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VTIとVOOの比較


VTIの方がリターンが高いのになぜVOOに投資をしているのですが?」

という割と厳しめの質問を度々頂くことがあります。

今回はその質問に回答していきたいと思います。


「VTI」と「VOO」を比較する際にとても大切な事を書きますので、

参考にして頂ければ幸いです。

VOOの設定来の比較
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① VTI  (11.18%  13.70%)  
② VOO       (11.65%     13.13%)

()はドルベース・インフレ調整前の「トータルリターン」と「標準偏差」です。

VOOの設定された2010年9月以降の成績は、若干VOOの方が良い成績を残しています。

VTIの設定来の比較

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① VTI (7.70% 15.03%)
② VOO (7.23% 14.63%)


しかし、VTIが設定された2001年からの比較してみると

少しだけVTIの方がリターンが高くなっています。


米国株式市場との相関は両方とも「1.00(完全相関)」と同じでしたが、

シャープレシオは「①0.48 ②0.46」とVTIの方が0.02ほど高くなりました。


このグラフやデータをみて

「VTIの方がVOOより優れている」と感じている人も多いのではないでしょうか。

しかし、これは「切り取る期間」の影響であるという事を忘れてはいけません。



もう少し過去からの比較

先程のVOOの設定前のデータは、同じバンガードのS&P500インデックスファンド「Vanguard 500 Index Investor(VFINX)」のものを使いました。

過去記事【VOOの欠点とは?】で紹介しましたが、


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バンガードはETFとインデックスファンドと合同で運用しています。

ですので、ETFと同じクラスのインデックスファンドの成績を用いて、

VTIの「設定前」の成績とも比較してみましょう。


VTI(VTSMX)とVOO(VFINX)の比較
無題

VTIと同じクラスの「Vanguard Total Stock Mkt Idx(VTSMX)」が設定された1993年1月からの比較です。

①VTI  (9.18% 15.00%)
②VOO  (9.24% 14.61%)

シャープレシオ「①0.50 ②0.52」

検証期間を延ばすとまた今度はVOOの方が優れているという結果となりました。

VOOの弱点として、よく指摘されている「銘柄入れ替え」などの影響があっても、実際にはこうなります。

「VTIの設定来(2001年~)」のデータとはまた少し違った印象になるのではないでしょうか?



1926年~2016年の間の比較
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インデックス投資は勝者のゲーム 」より引用

1926年~2016年の間の比較だと

S&P500の方がトータルマーケットインデックス(VTI)より若干優れたリターンですが、

これも、結局は起算日と最終日に依存しています。

「二つの指数を識別するのは難しい」とジャック・ボーグル氏も述べています。

過去記事で紹介した通り、この二つの指数の相関は非常に高いものとなっています。


VTIとVOOについて

私はどちらも「ほとんど変わらない」と思うので、

VTIの方が良いという方は、「本当に」VTIに投資をすればいいと思います。

バンガードはどちらかといえば「VTI」の方を押していますし、より分散されていることは間違いありません。


ただ、VTIの設定来のデータを持ち出し、VOOと比較して、

「VOOよりもVTIの方がリターンが高い」「VTIに投資すべき」と安易に結論づけるのは、少しだけ疑問を感じずにはいられません。



結論を出す前に、もっと、もっと考えよう

過去記事「「S&P500」VS「米国 中型・小型株」
」で書きましたが、

2000年3月~2006年の間、米小型株は大型株と比較して、歴史的な高いリターンを残しました。

しかし、それでも、この程度の差しかつかなかった(長期的な相関はほぼ変わらなった)ともいえます。


VTIの方が明らかに優れているのなら、

なぜ、バンガードは後に「VOO」を販売したのでしょう?

そして、約9年も後発にも関わらず、なぜVOOのETF純資産総額はVTIとほとんど変わらないのでしょう。

簡単に結論を出すまえに、

もっと、もっと考える事が大切だと思います。


平和ボケしている暇はない。

と、まあいろいろ書きましたが

「VTIとVOO」

もしくはS&P500や米国株式市場に連動する「ETFと投信」にも似たような事を感じますが、

こういう話がでたり、

ここで議論されているうちが「花」なのかなあとも感じています。

結局は「米国株式市場」という資産クラスに投資をしているのだから、そう大きくは変わりません。


でも、もし「米国株式市場」がボロボロになったり、

「新興国等」に抜き去られた時には

こういう枝葉の部分の議論などしている場合ではなくなるかもしれません。

まとめ・結論

「米国株式市場」に集中投資をお考えの方は、

「VTI」と「VOO」の細かい違いよりも、

なおさら、他の地域や資産クラスなど、

「本当に米国株式だけでいいのか」と、

より大きな視野を持つことが大切だと思います。


もちろん、

細かい違いを「全く気にしなくていい」とまではいいませんが、

「VTI」と「VOO」

ここは各々本当に好きな方に投資をすればいいと思います。

私はバンガードS&P500ETF(VOO)に投資をします。


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