バンガード社のシュミレーション

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上のグラフは、バンガード社が対象の資産配分別に、2018年からの10年間の名目リターン(年率、ドル建て)について行った10,000回のVCMMシミュレーション結果に基づくものです(2017年9月のもの)


「グラフについて」

「箱」を分断している横線は、予想リターン中央値を示しています。

「箱」の部分は、1万回のシミュレーションに基づき、50%の確率で生じるリターンの範囲を。

「ひげ」にあたる灰色の縦線は、90%の確率で生じるリターンの範囲を示しています。


そして「青い点」は1990~2017年までの平均リターンを表すのですが、ほとんどのシュミレーションで過去の平均リターンを下回る結果となりました。


「バンガードのシュミレーションの結果」

〇グローバル投資適格債券

今後のリターンは2~3%の範囲におさまる可能性が高い。(1990年以降は5.9%以上で推移)

〇グローバル株式のリターン

今後のリターンは4~6%程度と予想されています。(1990年以降の年間リターンの平均は7.9%)

(あくまで予想です。今後の結果について保証するものではありません。)


詳細はこちらのリンクから

参照 バンガードジャパンのHP「リターンの低下を覚悟しなければならない理由」より

https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/articles/resources-learning/markets-economy/why-need-to-prepare-for-lower-returns.htm


2019年の最新のレポートはこちらのリンクから

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https://pressroom.vanguard.com/nonindexed/Research-Vanguard-Economic-and-Market-Outlook-2019-120618.pdf




なぜこの少し古いレポートを引用したのか

なぜこの少し古い方のレポートを引用したのかというと

実はその少し前の、2016年にステートストリート・グローバル・アドバイザーズが400の機関投資家を調査した報告書を発表しています。

その報告書によれば、米国の機関投資家はポートフォリオ全体から10.9%の利益を期待していることがわかりました。(インフレ率を除いて)

より詳しい内訳は

債券から  5.5%
株式から  10%
不動産から 10.9%

のリターンを期待していたようです。


この目標を実現するためには

ポートフォリオの全てを不動産に投資するか、

もしくは、レバレッジを使わない限り、実現不可能な

数学的にも、ポートフォリオ理論的にも、かなりやばめの目標設定をしています。


リーマンショック以降の上昇相場が将来も続く事に期待するのか?

目標を達成するために追加でリスクをとっていくのか?

いずれにせよ、先ほどのバンガードのレポートも合わせて考えると

この目標設定は少し楽観的過ぎると言わざるを得ません。


私達普通の投資家はこういった幸運やリスクに賭けるのではなく

現実的な、将来のリターンの見積もりと計画を建てることが大切だと思います。


無理な目標設定は機関投資家の特権ではない

たまに、投資を始めようとする方が

10年後〇〇な生活をしたい→そのためには〇〇〇〇万円足りない

だから10年間、年率12%で運用して〇〇〇〇万円作ろう

というような・・・

結構厳しめな目標、計画を建てる方がいます。


私個人の意見ですが・・・

私はこの厳しい目標を達成するために、

ハイリスクの資産や戦略で投資して、ポートフォリオの不確実性を高めるよりも

より多くの資金を投入できるよう努力するか、

期待リターンの見直しや投資期間を延ばすなどして、

より現実に即した、余裕を持った計画を建てた方が建設的だと思います。


もちろん、追加リスクをとってうまく行く可能性もあります。

でも、失敗して資金を失う事も十分にあり得るのです。

計画が上手く行かなかった時、目標が達成できなかった時の事もしっかりと考えて

現実的な目標と計画に基づいた、投資・資産運用が大切です。


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