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投資家・ケンイズ

ケインズといえば経済学者と、多くの方が連想するかと思います。

しかし、彼にはもう一つ「凄腕投資家」としての顔がありました。

まずは、簡単に投資家ケインズの経歴を紹介します。


ケインズは、1919年終わりにキングス・カレッジの経理副部長に任命されました。

キングズ・カレッジの投資対象は1920年まで固定金利債券に限定されていましたが、ケインズは周囲を説得して、株式、通貨、先物のみに投資をする別勘定のファンドを始めます。

これが、後の「チェスト・ファンド」になります。


チェスト・ファンドの大成功

1927年経理部長になってから、亡くなる1945年までの間、

ケインズはこのファンドの運用の全責任を負っていました。

1930年から1949年の間、

イギリスの株式市場のインフレ調整後の実質リターンは2.9%でしたが、

チェストファンドは、ケインズが率いていた18年の間、平均リターン年率13.2%というずば抜けた成績を収めました。

この期間には大恐慌第二次世界大戦を含まれていたところは特筆すべき点だと思います。




チェスト・ファンドの苦境

1930年、1938年、1940年の3度、チェストファンドはイギリスの市場平均よりも大きく資産価値を落としています。

後にモダン・ポートフォリオ派のアナリストが指摘していたように、

実はこのファンドのボラティリティはとても高く、標準偏差は市場全体の2.5倍にも及び(当時のイギリス市場はほぼ横ばいだったのも考慮したい所ですが)、市場平均よりかなりでこぼこの運用成績でした。

ただ、最終的には市場全体をはるかに上回る成績を残しており、ケインズ自身もこの変動は想定し、許容していました。


チャ―リーマンガ―のパートナーシップも・・・

実は、バフェットの参謀チャーリーマンガーが以前運用を行っていた

「マンガー・パートナーシップ」もケインズのチェストファンドと似たような特徴を有しています。

マンガーパートナーシップも

13年間の標準偏差は市場のほぼ2倍でしたが、

13年間で、米国市場平均のリターンを年率18%を上回ってきました。

今ではレバレッジを忌み嫌うマンガーですが、この時期はレバレッジも効果的に使っていました。


バフェットは当時のマンガーの事を

「成績と山と谷の振れ幅が大きくなる事は覚悟していて、それでも集中できる精神の持ち主だった」

と評しています。


2つのファンドの共通点

この二つのファンドに共通している点はいくつかありますが、

運用方針、戦略等に絞っていえば、

〇株価の変動や市場平均からの乖離(下回る事も)は恐れていない。(そういう時期もあると織り込んでいる)

〇株価や人気ではなく、企業の本質的な価値を基準に投資をする。(割安かなども)

〇あまり多くの銘柄に分散しない。10数個の銘柄に絞る。

〇とはいえ、リスク管理ができる投資ポディションは維持する。個々の変動や投資額は大きくてもリスクを多様化し、反対方向のリスクを持つ投資を組み合わせるなどしている。決してリスクを無視しているわけではない。

〇短期売買はしない。数年単位での投資が多い。

等が特徴として挙げられます。


アクティブ運用や個別株投資をしている方は参考にしてみてはいかがでしょうか?

ただ、この二人の投資方法を真似るには、

かなり高いリスクを許容する度量と、高度な分析眼とリスク管理能力が必要だと思いますので、真似をする場合は慎重に。


ケインズからのアドバイス



「景気循環のさまざまな局面で、交互に作用するシステムの働きを有利に使うことができるということは、まだ証明されていない。」

「こうした経験から考えて、いかなる理由によっても大きくポディションを動かすことは上手く行かず望ましくない。」

「それを試みる人は、売買のタイミングが遅れ、また、売買の回数が多すぎて、コストばかりかけて落ち着かない投機的な気分に陥る。

「この状態が広がると、変動幅をさらに広げるという不利益を社会全体にもたらすことになる」



私は残念ながら、個別銘柄を分析する眼やレバレッジを含めた高度なリスク管理をする能力も、時間もありません。


でも、売買回数を抑えたり、コストをできるだけかけずに投資したり、

タイミングによる投資の失敗を防ぐ方法は知っています。


私は自分にできることに注力し、タイミングによる戦略も採用せずに

黙々と、バンガードS&P500ETF(VOO)に投資を続けていきたいと思います。


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