S&P500に投資をする方へ

よく「若いうちはS&P500に集中投資して・・・」

という話を耳にします。


私は、ご存知の通り、S&P500や米国株が大好きですし、

目標や許容できるリスク、

投資期間が『本当に』許すのなら、

S&P500や米国株100%もありだと思いますし、

選択は各々の自由だと思っています。


ですので

、この記事は、決して特定の誰かの意見や主張、投資方法を否定するものでは一切ありません。

ただ、今回はその『本当』の部分について、

つまり、本当に「リスク(可能性)を考慮しているか」という点に一石投じてみたいと思います。



ボーグル氏の意見

バンガードの創設者、ジャック・ボーグル氏も著書

インデックス投資は勝者のゲーム──株式市場から確実な利益を得る常識的方法」の中で、

投資期間が長く、かなりの胆力と度胸のある投資家、

つまりその時々の、

市場の暴落に動じない勇気のある投資家は、

S&P500インデックスファンドに100%アロケーションすることが良い選択肢となろう

と述べています。

※ただし、米国株60%・米国債40%のバランスファンドの方が、S&P500 100%よりも「リスク調整済みのリターンが良く」「下落にも強い」とも述べています。


では、実際にどのくらいの胆力や勇気が必要か、

ここで一つ具体的な数字を紹介したいと思います。



95~2009年6月までの円換算のデータ
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SBI証券 初心者でもよくわかる海外ETF基礎講座より引用

既にS&P500投資家にとっては、ちょっと嫌な予感がしますね。

わかりやすくチャートにしてみましょう。

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この約15年間で、最も円換算した時のリターンが良かったのは日本株(TOPIX)とだったという事がわかります。

もちろん、これは切り取る期間の影響が大いにあります。



2000年から2009年までの10年間

例えば、2000年から2009年末までの10年間を比較した場合、
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(こちらはドル換算のデータです)

  米国株式市場   -0.27%
  先進国株式市場     1.24%
黄色 新興国株式市場     9.82%

この10年間では、米国より、新興国株式の年率平均リターン方が約10%高かったことがわかります。

こちらも切り取る期間の影響によるものです。

ですが、この10年に限らず、米国株式市場(S&P500)が長期的に不調だったり、他の株式市場の方が高いリターンだった時期は、過去に何度もありました。

S&P500に集中投資をする方は、そういう時期に、自分があたる可能性を良く考える必要があります。


「悪い一例」

S&P500の停滞と新興国の高いリターンに我慢しきれず、

2007年ごろに新興国に切り替えたとしましょう。

2009年以降のS&P500の高いリターンは皆さんご存知の通りだと思います。

こういう時期に耐える胆力がないのであれば、無理せず最初からより分散したポートフォリオを組んだ方が、

途中で降伏して、高値買いの安値売りを繰り返すより、結果的に良いリターンになる可能性が高いと私は思います。



「若いうちはS&P500に集中投資して・・・」

自分の若い時期(資産を早く増やしたい時期)と、

S&P500の伸びる時期が噛み合うとは限りません。


例えば、若いうちにS&P500が10年くらい停滞して、

年を取ってからグンと成長する可能性もあるわけです。

VOO→VTより、VT→VOOの方が資産が効率的に増える可能性だってあるわけです。

(もちろん、あくまで可能性ですが)

少なくとも、自分の都合や理想、予想通り市場が動いてくれるとは限らないということを、よく理解することが大切です。

未来は誰にもわかりません。



度胸と勇気と心強さと


私はS&P500が好きです。

実際私の今のポートフォリオの約98%はVOO(バンガードS&P500ETF)です。

ですから、S&P500への投資を否定するつもりはありませんし、長期的には成長すると思います。


ただ、流行っているから、みんな勧めているから、最近話題だから。

といった感じで投資を始めるのは、

もしくは「若いうちはS&P500で資産を効率よく増やして」と、

自分の都合のいい想定の元で投資を始めるのは、

ちょっと危うさも感じます。


長期投資をしていれば、バラ色の日々だけではなく、

何もかもうまくいかないもどかしい日々や、

くやしさをこらえる日々が続く事は全然あると思います。


S&P500投資を始めるからには、

直近のリターンや超長期リターンだけではなく、

「リスク」や「上手くいかない時期に自分が当たるケース」を良く考たうえで、

どのくらい自身の資産を配分するかを慎重に決めた方が良いと私は思います。

途中でやめてしまうのは何よりもったいないですから。


今後もいろいろあると思いますが、

お互い自分の投資を続けていきましょう。


※いつも本当にありがとうございます

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