「質問」
読者の方からこんな質問を頂きました。
「VTI-VOO」みたいなインデックスに投資がしたいんだけど(中略)
やはりラッセル2000がベストですか?
「答え」
はい。ラッセル2000で良いと思います。
しかし、より希望に近いETFもあります。
「VTI の復習」
VTIは全米時価総額のほぼ100%をカバーするETFです。
4/30日時点で、3513銘柄で構成されています。
「ラッセル指数の復習」

ラッセル3000指数は、米国株式市場の時価総額の約99%をカバーしています。
米国の時価総額上位3000銘柄からなる時価総額加重平均型(浮動株調整後)の指数です(ほぼVTIです)。
ラッセル3000の構成銘柄のうち、時価総額などを基準に二つに分けたのがラッセル1000とラッセル2000です。
簡単に説明すると
「ラッセル1000」は大型株。
ラッセル3000の構成銘柄の上位約1000銘柄で構成され、時価総額の約90%をしめています。
「ラッセル2000」は中小型株
時価総額が上位1001位から3000位までの銘柄で構成され、時価総額の約8%をしめています。
「ラッセル3000」=「ラッセル1000」+「ラッセル2000」というイメージです。
ですので、米国の中小型株にアプローチしたいとお考えであれば、
ラッセル2000は良いアイディアだと思います。
「VTI-VOO」=・・・?
ただ「VTI-VOO」
つまり、質問者様のいうように「米国株式市場ーS&P500指数」とやりたいのであれば、
もっと良いアイディアがあります。
こちらはS&Pのインデックスに連動するバンガードのETFを表した図です。
「VOO」の下に注目です。

点線で少しわかりにくいかもしれませんが、
中型株から超小型株までをカバーしたVXFというETFがあることがわかります。
「VXFとは」
VXFは「S&Pコンプリーション指数」に連動したETFなのですが、
まとめ
下の図がよりイメージしやすいかと思います。

VXFは4月30日現在、3233銘柄で構成されていて、
「S&P400(中型株)+S&P600(小型株)+超小型株」までカバーしています。
VOO(S&P500)とVXFを組み合わせることで、
米国株式市場の時価総額の99%をカバーする事が出来ます。
ですので「VTI」から「S&P500(VOO)」を除いたものに投資をしたい場合は、
ラッセル2000だと微妙にカバーしきれない部分がありますので、
VXFのほうがより適していると個人的には思います。
S&P500に投資をしていて中型株にも分散を広げたい方。
VTIに投資をしていて、サイズプレミアム(小型株効果)を狙いたい方などにもおすすめです。
ただ、ラッセル2000が悪いと言っているのではありません。
検証期間を長くするため、
ブラックロックの「IWM(ラッセル2000ETF)」との比較してみました。
現在時点ではVXFが上回っていますが、リーマンショック前はラッセル2000の方が微妙に良い成績だったことがわかります。
ただ、この全期間での相関は非常に近い(0.03しか差がない)ので、誤差の範囲内だとも思います。
ここら辺はもう少しマニアックな話かもしれません。
「結論」
「VTIーS&P500(VOO)」にしたいという時には、個人的にはVXFをおすすめします。
VXFのもう一つの利点として、経費率0.06%というコストの低さがあります。
しかし、ラッセル2000が決して劣っているという話ではありません。
是非、ご自分で調べてみて納得する方に投資をして頂ければと思います。
S&P500指数に投資をしている方は、
S&P500を補完する「S&Pコンプリ―ション指数」を知っておいて損はないと思います。
とはいえ、自分もまだまだ未熟者ですので、
今後もS&P500(VOO)道を極めていきたいと思います。
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読者の方からこんな質問を頂きました。
「VTI-VOO」みたいなインデックスに投資がしたいんだけど(中略)
やはりラッセル2000がベストですか?
「答え」
はい。ラッセル2000で良いと思います。
しかし、より希望に近いETFもあります。
「VTI の復習」
VTIは全米時価総額のほぼ100%をカバーするETFです。
4/30日時点で、3513銘柄で構成されています。
「ラッセル指数の復習」

ラッセル3000指数は、米国株式市場の時価総額の約99%をカバーしています。
米国の時価総額上位3000銘柄からなる時価総額加重平均型(浮動株調整後)の指数です(ほぼVTIです)。
ラッセル3000の構成銘柄のうち、時価総額などを基準に二つに分けたのがラッセル1000とラッセル2000です。
簡単に説明すると
「ラッセル1000」は大型株。
ラッセル3000の構成銘柄の上位約1000銘柄で構成され、時価総額の約90%をしめています。
「ラッセル2000」は中小型株
時価総額が上位1001位から3000位までの銘柄で構成され、時価総額の約8%をしめています。
「ラッセル3000」=「ラッセル1000」+「ラッセル2000」というイメージです。
ですので、米国の中小型株にアプローチしたいとお考えであれば、
ラッセル2000は良いアイディアだと思います。
「VTI-VOO」=・・・?
ただ「VTI-VOO」
つまり、質問者様のいうように「米国株式市場ーS&P500指数」とやりたいのであれば、
もっと良いアイディアがあります。
こちらはS&Pのインデックスに連動するバンガードのETFを表した図です。
「VOO」の下に注目です。

点線で少しわかりにくいかもしれませんが、
中型株から超小型株までをカバーしたVXFというETFがあることがわかります。
「VXFとは」
VXFは「S&Pコンプリーション指数」に連動したETFなのですが、
このS&Pコンプリ―ション指数というのは、何を隠そう、
あのスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)社自ら、
S&P500指数を補完するために開発した指数です。
あのスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)社自ら、
S&P500指数を補完するために開発した指数です。
まとめ
下の図がよりイメージしやすいかと思います。

VXFは4月30日現在、3233銘柄で構成されていて、
「S&P400(中型株)+S&P600(小型株)+超小型株」までカバーしています。
VOO(S&P500)とVXFを組み合わせることで、
米国株式市場の時価総額の99%をカバーする事が出来ます。
ですので「VTI」から「S&P500(VOO)」を除いたものに投資をしたい場合は、
ラッセル2000だと微妙にカバーしきれない部分がありますので、
VXFのほうがより適していると個人的には思います。
S&P500に投資をしていて中型株にも分散を広げたい方。
VTIに投資をしていて、サイズプレミアム(小型株効果)を狙いたい方などにもおすすめです。
ただ、ラッセル2000が悪いと言っているのではありません。
検証期間を長くするため、
ブラックロックの「IWM(ラッセル2000ETF)」との比較してみました。
現在時点ではVXFが上回っていますが、リーマンショック前はラッセル2000の方が微妙に良い成績だったことがわかります。
ただ、この全期間での相関は非常に近い(0.03しか差がない)ので、誤差の範囲内だとも思います。
ここら辺はもう少しマニアックな話かもしれません。
「結論」
「VTIーS&P500(VOO)」にしたいという時には、個人的にはVXFをおすすめします。
VXFのもう一つの利点として、経費率0.06%というコストの低さがあります。
しかし、ラッセル2000が決して劣っているという話ではありません。
是非、ご自分で調べてみて納得する方に投資をして頂ければと思います。
S&P500指数に投資をしている方は、
S&P500を補完する「S&Pコンプリ―ション指数」を知っておいて損はないと思います。
とはいえ、自分もまだまだ未熟者ですので、
今後もS&P500(VOO)道を極めていきたいと思います。
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