ビザ・マスターカードの下落

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先週ビザ、マスターカードなどの米クレジットカード株が下落しました。

特に両社は経済的な「堀」があるということ、また長期的に右肩上がりの成長を遂げているということなどから日本人の米国株投資家にも人気の銘柄として知られています。


理由はJPモルガンが即日決済に参入

理由はJPモルガンが即日決済に参入という報道がされた事です。

ビザは、一時前日比4.2%まで売られました。

一部投資家達が競争の激化を警戒したものと重まれます。


JPモルガンの侵攻

JPモルガン傘下のウィーペイのビル・クレリコCEOは

「他の決済サービスは中小企業が支払いを求めても24時間、48時間を要し、週末には72時間かかることがある」と指摘

「我々は銀行なので週末を含めてクレジットカードの決済を追加費用なしで即日で入金できる」

と自社の強みをインタビューで主張しました。

JPモルガンに口座を持つ顧客を対象にサービスを始めており、年末にかけてさらに拡大するとの見方も示しています。


今回のことから投資家が学ぶべき教訓

競争上の強力な優位性、つまり経済的な堀を持つ企業は間違いなく「現時点では」強いと思います。

でも、世界は変化を続けており、それが話を難しくします。

堀のある企業を適切に探し出し、妥当な価格になるまで待ち、あとは資金を投入して、長期投資で複利で増やしていく・・・・

これだけでは、堀のある企業への投資が成功するとは限りません。


侵食される堀

ポラロイドは写真業界に革命を起こし、強力な堀を築きましたが、デジカメなどの新しいテクノロジーによってその堀は消えていきました。

ウォーレンバフェットがビルゲイツに勧めた「人と企業はどこで間違えるか」という本の第3章「ゼロックス、ゼロックス、ゼロックス」には、ゼロックス社が苦労の末コピー機を開発し、その後も機械の改良や社会的な問題(著釈権侵害)などに真摯に取り組み「経済的な堀」を築いていくさまが描かれています。

そうやって築いた堀も、今はもう・・・


(個人的には、第1章の「伝説的な失敗 エドセル」6章「最後の買い占め メンフィスの英雄かく戦えり」が好きです)


新聞やテレビもかつては絶対的な堀をもっていましたね。IBMやハインツも一時は強力な堀を持っていました。


堀についての個人的な見解

「堀」は単純なものでななく、強い堀、弱い堀、いくつも堀を持つ企業など様々な種類があります。

堀を持つ企業への投資は確かに有効だと私も思います(元バフェット信者ですし)

ですが、変化が激しい今の時代、言うほど簡単な投資方法や安全な投資方法ではないと思っています。


堀を持つ企業へ投資をされている方は

もし、「経済的堀」を当てして、企業に投資をする際は、

どのくらいその堀は持つのか、どんな事が起こされたら堀はやばいのか、「未来の変化について」よく考える必要があると思います。

いわゆる「創造的破壊」のような技術革新、制度の見直し、顧客の趣向や文化、習慣の変化など「堀」も様々なリスクにさらされています。

「堀」は、例えば数年先までは大丈夫かもしれませんが、10年20年、そして未来永劫続くというわけでは決してありません。

突然、もしくはじわじわと堀を失っていた企業はたくさんあります。

ですので、自分の投資している企業の「経済的堀」の優位性については、常に失われたり、危うくなっていないか確認し、将来のリスクも忘れずに予想しなくてはいけません。


私は馬鹿なので・・・

私はこのような作業をやり続ける労力も能力も時間もないので、(どうせ将来の予測を全てすることなど不可能なので)S&P500インデックスファンドに投資しています。

すごく単純化して話すと、ある企業が堀を崩されて株価が下がっても、崩した方の企業の株価は上がるので、あらかじめ市場全体に投資をしておけば、創造的破壊にある程度は備える事ができます。

そして市場全体で見れば、創造的破壊等によってもたらされる、新たな競争や新しい市場の出現、技術・テクノロジーの発明により、経済や市場はますます成長していくと思います。


とはいえ、繰り返しになりますが堀を持つ企業が強力で魅力的なのは事実です。

上手く「堀」を利用して儲けれる方は是非どんどん設けてください。

私のように能力がなかったり、めんどくさがりだったり、リスクにビビったりする方は市場全体に幅広く分散投資をするようなインデックス運用をお勧めします。


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