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20年3月の運用成績は「+3612%」

テールリスクファンド「ユニバーサ・インベストメンツ」は、

2020年3月に+3612%。1~3月期で+4144%のリターンを達成しました。

同ファンドは、極端な株式市場の下落から利益を得る方法に特化したファンドです。


ブラック・スワン」の著者ナシーム・タレブ氏がアドバイザー。

「ブラックスワンの回避法
」のマーク・スピッツナーゲルが社長兼最高投資責任者(CIO)を勤めています。

スピッツナーゲル氏は、株式相場のさらなる急落へのプロテクションも維持しつつ、ポジションの多くを現金化し利益を確定可能だと説明しています。


ブラックスワンファンドの苦難

リーマンショク後に多く誕生し、一時話題となったブラックスワンファンドでしたが、

最も好調だった2011年以降、長期的な上昇相場の影響などを受け、多くのファンドが消えていきました。

残っているのは一握りのファンドのみとなっています。

参考 2013年投資家は「ブラックスワン」ヘッジファンドに背を向ける

ブラックスワンの再来が見られない中、このような投資戦略はすっかり人気を失っていました。


難しすぎる手法

また、タレブ&スピッツナーゲル氏等のファンドは上手く運用してきましたが、

その裏で、多くのファンドが上手く運用することができませんでした。

「参考」2015年「ブラック・スワン」著者助言のファンド、1週間で10億ドル稼ぐ


シカゴ・オプション取引所の調査によると、

2011年からブラックスワンファンドに投資を続けている人がいたら、2020年1月時点で運用資金の55%を失っているとしています。

一例として、20年1月時点で、ロンドンのマン・グループが09年に設立した「allテール・プロテクトファンド」の設定来のトータルリターンは-45%となっていました。


スピッツナーゲル氏は大半のファンドが、

多額の損失を被っても動じないだけの大胆さがないと指摘しています。

この戦略はプロでも扱いが難しいということもわかりますね。


報われた、リスクに備えていた投資家達。

そんな中でも、上昇相場に流されず、

株価の急落に備えるプロテクションとして、

同ファンドに投資を続けていた投資家は大いに報われることとなりました。


3月にS&P500指数は12.51%下落しましたが、

もし、S&P500に96.7%、ユニバーサ・インベストメンツに3.3%投資していれば、収支は±0となっていました。

2008年3月以降で見た場合、S&P500のリターンは年率7.9%でしたが、先程のポートフォリオは年率11.5%の複利リターンを生み出しました。

(あくまでも結果論ですが)


今回のケースはブラックスワンではない

タレブ氏は、新型コロナウイルス感染拡大危機で打撃を被った投資家について、

「予見可能なリスクを無視した報いを受けている」と述べています。

「私達は複数のブラック・スワンを経験してきた。9.11の米同時テロは間違いなくブラック・スワンでだった。しかし、今回はホワイト・スワン(予見できた危機)だった」と主張しています。


また、各国政府の初動の遅さなどもタレブ節で非難していました。

「わからないならパニックをおこせ」

→「未知の危機に対しては大げさなくらい、十分すぎるほどの対応をすべきだ(りんり意訳)」


「質問」今からテールリスクヘッジすべきですか?

3月30日タレブ氏は、

「今からでもテールリスクヘッジすべきか」と質問に対して、

「最悪なのは保険のタイミングを測ること

「保険かけるなら常にかけておくべきだ」

と述べています。

これは、あらゆる投資家にとって、とても大切なアドバイスだと思います。



まとめ

ヘッジファンドやオプションを用いない投資家であっても、

リスクには「常に」備えておくべきだと私は考えます。


例えば、市場やタイミングに関わらず、

ある程度の「現金」や十分な「生活防衛費」を用意しておくなどして、

リスクに備えることが大切だと思います。

予想外のタイミングで起こるから「ブラックスワン」なわけですから、常に備えておくことが大切だと思います。


私はタレブ氏やスピッツナーゲル氏等が好きですし、多くの事を学びましたが、

自分にとっては難しすぎるので彼等の戦略を採用はしていません。

ただ、リスクについての考え方はとても参考にしています。


投資とは、リスクも含めて投資なのです。

リターンだけでなく、リスクをしっかりと認識し、

リスクとも上手く付き合いながら投資を続けることが大切だと思います。


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