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やっぱり米国は魅力的


このところ国際分散投資を勧める記事を多く書いてきたので、

今回は初心に戻り、

「米国の魅力」や「強さ」について書きたいと思います。


「アメリカが貿易から得る利益」

と、いっても、米国の良い所はたくさんありますから

今回は「米国の貿易」をテーマに書きます。


米中問題や関税、トランプ大統領の動向など、貿易に関する話題は事欠きませんが、

一般的によく言われていることは聞き飽きてると思うので、

2018年3月のアルノー・コスティノとアンドレス・ロドリゲスの論文

「アメリカが貿易から得る利益」の中からおもしろい一節と研究結果の一部を簡単に紹介します。


「アメリカ人の支出1ドルにつき、輸入品に使われているのは8セントに過ぎない」

2018年に米国が中国のアルミと鉄鋼に追加関税をかけ、中国が報復し、貿易戦争が始まった時、株式市場は動揺しました。

経済学的に見た場合、基本的に貿易は良いもので、活発なほど良いとされています。

しかし、米国のような規模の大きい経済を持っている場合、

貿易から得られる利益の総額は、実際には極めて小さいものになります。


米国経済は完全な自給自足が可能である

世界中の国と一切貿易をやめ、米国が完全に自給自足国家に逆戻りしたとしても、

米国経済は(確かに貧しくはなりますが)大騒ぎするほどにはならないと試算されています。


コスティノ等は、貿易利益はGDP比2.5%の中位予想が妥当としています。

2017年の米国の経済成長率は2.3%ですから、

毎年約一年分の経済成長を犠牲にするだけで、米国は完全な自給自足経済を恒久的に続けられることになります。

細部については議論の余地はありますが、

米国は市場を開放しているにもかかわらず、

輸入の消費に占める比率が8%と世界的にもかなり低い部類に属することなどから、大筋は正しいと思われます。

米国や中国は貿易をしなくても自国で生産し、自国でどんどん消費することができるため、貿易をやめたとしても失うものが少ないわけです。


貿易戦争で被害を被る国

一方で、国際貿易の停滞は、

アフリカ、東南アジア、南西ヨーロッパの国々はなど、小さい国や貧しい国に大きな問題を与えます。

例えば、ベルギー場合は、輸入の消費に占める比率は30%を超えています。


中国・インドも安心とは言えない

また、インド、中国、インドネシアなど、

規模が大きく、一見大丈夫そうな国も、それぞれ国内に固有の問題を抱えています。

例えば「国内輸送網の整備」です。

世界では、未だ10億人以上が、舗装された道路から2キロ以上離れたの所に住んでいます。その約33%がインド人です。

中国は道路網こそありますが、各省の複雑な規制が、他の地方からの買い付けなどの邪魔をするため、国内で輸送は滞ります。

これらの国が、「経済の完全な自給自足」を行おうとした場合、マイナス面の影響は米国経済より深刻なものになると考えられます。



まとめ・ポイント

貿易の停滞は小さい国や貧しい国により大きな影響を与えます。

もちろん、良い事ではありませんし、米国の株価にも影響する(下がる)でしょうが、

万が一、貿易戦争が過熱し、世界の貿易が停滞したとしても、

米国経済全体としてみれば、壊滅的、致命的なまでのダメージは入らないと私は考えています。


これからニュースや選挙などで

「貿易問題」が再び大きく騒がれるような事態になったとしても、

そして、それに呼応して、短・中期的に株価が下がるような事があっても、

大筋として「米国経済全体への影響は限定的。他の多くの国の方が不利」

という点を忘れずに、興奮したり、騒ぐことなく、冷静に投資判断することが大切です。

個人的な考え


私は人類全体の未来のためにも、

世界が再び「分断」へと向かう事を望んでいませんが、

もし分断に向かったとしても、米国なら有利な立ち位置を保持できると考えています。


ただ、自分自身にコントロールできる問題でもないので、

資産配分を維持しつつ、川の流れに身を任せて、世界の今後を見守っていきたいと思います。


結論

長くなりましたが、結論を一言でまとめると

私は米国経済は強く魅力的で、S&P500は本当に素晴らしい投資対象の一つだと思います

また、ニュースのイメージではなく、事実に基づいた判断をすることが大切だと思います。



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