「アリカ経済ー成長の終焉」

ロバート・ゴードンは著書、

「アメリカ経済ー成長の終焉」にて、
米国の成長は1970年代前半のどこかで終わった。もう戻ってこない
と、強く主張しています。



第二次世界大戦の終わりから、1973年の石油危機までの約30年間、欧米先進国の経済成長は史上最高ペースを記録していました。


米国では1870年~1929年の間、一人当たりのGDPは年1.76%増で推移していまいた。

1929年からはじまった大恐慌の間には、-20%という数字も記録しましたが、

1929年~1950年までの平均成長率も、大恐慌前を若干上回る程度で推移していました。


しかし、その後の1950年~1973年の間、成長率は2.5%にも達しました。

たった数%の差ですが、複利を知っている皆様ならこの差が、すごく大きいことはすぐにわかると思います。

1.76%の場合、一人当たりのGDPが倍になるには40年かかりますが、2.5%なら28年で倍になります。

労働生産性の向上。教育水準の向上。機械の性能の上昇。電気など動力の変化。全要素生産性(TFP)などが理由に挙げられます。


「補足」全要素生産性(TFP)とは

Total Factor Productivity。経済成長(GDP成長)を生み出す要因のひとつで、資本や労働といった量的な生産要素の増加以外の質的な成長要因のこと。

技術進歩や生産の効率化などがTFPに該当する。TFPは直接計測することができないため、全体の変化率からTFP以外の要因を控除した残差として推計される。


野村証券 証券用語解説より引用
 

1920年以降、GDPに対してのTFPの貢献は大きく、

1920~1970年のTFPの伸びは、1890~1920年の4倍にもなっています。

この変化は米国民の生活にも目に見える形で表れており、食事の質、児童労働や重労働の減少、労働時間の短縮、退職年齢の低下など、人々をより豊かにしました。


ショック・オイル・ショック

しかし、1973年以降TFPの伸びはとまってしまいました。

石油危機から始まった停滞がニューノーマルになってしまったのです。

当初は停滞が長引くとは思われておらず、黄金時代を経験していた経済学者や政策担当者は一時的な不調で、すぐに自動的に回復するだろうと考えていました。

1995年以降、TFPは回復を始めましたが、ITバブルがはじけるとまた元に戻り、停滞期へと入りました。



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参考 総務省のHPより

2018年までに伸びは改善されてきているとはいえ、0.94%で、1920~1970年の1.89%に比べると半分に過ぎません。

ロバート・ゴードンは1970年代前半以降を「冴えない40年」と表し、もう高度成長の時代は戻ってこないと主張しています。


まとめ。感想

と、たまに悲観的な主張を紹介しました。

もちろん、ゴードンの主張が正しいとは限りません。

楽観論も山ほどあります。

米国投資家は最高のシナリオと最悪のシナリオ両方をしっかりと想定したうえで、投資をすることが大切だと思います。

私は今まで通り、S&P500(VOO)を中心に投資を続けていきたいと思います。


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