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1998年に米国で発売された、ピーター・バーンスタイン著「リスク」の中に興味深い記述があります。



近年、投資ポートフォリオの国際分散化が進んだとはいえ、

今なお、アメリカ人はアメリカ企業の株式を保有し、日本の投資家もほとんど日本の株式を保有している。

しかしながら、原稿執筆時点では、アメリカの株式市場は世界市場の35%の比重しか占めておらず、日本の株式市場も同じく30%に過ぎない。

(中略)

投資可能なユニバースの65~70%を占める証券が発行されている市場への投資を、投資家がそんなに躊躇するには、さらに必然的な理由があるからに相違ない。





1990年代後半の株式市場

ピータバーンスタインがこの本を書いた時

米国株式市場と日本の株式市場は、ほとんど同じくらいの市場規模でした。

ちまみに、当時日本の投資家は米国株式市場の1%強しか保有しておらず、米国人投資家も東証に占める割合は1%未満でした。


ホームバイアス

ピーターバーンスタインは、自国外の市場の情報の入手コスト、実質期待収益率、税制、制度的制約などを考察しましたが、

「合理的な投資先決定の理論のいずれもが、上述したような事態を説明することができない」としています。

つまり、当時の日本と米国の多くの投資家が合理性に逆らってまで、自国の市場のみに集中的に投資をしていました。

ピーターバーンスタインはこれを「最大のアノマリー」と表現していましたが、リスク管理においてホームバイアスは投資家の合理的な判断を誤らせます。


2019年日本の株式市場の占める割合は・・・

2019年6月時点で、日本の株式市場が世界の市場に占める割合は約7.5%となっています。

日本のみに投資をするという事は、残りの92.5%の可能性を捨てるという事になります。

全体のたった7.5%のみの中からしか選択肢を選ばないという縛りプレイで戦って、勝ち続けようというのは少し合理性を欠いていると私も思います。

(どうせなら勝つ可能性が高いと思われる、今後も成長していくであろう市場へ資産を配分した方が合理的だと思います。)

また、バーンスタインがいうように、リスク管理という意味でも幅広い市場への分散投資は重要だと思います。

まとめ

「リスク」の発売当時よりは、米国や国際分散投資が広まりつつあり、また個人投資家にとっても簡単に投資ができる環境が整ってきました。

しかし、未だに「米国株」「海外への投資」が怖い、不安だというような声も聞かれます

私は「まだ、日本株だけに投資しているの?」などと煽るつもりは全くありませんし、

人様の考えにとやかくいうつもりもありませんが、

もし、ホームバイアスにとらわれてしまっていたり。知識不足、感情などによって合理的な判断が出来ていないかもと、少しでも感じた方は、是非、日本以外の残り92.5%の世界の株式市場へ目を向けて頂ければ幸いです。


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