S&P500は割高?割安?

7月20日に公開された最新のレポートによると、

バンガードは、米国株式市場(S&P500)の現在のバリュエーションは、

フェアバリュー(適正価格)に近い値だと分析しています。
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https://personal.vanguard.com/pdf/ISGMVEMO_072020.pdf


バンガードの予測モデルの信憑性について

バンガードは独自のモデルを開発し、株式評価の均衡(公正価値)レベルを推定しています。

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この図はバンガード社が、  次の10年間の米国株式市場のリターンを「予測した結果」がどうなったか、1980年から2019年の長期間に渡って検証したものです。

ITバブルで株価が跳ね上がった時を除き、ほとんどの期間で、概ね予測の範囲内に収まっていることがわかります。

バンガードの米国株式市場の10年間のリターン予測は、ある程度信憑性があるという事がわかります。



S&P500とフェアバリューレンジについて
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さて、もう少し詳しく見ていきましょう。

 ここ数年、米国株式市場のバリュエーションは、

バンガードの計算するフェアバリューレンジの上位に位置しており、市場が過大評価されている可能性を示唆していました。

S&P500指数のバリュエーションは、コロナウィルスの影響により3 月末大きく下がりましたが、

6 月末にはかなりフェアバリューに近い水準に戻していることがわかります。

とはいえ、全然割高圏ではありませんので、S&P500や米国株式市場全体に投資をする方は、あまり気負うことなく投資を続けると良いのかなとも思います。


米国以外の株式市場ついて


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https://personal.vanguard.com/pdf/ISGMVEMO_072020.pdf

米国を除く国際株式市場を見てみると、欧州や英国などバリュエーションが低下しており、割安域に近い水準となっていることがわかります。


今後10年間のリターンの予測について

米国も国際株式も

①バリュエーションの低下

②金利低下により公正価値の範囲が拡大している

ことなどを理由に、19年末よりも長期的なリターンは改善しているとバンガードは見ています。

今後10年間の平均リターンは、米国株で 4~6%。米国を除く国際株式で 7~9%となると予想しています。


したがって、米国の投資家は、

グローバルに分散したポートフォリオを保有することで利益を得る可能性が高い

Therefore, U.S. investors will likely benefit from holding a globally diversified portfolio.

とバンガードは述べています。

詳しくは前回の記事もご覧下さい。「http://etfsp500.com/archives/24104242.html



※予測の幅と合わせて考えよう

先程の今後10年間のリターンの予想の「幅」を表したグラフです。

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https://personal.vanguard.com/pdf/ISGMVEMO_072020.pdf

左から、米国株、国際株式(除く米)、米国債、国際債券(除く米・ヘッジ有)、全世界の株式と債券60:40の予想リターンの幅となっています。

赤い点が19年12月の予想の中央値、紫の□が6月末時点の予想の中央値を示しています。

縦軸が今度10年間の年率リターンの平均が収まる範囲を予想したものです。

だいたいは水色の▢内に収まる可能性が高いのですが、より上下にブレる可能性があることも忘れてはいけません。


ポイント


株式市場の見通しは、コロナウィルス後に改善していますが、債券の予想リターンは低水準(0%~2%)となっています。

この影響もあり、国際分散型60/40ポートフォリオの期待値は、2019年末時点でのバンガードの予測を若干下回っています。

しかしながら、米国株式の予想リターンと比較した場合、予想リターンの中央値はほとんど変わらず、予想リターンの幅は狭くなっていることがわかります。

低金利の環境と予想リターンの低さにもかかわらず、高品質な国際債券(ヘッジ付き)が、

マルチアセット・ポートフォリオにおけるリスク分散の重要な役割を果たすことを期待している。とバンガードは強調しています。


まとめ

各々の投資目的やリスク許容度に合わせて、

資産配分を決めることがとても重要だと思います。

高いリターンを目指し、かつリスクを許容できる方は、

S&P500(VOO)やQQQを選択してもいいでしょうし、

ある程度のリターンがあればいい、あまりリスクを取りたくない方は、

国際分散投資、もしくは現金や債券など株式以外のアセットへの配分を考てみても良いかと思います。

将来のリターンをコントロールすることはできませんが、期待リスクは分散によりある程度抑える事は可能です。

特にこの不透明な時期には、自身のポートフォリオのリスクを慎重に評価する必要があります。

そして、何よりも自身の長期目標と許容できるリスクに合わせた資産配分を、長期的に維持し続けること、投資を続けることが大切だと思います。


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