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1989年 ウォーレンバフェット



取り掛かりが遅い性格のせいでもあるのですが、

それを除けば、書くからには役立つものにしたいという私の気持ちが最大の障害になっているのだと思います。

つまり、これまで誰も明らかにしたことのない優れたアイディアを盛り込む必要があるということです。

ところが、私にとって最も重要なアイディアは、ベンジャミングレアムから受け継いだものであり、その表現の仕方も彼の方が数段優れています。


したがって、もしその本が伝記のようなものになるのなら、私はもう少し待つべきだと思っています。

なにしろ、底抜けの楽天主義ですから、最も面白い章はこれからやってくると考えてしまうのです。

   
   バフェットがキャロル・ルーミスへ送った手紙より引用


出版の企画について、ウォーレンバフェットと、ルーミスは、1973年からずっと話し合っていたそうです。

この手紙の時点で既に16年が経過していますね(笑)。


重要なアイディアは、グレアムから・・・

ベンジャミン・グレアムと言えば

新賢明なる投資家 上~割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法~
証券分析 【1934年版第1版】

などの書籍が有名ですね。

「賢明なる投資家」も「証券分析」も私の愛読書です。

私が投資を始める時、1番最初に読んだのがこの2冊でした。(賢明なる投資家は旧版)

この手紙でもバフェットは最も重要なアイディアはベンジャミングレアムから受け継いだと話しています。

もし気になる方は、一度原書を読んでみてはいかがでしょうか?


そして、スノーボールへ・・・

結局、この企画は途中で立ち消えになってしまいました。

といっても、ルーミスとバフェットの関係が悪化したわけではなく、

現在でも二人の良好な関係は続いています。

(ルーミスは77年からずっとバークシャーハサウェイの株主への手紙への編集も務めています)



ちなみに自伝という形ではありませんでしたが、

ルーミスはバフェットに関する本を出版していますので、紹介させていただきます。(私の好きな一冊です。)

自伝の方はというと、1999年の取材をきっかけに、アリス・シュローダーがバフェットに関する本を書くことになり、後にバフェットの自伝「スノーボールとして世に知られることとなります。




1988年のバフェットのポートフォリオ

記事冒頭の手紙が書かれたころ(1988年)のバフェットのポートフォリオをみてみると、

キャピタル・シティーズ ABC  35.6%
ガイコ             27.8%
コカ・コーラ          20.7%
ワシントンポスト        11.9%

という構成となっています。


2009年のバフェットのポートフォリオ

自伝スノーボールが発売された頃のポートフォリオはというと

コカ・コーラ         21.51%
P&G             11.10%
ウェルズファーゴ       10.54%
コノコフィリプス         6.82%
アメックス            5.06%
ジョンソンエンドジョンソン 4.18%

コカ・コーラやガイコなどずっと保有し続けている銘柄もある一方で、バフェットのポートフォリオは20年の間に確実に変化しています。

「伝記ならもう少し待つべきだと思う」発言通り、ITバブルやペドロチャイナ(米国外)への投資など1988年以降も大きなイベントが目白押しでした。


2019年のポートフォリオ

そして2019年6月のバフェットのポートフォリオをみてみると

アップル         23.74%
バンクオブアメリカ    12.92%
コカ・コーラ         9.79%
ウェルズファーゴ       9.32%
アメリカンエクスプレス    8.99%

自伝が発売されてから10年、IBMやアップルなどIT企業へ投資を開始するなど、

高齢になってもバフェットはさらに人生の「面白い章」を刻み続けています。


楽観主義と年齢を重ねる事を楽しむこと

バフェットの自伝スノーボールからは

「若い頃から雪玉を転がし複利を活かして資産を増やしていく」

ということがよく教訓として引用されています。

これに関しては全く持ってそのとおりで、

私自身もっと若い頃から投資をしていれば・・・と考えたことは何度もあります。


その一方で、スノーボールが書かれる前に送られた1通の手紙からは、

「最も面白い章はこれからやってくる。」

というまた違った教訓が学べると思います。


あれこれ心配したり、過去を後悔したりするよりは、

こう考えて、生きてた方が人生幸せに過ごせるのかもしれません。

(存外長期投資もこのくらい楽観的な方が上手くいくものかもしれませんね。)

まとめ

個人的には「楽観」と「悲観」どちらがいいというわけではなく、

両方とも大切なことで、適度なバランスが大事だと思います。

バランスをいい塩梅で保ちつつ、これからもいろいろな事を学んで、

年齢を重ねる事を楽しみながら、

バンガードS&P500ETF(VOO)に投資を続けていきたいと思います。



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