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将来の期待リターンは?

2016年、ステートストリートは400の機関投資家に

「将来期待しているリターン」ついて調査しました。

その結果、アセット毎の名目リターン(インフレ調整前)は

債券     5.5%
株式      10%
不動産  10.9%

ポートフォリオ全体では 10.9%

の利益を期待しているという事がわかりました。


現実的な目標なのか?

この数字をみてみると、

〇全ての資産を不動産に投資をする
〇レバレッジを駆使する

などのある程度リスクのある方法をとらない限り、

ポートフォリオ全体で10.9%の利益を得る事は、

現実的に不可能だということがわかります。


過去100年間の名目リターンは

全世界株式 10.4%(1900~2000)
全世界債券   4.7%(1900~2000)

でした。

こちらもインフレ率「約3%」を含むリターンです。

2016年時点の米国のインフレ率は「約1.5%」ほどでしたから、

過去の名目リターンよりも、将来の期待値はより下回ると考えるのが普通です。

つまりポートフォリオ全体での名目リターン10.9%という数字は、

かなり楽観的だったということがわかります。


各資産の過去3年間のトータルリターン(参考)

VT    全世界株式      11.63%
VOO   S&P500      14.15%
BND    米国債券ETF     2.22%   
BNDX    米国外債券ETF       3.39%
VNQ    米国不動産ETF    4.03%
VNQI     米国外不動産ETF      7.59%

(2016年~2019年6月30日まで)

各ETFについて詳しく知りたい方はこちらのページも参照に


株式だけは期待リターンを上回ったものの、

他の資産クラスはやはりある程度のリスクやレバレッジを使わないと

目標としているリターンに届かなかった事がわかります。

(切り取る期間を昨年末にずらすと更に厳しいことに・・・)



レバレッジやリスクの高い債券が悪いといっているわけではないのですが、

初心者の方にはやはりお勧めし難い投資対象でもあります。


普通の個人投資家の方はこのように無理に高いリターンを狙ってリスクをとるよりは、

現実的なリターンを想定して、無理のない健全な資産運用計画を建てるのがいいかと思います。




これからの投資リターン

2019年以降の株式市場

米国債券のリターンは、利上げが実施され、金融政策正常化に伴い、全年限で利回りが上昇していることから、2.5%~4.5%のレンジとなる可能性が高いと考えられます。この結果、世界債券のリターンの見通しは米ドルベースで2.2%~4.2%となり、昨年の見通し(1.5%~3.5%)を上回りますが、依然として過去の水準(4.7%)を下回っています。

一方、世界株式のリターンは、米ドルベースで約5%~7%と予想しています。この水準は、過去数十年間の実績や金融危機以降の水準(世界株式は底値から1年間に12.6%上昇)を大幅に下回ります。


バンガード社のレポートより引用

参照 バンガードのレポートへ


バンガード社に限らず、各資産運用会社、メディア、多くのアナリスト等に

株式で5%前後など、今後の投資のリターンは下がる、控えめになると予想されています。


目標のリターンは控えめに

将来の期待リターンをあまりに間違った数字に設定をすると、

期待にそぐわない結果に終わったり、達成のために無理をしてリスクを背負う必要が出てきます。

アナリスト等の予想に従うというわけではないのですが、

(例え市場予想が好調の時でも)

投資や資産運用の期待リターンは現実的に(控えめに)設定した方が良いでしょう。

予想や計画よりも、資産が多くなって困る事はまずありませんが

期待より大きく利益が下回った時には、何か将来に不利益が生じる可能性もでてきます。


投資の基本中の基本ですが、無理のない目標と期待リターンを設定して

これからも投資を続けていきましょう。


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