
2019年、米国ではアクティブファンドが大苦戦
2019年10末時点で、
米国のアクティブ運用の株式ミューチュアルファンドの
運用成績上位20本のうち、17本のファンドが
年初来のリターンで、S&P500指数の23.2%を下回る運用成績となりました。
S&P500指数に勝った3本のファンド
年初来のリターンで、S&P500指数に勝ったのは以下の3本です。
〇フィデリティ・グロース・カンパニー・ファンド(FDGRX)
〇バンガード配当グロース・ファンド(VDIGX)
〇Tロウ・プライス中型株・グロース・ファンド(RPMGX)
各ファンドの2019年11/19日時点の年初来のリターンは、それぞれ
FDGRX 30.34%
VDIGX 27.14%
RPMGX 26.66%
となっており、
現時点でもバンガードS&P500ETF(VOO)の年初来リターン26.66%と
同等、もしくは上回る成績を維持しています。(ブルームバーグ参照)
この3本は、過去5年の成績もS&P500指数を上回おり、
「FDGRX」と「RPMGX」は過去10年の成績でもS&P500指数を上回っています。
(ただし、この2本のファンドは現在新規投資家の受け入れをしていません)
米国でも上位のアクティブファンドは健闘しているが・・
今年の成績上位20本のファンドのうち
9本は過去5年間で、7本が過去10年間という期間で
S&P500指数を上回っています。
これらのファンドは、十分に健闘していると思います。
アクティブファンドが市場(S&P500等)に、
絶対に勝てないというわけではありません。
絶対に勝てないというわけではありません。
ただ、それ以外のほとんどのアクティブファンドが、
S&P500指数を下回っているということも、また事実なのです。
そして過去の成績は、将来を保証するものではありません。
投資家は数あるアクティブファンドの中から、
これらたった数本の勝ち組ファンドを、事前に見つけ出すことができるのでしょうか?
それまで上手く行ってたファンドも、
今後、上手く行かなくなり成績が悪化していく可能性もあります。
米国の投資家の方々も重々承知
もちろん米国の投資家の方々も、
こうした意見は重々承知のようで
運用成績上位20本のうち、今年資金の純流入が増えたのはわずか5本のみ。
モーニングスターによれば、勝ち組ファンドである
FDGRXからも過去3年で160億ドルの資金が流出。
RPMGXからも過去3年で36億ドルの資金が流出しています。
投資家がインデックスファンドやETFを好むようになった事に加え、
先行きを懸念していること(リスクオフの姿勢)も流出を促している原因かと思われます。
いずれにせよ、米国では(良い成績を残していても)アクティブファンドからの資金の流出が続いています。
個人投資家はインデックスファンドの方がいいのでは?
追加リスクをとり、労力をかけてまで、
「長期的に市場平均に勝つアクティブファンドを選択する」
という、低い確率に賭けるよりは、
S&P500指数に連動するような、
伝統的なインデックスファンドに投資をする方が
普通の個人投資家にとっては合理的なように思います。
私は今後もブレることなく
バンガードS&P500ETF(VOO)へ投資を続けていきたいと思います。
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