10年という期間について

投資リターンを考える時に、

3~5年を長期と考え、10年なんて永遠のような時間だ。

「とても待てない」と考える人もいます。

(気持ちはわかります)


ただ、S&P500をはじめとする株価指数や

各アセットクラスに長期投資を考える場合

3~5年という期間のリターンは雑音でしかなく、

考え方によっては、

10年という期間でさえ、

比較的短期に過ぎないと私は思っています。


例えば

1930年から10年間の

米国市場の投資リターンはー1.1%(ドルベース・配当込)でした。


では、この10年間のみのリターンを見て、

「米国株式は、Tビルや米国債よりも(なんなら現金よりも)アンダーパフォームする。

それなら、株式に投資しないで債券に投資をするのが最適だ。」

果たして、この判断は正しいのでしょうか?


参考として、例のグラフを張っておきます。
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ジェレミー・シーゲル「株式投資 第4版」より引用


先程のように判断して、

米国債にのみ投資をした投資家は、

1940年以降、何十年にも渡って、

苦い思いをし続ける事になったでしょう。


たった10年の投資リターン・経験を根拠に、

「株式は、長期的には、債券を上回るリターンをもたらしてきた」

という信念を捨て去るべきではなかったことがわかります。


また、米国株式市場には、

そのような10年間があったということも忘れてはいけません。

ここ数年間のリターンが良くても、過信は絶対にしてはいけません。



2008年以降の株式市場
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青 S&P500 赤 先進国株式(米国を除く) 黄色 新興国株式

古い話ばかりではあれなので、

最近の話を一つ。

グラフは2008年から先月末までの各地域ごとの株式市場のチャートです。

米国株式は絶好調ですね。


でも、国際分散投資に関しても先程の話と同様で、

ここ数年間、米国株式が好調で、

米国外の株式が低迷期にあるからといって

国際的な分散を計るという、

十分に検討され、理にかなった戦略を簡単に放棄すべきではないと思います。


(そもそも低迷期は決して避けることのできない・いつかは訪れます。米国株にも)

参考までにその前の5年のチャートも載せておきます。


2003年1月~2007年12月
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青 S&P500 赤 先進国(米国を除く) 黄色 新興国

新興国株式市場へ投資をした、投資家の資産は約4.7倍となりました。

一方S&P500は、それを約300%程アンダーパフォームしていました。


繰り返しになりますが、

この5年のリターンだけをみて、

長期投資家は、新興国にのみ投資をすべきだ。

米国株には投資すべきじゃない。

というのは少し乱暴で、理に合わない気もします。



まとめ

リスク資産に投資をする時には、

その資産が、

長期に渡って、他の資産・他の地域のリターンを

アンダーパフォームする可能性があることを十分に理解する必要があります。

個別株に限らず、S&P500や米国株式市場全体でも同様です。


そのため、

投資を行う前に、

その戦略の「根拠が正しいか、長期的に持続するか」を良く考え、

更に、その理由までしっかりと確認することが大切だと思います。


もしそれを確信することが出来なければ、

長期的にアンダーパフォームするという避けられない事態の最中

自分を律し、規律を保ち、

その戦略を維持し続ける事はできないのではないか

と私は思います。


将来どの資産がリターンをもたらすか知る方法はないので、

国際分散、他のアセットへの分散、大いに結構だと思います。


もし、思う所がある方、不安な方は、

市場が下落した後ではなく、好調なうちに一考して見ることをお勧めします。


私はバンガードS&P500ETF(VOO)に投資をします。



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