000
良い計画の最大の敵とは?


19世紀初め、プロイセンの将軍クラウゼヴィッツは

「よい計画の最大の敵は、完ぺきな計画という夢である」

という言葉を残しています。


クラウゼヴィッツは名著「戦争論」の中で、

軍事行動における「不確実性」が戦争を複雑にしていると指摘しています。

また、現実の戦争と机上の戦争の間には相違(摩擦)があるとも記しています。


余談

「戦争論」ときくと物騒に聞こえるかもしれませんが、

この辺の話を投資に置き換えてみると、

自分のポートフォリオを組んだり、投資計画を建てて、実際に運用したことがある投資家なら、

おもわず「わかる!」と頷いてしまうような内容が、随所に書いてあり、個人的には好きな一冊です。





シーゲル教授の推奨するD・I・V指針

ペンシルベニア大学の教授であり、ウィズダムツリーのアドバイザーでもある、ジェレミーシーゲル教授は、著書「株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす」において、



長期的に財産を積み上げたいなら、インデックス運用がいちばんだと思えた。

だが今では、もっと上を目指せる戦略があると確信している


として、D・I・V指針を推奨しています。

D・I・Vとは、「配当」「国際」「バリュエーション」の略です。

簡単に説明すると、高配当戦略、グローバル戦略、セクター戦略(ヘルスケア・生活必需品など)、バリュー戦略などで、インデックス運用のリターンを補完する戦略のことです。

これらの戦略は、過去長期に渡って、S&P500指数を上回るリターンを上げてきたと、「株式投資の未来」の中で詳細なデータとともに記されています。


完璧なポートフォリオなのか?

では、株式投資の未来291ページに書いてある

シーゲル教授の推奨するポートフォリオが、理想の完璧なポートフォリオなのかというと、決してそうではないと私は思います。

この点に関しては、同書の中でシーゲル教授自身が以下のように述べています。


万人に勧められる単純な比較はない

私としては半分をインデックスファンドにもう半分をリターン補完戦略に充てる配分を推奨する。

ただしこれは、おおよその目安であり正確な比率は投資家それぞれが抱えるいくつもの要因によって決まるはずだ。

(中略)

どの戦略にしても卓越したパフォーマンスが保証されているわけではない。

どれを選んでも、ほぼ間違いなく市場平均を下回る時期があるはずだ

そうした時期に不安に駆られやすい投資家はインデックス運用の比率を引き上げればいい。

つまり、よく知られているシーゲル教授の推奨するポートフォリオは、

決して、全ての人にとって完璧なポートフォリオというわけではありません。

もしDIV指針などを、取り入れようとするのであれば、各々が自分のリスク許容度などに合わせて比率等を調整し、「正しく」アレンジして使う必要があると私は考えます。

そして、その結果は保証されてはいません。


「よい計画の最大の敵は、完ぺきな計画という夢である」

確かに、リターン補完戦略のうちのいくつかは、S&P500を上回るかも知れません。

(もしかしたら、下回るかもしれません)

そこはわかりません。

ただ、ひとつわかるのは、

未来がわからない以上、完ぺきな投資計画というのは存在しないという事です。


インデックス運用は完全ではないが、よい投資戦略だと思う。

シーゲル教授が

インデックス運用を株式投資のコアにするべきとの考えに変わりはない。

と述べているように、

少なくともインデックス運用は、

完全ではなくとも、よい計画であることには間違いないと思います。


私は不確実性の元で完ぺきを目指すより、

そこそこ正しいくらいで満足し、

100点を採る事よりも、大きな失敗をしないようこころがけて

バンガードS&P500ETF(VOO)に投資をしていきたいと思います。


↓もしよろしければ応援クリックお願いします。すごく励みになります↓

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村


米国株ランキング





楽天証券