資産配分について

長期分散投資を行う場合、

投資リターンのおよそ80%~90%以上が「資産をどう配分するか」で決まるとされています。

そこで、今回は長期投資で重要な資産配分について、考えていきたいと思います。


資産配分で大切な事

資産配分で大切なのは

①自身のリスク許容度
②自身の投資期間
③自身の投資目標

これらに合う配分を見つけ出し、それを維持することだと思います。

今回の記事をその配分を見つけるヒントにして頂ければ幸いです。


1900~2015年までの各資産のリスクリターン

まずは復習として、1900~2015年までの間の、

全世界の現金、債券、株式のリスクとリターンを紹介します。

左が名目、右がインフレ調整後のリターンとなっています。
00
米バンガードのHPより引用


インフレ調整後で見た場合、

この期間、全世界株式は約5%ほどのリターンがありました。

また、29%の期間でマイナスリターンとなりました。


また、おもしろいのが、現金と債券です。

名目リターンでは株式よりもマイナスリターンとなった年が少なくなっています。

しかし、インフレ調整後で見た場合、株式よりもマイナスリターンになる年の確率が高くなっているということがわかります。


ポイント①

今回の下落で株式投資が怖くなったという方でも、

やはりある程度の資産を株式として保有する事が大切だと私は思います。

数字の上では預金額は変わらないかもしれませんが、

インフレは真綿で首をしめるように(時には一気に)購買力を奪っていきます。



予測と前提

さて、過去が復習できたところで、これからの話をしていきたいと思います。

初心者の方はここは読み飛ばして構いません(次の段落へ)。

以下の予測は、

グローバル株式は、MSCI All Country World Index。

グローバル債券はブルームバーグバークレイズのグローバル総合債券インデックスに基づいています。


将来のリターンやリスクの予想に関しては、

バンガードキャピタルマーケットモデル(VCMM)に基づくデータです。

VCMMは過去約100年分の市場データを取り出し、それをミキサーにかけ、将来直面する可能性のあるおよそ10,000の異なるシナリオを作り出します。

作り出したすべてのシナリオを通じてポートフォリオの「ストレステスト」を実施し、その後目標に到達した回数をパーセンテージ示したものです。

ある程度信頼できる予測だと個人的には思っていますが、あくまで予測ですので、

必ずしも将来のリターンやリスクを保証するものではないのでご注意ください。

また、以下の予測は2016年6月から、その後10年の予想をシュミレーションした時のものです。



ポートフォリオA~D

異なる資産配分をした4つのポートフォリオA~Dについて考えていきます。

A 全世界 株式80 債券20 (4.8% 13.4)
B 全世界 株式60 債券40 (3.8% 10.1)
C 全世界 株式40 債券60 (2.7%   7.0)
D 全世界 株式20 債券80 (1.5%   4.3)


()は10年間で、予想されるインフレ調整後の実質リターンとボラティリティを示したものです。

これだけだとわかりにくいと思いますので、表を紹介します。00
バンガードのHPより引用。

青が予想リターンの中心で、上下の幅が5~95パーセンタイルを示しています。


例えば、ポートフォリオAでしたら、

今後10年のリターンはだいたい1.4%~8.4%の間に収まる可能性が高く、

ー3.5%~13.6%まで、上下する可能性も十分にありえるという感じです。


ポイント②


「線(チャート)」や「点」で考えるより、

こうして「幅」でとらえると、

初心者の方でも将来のリスクやリターンがよりイメージしやすいと思います。


ポイント③ ダウンサイドリスク

また、可能性は少ないものの5~95パーセンタイル以上、

下振れする可能性もあり得ますので、

例えば生活防衛費などでしっかりと備えることが大切だと思います。



ポイント④ 

先程のA~Dの今後10年の予想リターンの幅を見た時に、

(私を含め)Aを選択するという方は多いかと思います。

しかし、資産配分を決める時はリターンではなくリスクから考えるのが鉄則です。


以下は、

AからDのポートフォリオが

ー10%、ー20%以上下落する確率をそれぞれ予測したものです。

A    64%     15%
B    42%       3%
C    13%       0%
D      1%       0%
    
ポートフォリオAやBは、10%以上の下落があって当たり前

特にAは20%の下落も十分にありえる確率となっています。


-10%、ー20%の下落に耐えられないという方は、

無理せず、自身が続けられる範囲で資産配分をする事が大切です。


まとめ

無理に周りに合わせたり、効率を求める必要はありません。

自分の続けられる範囲、日常生活に支障をきたさない範囲で、

投資を続けることが大切です。


例えば、

「無理に」S&P500に集中投資する必要は一切ありません(断言!)


一例ですが、初心者の方などは、

最初は難しく考えず、投資に回しても良いお金(現金)の「一部」を全世界株式に配分し、

現金(無リスク資産)と全世界株式インデックスファンド(リスク資産)で、

無理なく、バランスをとりながら投資・資産形成を始めるのが良いと思います。


それでも、下落「そのもの」を防ぐことはできませんが、

投資であれこれ悩むというようなことはかなり少なくなりますし、

投資や資産形成を最後まで続けやすくなると思います。


特に近年、右肩上がりで株価が上がってきた市場では、

「守り」を軽視されている方もいたかもしれません。

しかしながら、「攻め」だけではなく、

自分のリスク許容度や目標に合うように、

資産全体のバランスをとりながら、適切に配分していくことが大切だと思います。


最初からベストな配分を見つけれる方はいません。

長い投資人生です。

いろいろ経験を積みながらあせることなく、

ゆっくりと自分に合う資産配分見つけていきましょう。


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