべき教訓はここからです。

1995年、ジェームス・ウィルソンはある論文を発表しました。

この論文を一言でいうと、

「1990年代の後半の米国の殺人事件の発生件数は増加する」という内容です。


この根拠を簡単に説明すると

〇90年代後半に、14歳~17歳の若者の人口が100万人増加する。

〇うち約半数が男性(過去の殺人事件の傾向として犯人は15~30歳の男性が多い)

〇過去の統計では若い男性のうち6%が高い確率で繰り返し犯罪を犯す。


「結論」

路上強盗や殺人などの

犯罪を犯す若者が今よりも3万人増える。

つまり、「殺人事件の発生件数も増える」というものです。


この論文には、

専門家や有識者からたくさんの賛同の声が寄せられ、

この結論を支持する、論文や新聞記事、予測などが相次いで発表されました。


その結果・・・

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米国では1995年以降、

殺人事件だけではなく、レイプ、強盗、暴行、窃盗、不法侵入など、

米国の主要な犯罪の全ての発生件数は半減しました。


専門家らの敗因

専門家らの敗因は、

①「直近の人口動態を信用し過ぎたこと」

②「人口以外の様々な要素がもたらす、変化や予測できない影響を考慮しなかった事」

などがあげられています。

投資家は自らが同じ失敗に陥らないように、

この敗因についてよく学ぶことが大切だと思います。


結論

未来は誰にもわかりません。

多くの有識者や専門家が賛成しても、予想が当たるとは限りません。

統計やデータを用い、合理的に思考をしても、

未来の不確実性を完全に予測する事は人間には困難です。


米国や世界は一方通行で進むわけではありません。

時に状況は悪くなることもあります。

予想が外れた時やそういう事態のことを考え、

十分に備えつつ、投資や資産形成を行うことが大切だと思います。


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