債券投資を勧めるウォーレンバフェット

1969年10月、世界一の投資家ウォーレン・バフェットは、

BPL(バフェット・パートナーシップ)に向けての手紙の中で、

一般投資家に債券への(パッシブ)投資を勧める内容を記しています。

それまで、株式投資を勧めてきたバフェットに、その時何があったのでしょう。


1969年10月・バフェットからの手紙
株式のパフォーマンスは不規則だという短所がありましたが、

全体としては、はるかに望ましい選択肢のように見えました。

私もクラスで教えたり、パネルディスカッションに参加するときは株式を優先させることを強調しました。

それが今や、投資人生初めてのことですが、

プロが運用する株式投資か、債券でのパッシブ投資か、

どちらかを選ばなければならないとすると、平均的な投資家が取り得る選択肢はほとんどないと思います。

バフェット 伝説の投資教室  より引用

「参考」1965年~1974年のS&P500の配当込みのリターン(右側) 

()の数字はマイナス
00

画像は、バークシャーハサウェイの年次レターから引用

結論を先に言うと、

この時、指示に従って債券に投資した投資家は73~74年の景気後退を避けることに成功しています。



なぜ、この時債券を勧めたのか

バフェトが、この判断に至ったポイントを簡単にまとめます。

①米国の税制度の関係


②長期的なファンダメンタルズ

「市場は計量器、短期的には投票機」。手紙でも「短期的な予測ではなく、今後10年の予想の話」と記述があります。


③債券の利回り

当時、非課税債券に投資をしてパッシブ運用すれば約6.5%の利回りになりました。

注)現在2020年の環境と全く違うので要注意。


④過熱気味の株式市場

企業が今後10年、9%(例、配当3%、キャピタルゲイン6%)を越えて、

このまま成長することはないと予想しています。

また、年間6%以上のGNP成長率を疑っていて、

金利や前提が現状のままなら、長期的に6%伸びるはずがない。

おそらく税引き後の株式市場の利回りは6.5%ほど。(もっと下がる可能性もあり)としています。

「参考」 1970年代のS&P500指数の税引き前のリターン年率は5.9%でした。


⑤プロの投資家の増加

株式投資の半分はプロが運用する事になる(当時)。

アグレッシブ運用の個人投資家が、プロの運用する資金を大幅に上回る事はまずない。

プロの投資家は、ほぼ平均的な結果(予想が正しければ6.5%)ほどになります。

幸運に恵まれ、国内上位1~2%の成績を誇るアドバイザーを見つけても、

長期的に市場全体を4%以上を上回る事はないと予想しています。


バフェットの結論


バフェットは上記のような理由から、

パッシブ運用の債券投資がよいと、この時、結論付けています。
驚くべき結論として、今日の歴史上稀に見る状況下では、

非課税債券のパッシブ投資が、プロの運用する株式投資家から期待利回りと完全に同等の結果となり、きわめてうまく管理された株式投資と比べてもわずかに下回る程度でしょう。

「インフレについての補足」

またインフレについても、重要な見解を述べていたので補足します。
インフレについても、税引き後、株式が8%、債券が4%なら株式を保有した方が良いが、債券が6.5%、株式が6%でなるならこれは逆になる。

インフレが上昇、下落、あるいは横ばいだろうと、「ベストの税引き後期待利回り」にすることに最も意味がある。

感想・まとめ

大前提として、

当時と今とでは、債券利回りなど市場環境が大きく異なります。

また、日米間では為替リスク等も発生します。

全てがそのまま、2020年の日本の投資家に当てはまるとは思いません。


しかし、その一方で、

この時の手紙にはとても重要で、

参考になる点や考え方もたくさん含まれていると思います。

(特に株式市場が過熱気味の時は特に)


基本的には株式投資を勧めるバフェットが、

この時、どうして債券へパッシブ投資を勧めたのか。

その考え方の「根元」「根幹」を知ることは、

債券への投資を考える方にとってはもちろん、

債券いらない派の方にとっても、参考になるかと思います。


「温故知新」という言葉もあります。

この古い手紙から学んだ事を、

今後の皆様の投資判断などに、手少しでもお役立ていただければ幸いです。


↓もしよろしければ応援クリックお願いします。すごく励みになります↓

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村



米国株ランキング