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バー・ローゼンバーグ氏の経歴


バー・ローゼンバーグ氏は

カルフォルニア大学バークレー校、経済学部卒
ロンドン大学で、数理経済学と計量経済学の修士を取得
ハーバード大学で、経済学博士号を取得

博士論文は、「ランダムに分散したパラメーターを用いた計量モデル」

いわゆる、超優秀なエリートです。

1968年、バークレ校の教授となり、翌年、機関投資家向けに経済データとモデル構築サービスを提供しはじめました。

これが、後に「バーラ社」となります。

ローゼンバーグ氏を一言で言えば、頭が良くて、かつ実行力もある人です


RIEMの設立

ローゼンバーグ氏は、バーラを離れ、クオンツを駆使した運用を行うRIEMを設立します

RIEMの掲げた目標は

「S&P500指数を年率4%を上回る」というものでした。

(しかも、6%という比較的低いトラッキングエラーで)


順調な滑り出しを切るRIEM

RIEMはこの高い目標を、最初の3年間見事に達成しました。

S&P500指数が年率13.3%に対し、RIEMは年率17.3%のリターンをあげたのです。


RIEMは最初から軌道に乗りました。

学術的ファイナンス理論と現実の市場双方に強いローゼンバーグ氏は評判となり、

「彼のチームのもつ、市場の動きの奥底にある真実を見抜き、それに基づいてポートフォーリオを構築する天才的な能力」について

という特集記事が、1989年9月の「インスティテューション・インベスター」に組まれたほどです。

こうして、RIEMはイエール大・スタンフォード大などの大学基金や、コダック、GM、ロックフェラー財団など、当時の資産運用業界の名だたる機関投資家から資産を委託されていくこととなります。




みんな、RIEMに投資をしたくなってきた。

顧客はローゼンバーグ氏の能力とRIEM成績を信頼し、どんどん集まってきました。

最初は2億ドル以下だった委託資産は、4年で80億ドル以上になりました。

しかし、ローゼンバーグ氏は秘密主義で、同社のモデルの仕組みについてほとんど開示しないこともあり、投資プロセスを本当に理解している基金や機関投資家はいませんでした。

それでも、成績のいいRIEMに顧客は集まってきました。


RIEMへ投資した人達の末路・・・・

1989年は市場と同等の成績に終わったRIEMでしたが、

90・91年はアクティブファンドの下位10%に入る成績となってしまいます。

その後の6年間で、2回ほどS&P500指数を上回ったものの、4%という目標を達するに至らず、初期に生み出した付加価値は全て消滅しました。

受託資産は1990年のピークの81億ドルから、1997年末には16億ドルへと減少しました。


そして、このRIEMの失敗の原因は、様々な説がありますが正確には明らかになっていません。

誰もどのような運用をしていたか、細部までわからなかったからです。

ただ、もし同社が単純に、同じ期間S&P500に投資をしていれば、受託していた運用資産は275億ドルになっていたとイエール大学のデイビットスウェンセン氏は分析しています。


まとめ

このRIEMの話から多くのことが学べます。

不透明性の高い投資対象に投資をするリスク。

そして優秀で有名な人物(ファンドマネージャー)や過去の成績を元に投資対象を選ぶのはとても難しいということです。

イエール大学やスタンフォード大学、ロックフェラー財団の資産運用を任されているプロですらひっかかるほどです。


私がバンガードS&P500ETF(VOO)に投資を決めた理由の一つがここにあります。

透明性という意味では、RIEMとバンガードS&P500ETF(VOO)とは雲泥の差があると思います。

また、S&P500(VOO)投資家は、市場平均と同等の運用成績で満足しなければなりませんが、アクティブな運用をするファンドを選択するというリスクはありません。


話が少しそれましたが、

RIEMの教訓を一言で言えば

「不透明性」「有名なファンドマネージャー」「過去のアクティブファンドの成績」

これらのトラップに引っかからないように気をつけようというお話です。

儲けることと同じくらい、このようなミスをどうすれば避けれるのかを考える事が大切だと思います。



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