ファクター戦略について

今回は、QQQとSPYDファクター分析をした結果を紹介したいと思います。

簡単に説明するとポートフォーリオが、「バリュー」「配当」など、

特定の要素(ファクター)にどれだけ傾いているか(加重・ウェイト)を調べたものです。


ファクター分析について

今回使用するMSCI FaCSは、ETFを含む株式ポートフォリオのファクター特性を評価するための標準的な方法です。

これまでリターンプレミアムを提供していたとMSCIが確認している、6つのファクターのウェイトが示されています。

https://www.msci.com/facs


実際に見た方がわかりやすいと思いますので、

早速、人気のQQQとSPYDのファクターを比較してみましょう。



「QQQ」のファクターを分析

ナスダック100指数に連動する「QQQ」は各ファクターにこんな感じでウェイトを置いています。

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上から次の6つのファクターを表しています。

「バリュー」
「サイズ」
「モメンタム」
「クオリティー」
「配当」
「低ボラティリティ」

ここ数年調子のいい大型グロース株中心のQQQは

「バリュー」や「サイズ」がマイナス。(大型株が中心)

逆に「モメンタム」や「クオリティー(収益性)」ファクターへのウェイトが高いことがわかります。


「SPYD」のファクター分析
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一方、高配当株式ETFとして人気の高い「SPYD」は、

一目で「配当ファクター」にウェイトを置いていることがわかります。

配当を重視しているので、「バリューファクター」も高くなり、均等加重のため「サイズファクター」も高め(小型企業より)となっています。

一方で、「低ボラティリティ」「モメンタム」「クオリティー」などはマイナスとなっています。



ポイント

QQQとSPYDを比較すると、ほぼ正反対の形で各ファクターに加重していたことがわかります。

ここ一年、個人投資家の間で話題になった2つのETFが、真逆のファクターにエクスポージャーをとるものだった事が、個人的にはとても面白く感じます。

これは意見も割れて当然だと思います。

結果的にはQQQの圧勝でしたが、全く逆の結果になった「可能性」もあったわけですから。


これは、どちらが優れているという事ではなく、

特定のファクターに加重する(=アクティブな戦)をとることにより、

相場によって、市場平均を上回る時も有れば、下回る時期もあるという事です。

もちろん、コスト面など他にも考慮する必要はありますが、

もしアクティブな戦略のETFを使うなら、

自分の使うETFのファクターウェイトや各ファクターの特性は抑えておいた方がいいと思います。


例えば、知らずに偏ったウェイトのETFを使っていると、自分が思っている以上に、市場平均から「良くも」「悪くも」大きく乖離する可能性があります。

余談 VTIのファクター分析

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初心者方やここまでの話を聞いて、何言ってるのかよくわからないと感じる方は、

特定のファクターに加重することなく、市場全体に時価総額加重で投資をする「VTI」や「VT」のようなインデックスファンドを使う事をお勧めします。

直近の市場環境のせいで、若干「低ボラティリティ」はマイナスですが(笑)

VTIなどのETFは「高配当株」も「大型グロース株」も、全てのファクターを内包しており、どのファクターが伸びてもまんべんなく対応できる、ある意味では最高のマルチファクターETFといえます。


まとめ

大切なのは自身のリスク許容度の範囲内で投資をすることだと思います。

アクティブな戦略を採用される方は、自分が何に賭け、どんなリスクをとっているかよく理解したうえで投資をすることが大切だと思います。

私は、理論・理屈や自身のリスク許容度、生活スタイルなどを考えて、特定のファクターに加重はせず、普通の、伝統的な時価総額加重のインデックスファンドに投資を続けようと思います。


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