
決算シーズンが始まりました。
明日以降の決算の予定はこんな感じです。

https://www.earningswhispers.com
詳しい日程は
「マネックス証券 米国株式決算カレンダー」
など各証券会社のHPなどで確認できます。
米大手銀行三行の決算について
普段あまり個別銘柄について書かないのですが、
一つ気になったことがあるので、今回は書いていきたいと思います。
まずは、昨日決算発表があった、米銀3行についてみていきましょう。
〇JPモルガン・チェース
EPS 1.38ドル (予想 1.23ドル)
売上高 329.8億ドル(予想 302.3億ドル)
〇シティグループ
EPS 50¢ (予想 27¢)
売上高 197.7億ドル(予想 190.6億ドル)
〇ウェルズファーゴ
EPS -66¢ (予想 -10¢)
売上高 178億ドル (予想 183億ドル)
JPモルガンやシティは予想を上回りましたが、
投資部門が弱いウェルズファーゴが苦戦。減配も発表しました。
ただ、それ以上に気になったのは、3行の貸倒引当金の多さです。
不良債権が増えるのはこれから?
JPモルガン、 シティ、ウェルズ・ファーゴの米銀3行の
第2四半期の貸倒引当金は合計で約280億ドル(約3兆円)でした。
これは2008年10~12月以来の水準で、アナリスト予想を上回る額となりました。
つまり、3行は、
今後不良債権が増えることについて、
めちゃくちゃ警戒しているという事がわかります。

参考 ブルームバーグ
3行の貸倒引当金の年初来の合計は470億ドルとなり、過去3年間の合計額をも上回っています。
3行とも、米国で新型コロナの猛威が続き、経済見通しは悪化したと指摘しています。
JPモルガンダイモンCEOの見解
失業者は急増したものの、個人は遅滞なく債務の支払いを続けることができており、新型コロナウイルスによる不良債権の急増は回避できています。
JPモルガンによれば、消費者ローンの支払い延滞率やクレジットカード、住宅ローンなどの支払いは現時点では問題なさそうです。
しかし、ダイモンCEOは、
今後について厳しい見通しを述べています。
「当局が打ち出した政策の影響で、すぐには表れてこないだけだ」
「今回は通常の景気後退ではない。リセッションの影響は今後目にすることになる」
経済が下落前の水準まで回復するには、まだまだ時間がかかるかもしれません。
米財政赤字、6月は過去最大
米財務省が13日発表した
6月の財政赤字は8641億ドル(約93兆円)と、単月で過去最大となりました。
6月の歳出は過去最大の1兆1000億ドルに膨みました。
中小企業を支援する「PPP」を監督する中小企業庁の支出が約半分を占めます。
一方で、歳入は前年同月比27.9%減となりました。
2020会計年度(19年10月-20年9月)の、
最初の9カ月間の赤字は合計2兆7000億ドルで、既に前年度の赤字の3倍近い規模まで膨らんでいます。
米国の財政赤字の行くへが気になる今日この頃です。
まとめ
ワクチンや治療薬がいき渡るのが先か。
冬になりコロナウィルスが活動をより活発化するのか。
マネーがショートするのか。
私にはわかりません。
ただ、そういう可能性、リスクも0ではありません。
直近の株価の回復、上昇に逸る気持ちもわかりますが、
自身の許容できるリスクを超えないように、
適正な資産配分を維持しながら、注意深く投資を続けることが大切だと思います。
ただリスクをとるのではなく、リスクと上手く付き合っていくことが大切です。
※いつも本当にありがとうございます。
みなさんの応援がなければ、ここにいない私です。
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