VPUとは

今回はバンガード・米国公益事業セクターETFを紹介します。

米国の公益事業セクターの大型~小型株を幅広く網羅するETFです。

あまり知名度はありませんが、安定した配当と、設定来でS&P500指数をアウトパフォームするトータルリターンが魅力のETFです。


基本情報

現在の株価      135.15ドル (2019年7月4日現在)

ETF純総資産     36.22億ドル (ファンド純資産総額47.26億ドル)

設定日        2004年 1月26日 

対象国        米国(公益事業セクター)

銘柄数           69銘柄

経費率         0.10%
   
回転率         4.0%


銘柄数が69と少なめです。それもあってか回転率も低くなっています。


最新の株価はこちらから確認できます。

VPUの最新株価はこちら    (ブルームバーグ)

公式ページはこちらから    バンガード社のHPへ




VPUのトータルリターン (VOOとの比較)

トータルリターン ()はS&P500(VOO)のリターン

設定来             14.43%
1年                  18.24%   (  3.77%)
3年         8.82%      (11.69%) 
5年        10.11%     (  9.62%)


意外と高いトータルリターンに驚かれた方もいるのではないでしょうか?

イメージではなく、こうして数字で見るとまた公共セクターへの印象が変わると思います。


10年前(2009年6月9日)にVPUに100万円を投資していたら

2019年5月末時点で約324万円になっていました。


VPUの分配金(配当)

直近配当利回り     2.90% 
直近配当額       0.9811ドル ( 2019年6月21日)
支払い月        3・6・9・12月の年4回


過去の分配金推移をみると緩やかに増配傾向にあることがわかります。

また、リーマンショック時にも安定して分配金を出していたことがわかります。
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VPUの株価チャート (S&P500との比較)


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青 VPU  赤 S&P500(SPY)

設定来の長期チャートみるとS&P500指数を上回っています。

ここ数年は金利上昇に苦しんだり、FANG等のグロース銘柄に牽引されたS&P500指数に負けていた時期もありました。

公益事業セクターは安定しているイメージですが、VPUの株価は意外と動くこともわかると思います。


VPUのチャート (配当を含む)

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緑 VPU 青  S&P500(SPY)

配当込のトータルリターンのチャートで見ると、

設定来〔2004年〕から一貫してS&P500を上回り続けていたことがわかります。

(もちろん将来どうなるかはわかりませんが)


上の株価チャートと比較すると、配当の威力を改めて感じますね。

ボラティリティがS&P500指数より低かったことにも注目です。


保有上位10銘柄

ネクステラエナジー        10.38%
デュークエナジー           6.82%
ドミニオンエナジー          6.58%
サザン                6.06%
エクセロン              5.11%
アメリカンエレクトリックパワー    4.65%
センプラエナジー           3.94%  
PSEG                 3.25%
エクセルエナジー           3.23%
コンソリデーテッドエジソン      3.03%


上位10銘柄が占める割合       53.05%

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電力、ガス、水道企業のほか、独立系発送電事業を行う企業で構成されています。

中でも電力の占める割合が大きくなっています。

日本人にとってあまり馴染みのない企業も多く見られます。

(一部の米国投資家には人気です。)


対象となる指数

 MSCI USインベスタブル・マーケット・公益事業25/50インデックスの パフォーマンスへの連動を目指します。


シーゲル教授の研究によると

公益事業セクターの1957~2003年の間の平均リターンは9.52%(S&P500は10.85%)と市場平均を下回っていました。

市場に占めるシェアが大幅に縮小したセクターのひとつでもあります。


しかし、シーゲル教授は公益事業セクターについて以下のようにも著していました。
公益事業会社は全体的に配当利回りが高い。先にも述べたとおり、配当利回りは、長期的にリターンを押し上げる重要な要因だ。

自由化後の環境で、公益事業会社のパフォーマンスがどう変わるかを見極めるにはもう少し時間がかかる
ジェレミーシーゲル著 株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらすより引用


2004年からの結果は上記のチャートのとおりです。




公益事業セクターについて

電力、ガス、水道などのインフラを賄っており、ある意味で生活必需品以上に生活や経済活動に必要な
セクターといえます。

他のセクターと少し異なる特徴を有しており、S&P500指数との相関関係も高くありません。特に2013年以降のS&P500指数との相関関係は0.25~0.5と低くなっています。(1が完全相関)


政府の規制などの影響を良くも悪くも受けるセクターです。

近年は規制緩和の流れもありますが、未だ参入障壁は高く地域の中核企業の独占に近い状態です。

今後何十倍と急激に株価が伸びそうな企業はないけども、安定したキャッシュフローをもち、高配当な企業が多い印象です。個人的に好きな企業群が並んでいます。


ワンタップバイにこのセクターから採用されている銘柄がないように(笑)

米国投資をはじめたばかりの方には見過ごされがちなセクターなのですが、まだ気にしたことがない方は一度これらの企業も調べてみるとおもしろいかもしれません。

感想

公益セクターは

〇景気後退に強い
〇貿易問題に左右されない
〇金利上昇局面に弱い

という特徴があります。今後貿易問題や景気後退が心配な方は一考の余地があるかもしれません。


金利上昇局面に弱いという特徴もありますが、逆に株価が下がった時に買えば、後々「高配当の擬似債券」「キャッシュフローマシン」のような扱いもできます。

ウォーレンバフェットが好む手法ですね。実際バークシャーの傘下には公益事業会社も多く含まれています。


VPUの設定日からのリターンをみますと、S&P500指数を大きく上回っており、

VYM(バンガード高配当ETF)の設定来(2007年)との配当込のトータルリターンの比較でもやはりVPUが上回っています。

(逆に平均回帰性が気になってしまうくらいです。)


とはいえ

配当(インカム)目的の方やアーリーリアイアを目指す方、引退が近い方、また景気後退や貿易問題に備えたい方などには十分一考に値するETFだと思います。

米国の公益事業を賄っている企業群に、誰でも簡単に低コストで分散投資ができるVPU。

個人的には好きなETFの一つです。


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バンガード社のETF紹介ページ(仮)7月中に完成予定


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