S&P500や米国株に長期投資する方へ

今回はS&P500や米国株に長期投資をお考えの方に向けて記事を書きました。

リターンだけでなくリスクについて考えようというお話です。

ちょっとだけ数学的な話がでてきて、わかりにくいかもしれませんが、

最後まで目を通して頂ければ、「主旨」や「要点」は直感的に理解できると思いますので、是非、投資をする前に読んで頂ければ幸いです。


リスクはリターンを蝕みます。

過度なボラティリティ(価格変動)は、将来のリターンを押し下げる事に繋がります。

同じ「算術平均リターン」であっても、

ボラティリティによって「幾何学的平均リターン」は低くなります。



例①リターンは同じ平均+10%でも・・・

①+20% → ー10%の場合

「100円」→「120円」→「108円」

②+15%→ ー5%の時場合

「100円」→「115円」→「109.25円」

両方とも算術平均リターンは+10%ですが、

ボラティリティ(変動)の大きさによって「幾何平均リターン」が異っている事がわかります。

長期積立投資のように複利を効かせる場合、算術平均ではなく「幾何平均リターン」を意識することが大切です。


例②毎月2万円を20年間積み立てた場合

リターン2%・リスク1%で計算 → 585万円
リターン2%・リスク5%で計算 → 565万円
リターン2%・リスク10%で計算 → 533万円

リターンに対してリスクの数値を高めるほど、最終的に得られる資産の予測値は低くなっていきます。

リスクは、長期投資家の実際に手にするリターンを押し下げます。


ポイント

算術平均利回りと幾何平均利回りの違いに注意。

価格変動(リスク)がある場合、「算術平均利回り > 幾何平均利回り」となる。

積み立てで運用する投資家が享受できるのは後者の幾何平均利回り

過去20年、ないし過去30年のS&P500指数の幾何平均利回りは4.23~6.96%

日本から米国を含む海外に投資するときは為替リスクを忘れない。為替リスクの大きさも投資リターンを下げてしまう

と、八戸の投資家、みらいさんがいい感じにまとめています。

より詳しく知りたい方はぜひ見てみて下さい。

https://blog.tacos-heaven.xyz/2019/09/sp500_return_about_7_percent/



1985年から2017年までのS&P500構成銘柄の月次リターン

00
「100%」を超えてている2.1%がグラフ上では示されていません。


1985年から2017年までのS&P500指数のリターン
00
https://personal.vanguard.com/pdf/ISGIDS.pdfより引用。


S&P500全体のリターンの幅は、個々のインデックス構成銘柄のリターンの幅と比較して、とても狭くなっていることがわかります。

各銘柄が別々の動きをすることによって、値動きを打ち消し合い(不完全な相関関係)、リスク(変動幅)が抑えられていることがわかります。

観測期間の75%で「S&P500指数」のリターンは、「個々の構成銘柄」のリターンの中央値を上回っており、その差は平均3.08%にもなりました。

改めて、S&P500指数の魅力がわかるデータとなっています。


ちなみに・・・

私がVXUSに投資をした目的の一つがこの「ボラティリティを下げるため」です。

「参考」S&P500のみのPFに米国外株式を追加すると、ボラティリティは低下する可能性が高い。


個別銘柄選択リスクについて

個別銘柄に投資した場合、S&P500指数に比べて、マイナスリターンの幅や分布が広くなっていることがわかります。間違った銘柄を保有することによる危険性が伺えます。

もちろん、右方向にも大きいので、ここらへんはご自身のリスク許容度に合わせて、判断して頂ければと思います。

コストを抑えたい方や、銘柄選択リスクを取りたくない方は、素直にS&P500に投資をするというのも賢明な判断だと思います。


まとめ

投資を始めてすぐの時は、ついつい「リターン」を高くすることばかりに気を取られがちになりますが、それと同じくらいリスクについて考える事も大切です。

リスク(ボラティリティ)を抑えることは、幾何平均リターンの向上にも繋がります。

これは、S&P500指数に限った話ではなく、高配当銘柄で配当再投資戦略を行う場合なども同様です。

リターンだけではなく、リスクを含めてが「投資」だという事を忘れないようにしましょう。

それにしても、S&P500指数は強いなあ(笑)


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