2019年、年初来のリターンで、

S&P500指数を上回った米国のアクティブ株式ファンドは以下の3本です。

〇フィデリティ・グロース・カンパニー・ファンド(FDGRX) 
〇バンガード配当グロース・ファンド(VDIGX)    
〇Tロウ・プライス中型株・グロース・ファンド(RPMGX)

詳しくは前回の記事をご覧下さい。

2019年の運用成績で、S&P500を上回った、米国のアクティブ運用の株式ファンドはたった3本


3つのアクティブ戦略

これらのファンドは今年の年初来のリターンだけでなく、

長期に渡ってS&P500指数を上回ってきました。

ここで、おもしろいのは、

3つのファンドが採用する戦略は大きく異なるという事です。


フィデリティ・グロース・カンパニー・ファンド(FDGRX)

フィデリティ・グロース・カンパニー・ファンド(FDGRX)は

キャピタルゲインの獲得を目指すファンドです。

アマゾン、アルファベット、アップル、マイクロソフト、NVDAなどが上位構成銘柄を占めています。

00
青 FDGRX 赤 S&P500


バンガード配当グロース・ファンド(VDIGX)

バンガード配当グロース・ファンド(VDIGX)は、

低コストで、インカムゲインの提供を目指すファンドです。

第二目標として、長期的に穏やかなキャピタルゲインおよびインカムゲインの成長を目指しています。

上位構成銘柄はコカ・コーラ、メドトロニック、マクドナルド、ナイキ、J&Jなどです。

00
青 VDIGX 赤S&P500


先程の「FDGRX」とは逆に、IT・テクノロジー銘柄をアンダーウェートしているのに

S&P500指数を上回っているという事がとてもおもしろい点だと思います。


「補足」

00
上 FDGRX 下 VDIGX

チャートだけをみると圧倒しているように思えるFDGRXですが、

最悪の年や、最大ドローダウン時は、VDIGXよりもかなり大きく下げてしまっています。

結果的に、シャープレジオはほとんど変わらなかった

というという点もまた面白く思います。


Tロウ・プライス中型株・グロース・ファンド(RPMGX)  

Tロウ・プライス中型株・グロース・ファンド(RPMGX)は、  

長期的なキャピタルゲインの獲得を目指し、

成長の早い「中型株」に分散して投資するファンドです。

上位構成銘柄には、テレフレックス、クーパー、ホロジックなどがあります。

3つの中では最もリターンが高く、シャープレジオも0.58となっています。

00

青 RPMGX 赤S&P500


(上記のデータは、1999年1月から2019年10月末時点のものとなります。)


まとめ・感想

「グロース株」、「配当」、「中型株」

それぞれ異なる戦略のアクティブファンドですが、

過去20年に渡ってS&P500指数を上回ってきました。


どのアクティブ戦略が優れているとか、劣っているなどというつもりはありません。

グロース株でも配当戦略でも「適切に」行えば

S&P500指数を上回ることは可能です。


補足(FDGRXとVDIGX)の例のように

自分の目的やリスク許容度に合わせて戦略を決めることが大切だと思います。


繰り返しになりますが、

適切な銘柄に、適切な株価の時に、適切なタイミングで売買できれば、

S&P500指数を上回ることは可能です。


ただ、これができなかった(S&P500指数を下回った)

アクティブファンドの方が圧倒的に多かったという事も忘れてはいけません。



3つのファンドと同じように「グロース株」や「配当銘柄」「中型株」を狙う戦略をとった、他の多くのファンドでもです。


そして、この3つのファンドも、次の20年間、再びS&P500を上回れるかどうなるかわかりません。

ファンドマネージャーだって変わるでしょう。


私個人の意見ですが、

とびきり優秀で運のある人を除いた、

普通の個人投資家の方は

アクティブ戦略をとるより、インデックス運用をした方が、

長期的には上手く行く可能性が高いと思います。


S&P500指数を長期的に上回ることは理論上は可能ですし、成功例もありますが、

実際にそれができた人・ファンドは、非常に少ないというも忘れてはいけません。


自分より遥かに優秀な多くのプロ達が、

たくさんの時間と労力とお金を賭けて、

それでも勝てない、それが市場だと思います。


アクティブ戦略を「悪い」「全否定する」というわけではありません。

ただ、少なくとも、株式投資に時間や熱意や労力をかけられない、

普通の方はアクティブ運用をして市場(プロ)に勝とうとするより、

インデックス運用をした方がよいと私は思います。



↓もしよろしければ応援クリックお願いします。すごく励みになります↓

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村


米国株ランキング




マネックス証券