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金融バカたちよ、それは大間違いだ。


ブラックスワンの著者として知られる、ニコラス・タレブ氏は

マーコウィッツ氏の広めたポートフォリオ理論に対して、

ひとつ誤解があると指摘しています。


経済論文の中と違って、状況は変化しやすい

例えば、現金・証券A・証券Bの三つに資産を配分する場合

自分が無知だと自覚している投資家は、

絶対に失いたくない資金を現金として保有し、

残りの資金をそれまで使ってきた手法に従ってAとBに投資するだろう。

一方で
自分が、統計学的性質やパラメーターσAなどを

「わかっている」と思いこんでいる投資家は、

総リスクが、一定の目標レベルになるようωAとωBを配分するだろう。

ここまでは、当たり前の事を述べているだけに思えます。



パラメーターを正確に測るのは難しい


ある長い期間をとると0.8なのに、別の期間をとるとー0.2になってたりする。

完全に闇試合なのだ。

ストレスがかかると、相関はもっと急速に変化する


タレブはトレーダーだった頃、

測定のたびに相関が変わる事に気づき、

この考えに取りつかれたと言います。


この何が問題かというと

例えば、実際はAとBの相関が0だったとします。

しかし、投資家が相関をー1と錯覚して配分を行った場合、

AとBへの投資はかなりの過剰配分されていることになります。


精度や入力する変数にほんの少しでも誤差があれば、

結果には大きな影響を及ぼします。


もし、この投資家がレバレッジを効かせている場合、

パラメーターにだまされたLTCMと同じ結末が待っているとタレブは述べています。


参照「反脆弱性[下]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方



変化を味方につける

間違った分散はリスクを抑えるどころか、

モデル誤差に対して脆弱になり、テール事象に対しては極めて脆弱になります。

すべてのものは変動性によって損または得をする。

脆さとは変動性や不確実性によって損をするものである。

ニコラス・タレブの主張はこの一文に尽きると思います。


論文や理論と違い、様々な数字は絶えず変化しています。

完璧な最適化を実行するのには、

将来の全期間の全資産の同時確率分布と正確な効用関数が必要になります。

しかも誤差なしで。

普通の投資家には、微小な確率を計算するのは不可能といっていいでしょう。


120点を目指すより、余裕のある資産配分を

リターンやリスクの改善を目指し、

微細までこだわり抜いたあげく、

結果的に、間違った前提に基づく計算をしていたり、

想定外の変化に脆くなっていたでは目も当てられません。


私は120点を目指して大きく間違えるより、

大体合っているくらいで、平均点がとれればそれで十分だと考えています。


「物事は変化する」「将来は正確には測定できない」と理解した上で、

将来の変化にも対応できるような、

無理のない、十分に余裕のある資産配分や運用計画が大切だと思います。



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