市場をアウトパフォームしてきた産業
Hong and Kacperczykによれば
タバコ・アルコール・ギャンブル・兵器という罪深い企業(sin stocks)は
1926~2006年の81年の間、
米国株式市場を3~4%ほどアウトパフォームしてきました。
これらの企業は米国以外の国際的な株式市場でも、
2.5%ほど市場をアウトパフォームしています。
こちらの検証期間は1985~2006年と少し短いですが
21カ国中、19カ国でアウトパフォ ーマンスがあり、
2カ国で(-1%とー2%)のアンダーパフォーマンスがありました。
米国の120年間の15業種のデータ。

タバコ産業は、年率14.2%のリターンと米国市場を大きくアウトパフォームしました。
アルコール産業は1927年からのデータで、途中禁酒法などもあったため、この図にはありませんが、
その後のリターンは、タバコに次いで、2番目の成績となっています。
イギリス・バージョン

最新の論文
これらの企業の優位性として、
〇訴訟リスクによる割引率。(多くの場合最悪のシナリオにはならなかった)
などがあげられます。
それ以外におもしろい研究として、
Blitz and Fabozziの2017年に発表された論文があります。
これら株式(sin stocks)のパフォーマンス(α)は
Fama-French 5ファクターモデルの
クオリティファクター(profitabilityとinvestment)によって完全に説明できるとし、
時間の経過やさまざまな市場において堅牢だとしています。
https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=3015690
「バリューファクター」や「クオリティーファクター」は、
「配当」や「増配」に大きな影響を与える要因なので、割と直感に理解しやすいかと思います。
タバコ株などが好きな方は、ここら辺のファクターについて学んでみるのもアプローチとしては、良いのかなと思います。
感想
私自身はS&P500を通じて投資をしているものの、
個別銘柄として、たばこ株やアルコール銘柄に投資をしたことはありません。
特に思い入れがあったり、詳しい業種というわけではないので、あまり大きな事は言えませんが、
投資を「する・しない」を考える時には、
感情や一部の意見、一時の株価だけを見て判断するのではなく、
質の高いデータを幅広く網羅した後、投資判断することが大切だと思います。
私もまだまだ知らない事が多いので、
もっともっと勉強を続けていきたいと思います。
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Hong and Kacperczykによれば
タバコ・アルコール・ギャンブル・兵器という罪深い企業(sin stocks)は
1926~2006年の81年の間、
米国株式市場を3~4%ほどアウトパフォームしてきました。
これらの企業は米国以外の国際的な株式市場でも、
2.5%ほど市場をアウトパフォームしています。
こちらの検証期間は1985~2006年と少し短いですが
21カ国中、19カ国でアウトパフォ ーマンスがあり、
2カ国で(-1%とー2%)のアンダーパフォーマンスがありました。
米国の120年間の15業種のデータ。

タバコ産業は、年率14.2%のリターンと米国市場を大きくアウトパフォームしました。
アルコール産業は1927年からのデータで、途中禁酒法などもあったため、この図にはありませんが、
その後のリターンは、タバコに次いで、2番目の成績となっています。
イギリス・バージョン

英国で最高のパフォーマンスを示した業種は、アルコールでした。
タバコは1920年~2019年のデータになりますが(図には記載なし)
その間、英国で2番目に高いパフォーマンスを示しました。
タバコは1920年~2019年のデータになりますが(図には記載なし)
その間、英国で2番目に高いパフォーマンスを示しました。
最新の論文
これらの企業の優位性として、
〇参入障壁と独占性があること。
〇訴訟リスクによる割引率。(多くの場合最悪のシナリオにはならなかった)
などがあげられます。
それ以外におもしろい研究として、
Blitz and Fabozziの2017年に発表された論文があります。
これら株式(sin stocks)のパフォーマンス(α)は
Fama-French 5ファクターモデルの
クオリティファクター(profitabilityとinvestment)によって完全に説明できるとし、
時間の経過やさまざまな市場において堅牢だとしています。
https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=3015690
「バリューファクター」や「クオリティーファクター」は、
「配当」や「増配」に大きな影響を与える要因なので、割と直感に理解しやすいかと思います。
タバコ株などが好きな方は、ここら辺のファクターについて学んでみるのもアプローチとしては、良いのかなと思います。
感想
私自身はS&P500を通じて投資をしているものの、
個別銘柄として、たばこ株やアルコール銘柄に投資をしたことはありません。
特に思い入れがあったり、詳しい業種というわけではないので、あまり大きな事は言えませんが、
投資を「する・しない」を考える時には、
感情や一部の意見、一時の株価だけを見て判断するのではなく、
質の高いデータを幅広く網羅した後、投資判断することが大切だと思います。
私もまだまだ知らない事が多いので、
もっともっと勉強を続けていきたいと思います。
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