株式と債券のリターンの相関を使って、

ボラティリティ(変動幅)を抑えるという方法はよく知られています。


「長期で見ると米国株式と米国債(短・中・長期)の相関は低い」

というのは間違いないのですが


ナッシュ・バンサル等は論文

Equity Volatility as a Determinant of Future term-structure volatility

の中で、

〇時間の経過とともに米国株と米国債の相関は大きく変化する。

〇分散効果は適格性の最も高い債券にだけ当てはまる。

という2つの発見を報告しています。



時間の経過とともに米国株と米国債の相関は大きく変化する。

ナッシュ等は「米国債は株式市場の悪い結果に対する優れた分散手段になる」

という効果は、

特に株式の実現ボラティリティより高い期間の後で、比較的大きくなることを発見しました。

株式が極端なリターンを示すと、平均的な米国債のリターンも反対方向に大きくなるとのことです。


分散効果は適格性の最も高い債券にだけ当てはまる。

これはリーマンショック時の米国の債券を思い出して頂けるとわかりやすいと思います。

S&P500指数がー37%下落した2008年、

バンガードのハイイールド社債インデックスファンド(VWEHX)は21.3%下落しました。


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VWEHTのチャート

債券がポートフォリオにもたらす、

安全性が最も必要な時に、

安全性が低い債券のクレジットリスクが顕在化し

株式ポートフォリオの損失を、抑えるどころか悪化させる結果となりました。


注)この論文は米国視点のものなので、為替等の影響は考慮されていません。注意が必要です。


感想

よく株と債券に分散に投資をしようといいます。

そして、安全な債券の期待リターンが低い時、

利回りのより高い債券の方が魅力的に映る事があるかもしれません。


しかし、利回りの高い債券の特徴と分散効果について、

よく考えてから投資をする必要があると思います。

大事な時に役に立ってこその「分散」だと個人的には思います。


目先の利益も大切ですが、

時間による変化や過去の相関なども意識して

ポートフォリオを考えていきましょう。


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