ウォーレンバフェット 1996年の株主への手紙より


機関投資家であろうと、個人投資家であろうと、

運用コストが極端に低いインデックスファンドに投資することが、

普通株を所有する最良の方法であるということを、大多数の投資家は知る事になるであろう。

この方法に従えば、

大多数の投資のプロたちが生み出す、運用手数料と経費を差し引いたネットのリターンを上回ることになるだろう。


この手紙の、この一節は様々な所で引用されているので、既にご存知の方も多いかと思います。



S&P500に投資したことを後悔する投資家達

先程の一節に対して、インデックスファンドの父ジャックボーグル氏はこう答えています。



これから先どんな将来が待っていたとしても、上記のような理由でインデックス戦略を選んだ長期投資家は失望することはないであろう。

一方、過去数年間におけるS&P500が生み出した非常に高いリターンが、

将来的にも続くこと期待してインデックスファンドを選んだ短期投資家はそれを後悔することもありうるだろう。

1990年代後半、ITバブルに向けて加速していく米国市場と株価、そしてS&P500の高いリターンを危惧して発した言葉です。


これは、90年代だけ特有の問題というわけではなく、

今も、そしてこれからも、

S&P500へ投資を考える際には気をつけなければならない重要なポイントだと思います。



短期的にアクティブ運用に負けるS&P500
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1963年からS&P500平均がミューチュアルファンド全体をどれだけ上回ったかを表したグラフです。

全体的に見ればS&P500が勝利しているものの、

単年や短い期間で区切れば、大きく負けている期間が何回かありました。


特に目が行くのが以下の期間。

1965~68年  小型株が異常に高いリターンを出したため。

1977~80年  1974年の暴落の後、中小型株の方が早く回復したため。

この数年間、「短期的な視点で」S&P500へ投資をしてしまった投資家は、

すごく後悔することになったと思います。


特に1977年からの方はタイミングが非常に悪く、

1976年に生まれた最初のインデックスファンド(S&P500指数へ連動)は、生まれた直後にいきなり躓き、数年間苦しむこととなりました。

(SBI・VOOの船出はどうなるのでしょう?今後が楽しみです)


その後の顛末

でも、もし途中で小型株ファンドに乗り換えた場合はどうなったかというと

上のゴーゴーバブルは68年に崩壊。その後、S&P500は大きく小型株を上回る。

下の方も、82年以降8年間に渡って、S&P500の方が良い成績を収めることになります。


「補足」

30年平均で見た場合、S&P500と米国株式市場全体(中小型含む)のリターンはほぼ同じになります。1926年~2016年の相関は0.99(1が完全相関)でした。

どちらが有利かは期間に依存するところが大きく、切り取る期間にもよって変わりますが、長期的には平均回帰します。


短期的な視点でのS&P500投資はあまりおすすめしません。

市場がどのタイミングで反転し、どのくらい上下するのかがわからない以上、

短期的にS&P500へ投資する戦略や、安易な乗り換え、途中での戦略の変更はあまりおすすめしません。

結果的に、だまってS&P500指数へ投資をしていた場合より、リターンが悪化することが考えられるからです。

短期的には、先ほどの例のように市場に負けてしまう事も全然ありうる話です。


注意と補足

誤解しないでほしいのは、

今回はたまたま例として小型株を使いましたが、

これは単純に小型株が良い、悪いという話ではなく、小型株以外の他の多くの戦略

例えば、S&P500投資からアクティブ戦略への切り替えだったり、ファクター戦略などにも同じことが言えると思います。


また短期とは、「どのくらいを指すか」という疑問もあるかと思います。

人により様々な考えがあると思いますが

過去の例を見る限りでは、S&P500の場合「最低」5年くらいは覚悟する必要があるかと思います。


まとめ

S&P500指数でも、数年間に渡って、多くのアクティブファンドや流行の戦略を下回る時期が何度もあった。

ということを伝えられたらなと思って記事を書きました。


確かにそういう時期は、焦ったり不安になるかもしれませんが

そういう時期に、短期的な視点で動いても、

「高値買いの安値売りになってしまったり」あまりいい結果に繋がらないのではとも思います。


S&P500指数の、過大評価も過小評価も危険です。

基本中の基本ですが自分の投資対象についてよく知る事が大切だと思います。


そしてS&P500指数へ投資をするなら短期的な視点ではなく、

長期的な視点でS&P500指数へ投資をしていくことが大切だと私は思います。


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