VDCとは
今回はバンガード・米国生活必需品セクターETFを紹介します。米国の生活必需品セクターの大、中、小型株に低コストで幅広く分散投資ができるETFです。
生活必需品セクターの1957~2003年間のトータルリターンは13.36%となっており、全セクター中で2番目の高いリターンとなっています。(S&P500は10.85%)
また、景気後退期でもそれほど株価が下がりにくい傾向があり、ディフェンシブなセクターとしても人気があります。
VDCの基本情報
現在の株価 148.62ドル (2019年6月28日現在)
ETF純総資産 46.17億ドル (ファンド純資産総額52.53億ドル)
設定日 2004年 1月26日
対象国 米国(生活必需品セクター)
銘柄数 93銘柄
経費率 0.10%
回転率 8.2%
VDCのトータルリターン(VOOとの比較)
トータルリターン ()はS&P500(VOO)のリターン
設定来 9.32%
1年 13.13% ( 3.77%)
3年 4.48% (11.69%)
5年 6.90% ( 9.62%)
10年前(2009年5月9日)にVDCに100万円を投資していたら
2019年5月末時点で約320万円になっていました。
VDCの分配金(配当)
直近配当利回り 2.80%
直近配当額 1.0397ドル ( 2019年6月21日)
支払い月 3・6・9・12月の年4回
過去の分配金の推移

分配金は多少上下はあるものの、年々増加傾向にあります。
また、リーマンショック時にも安定して分配金が支払われていたことがわかります。
また、リーマンショック時にも安定して分配金が支払われていたことがわかります。
VDCの株価チャート (S&P500との比較)

青 VDC 赤S&P500(SPY)
VDCの配当込チャート

VDC 緑 S&P500(SPY)
配当込のトータルリターンでもS&P500(SPY)を上回っています。
またボラティリティが低いのにも注目です。
近年はFANGなどの追撃や、金利上昇という逆風もありましたが、
未だ長期のトータルリターンではVDCの方が上回っています。
保有上位10銘柄
P&G 13.3%
コカコーラ 9.9%
ペプシコ 9.0%
ウォルマート 7.3%
フィリップモリス 5.8%
コストコ 4.6%
アルトリア 4.4%
モンデリーズ 4.3%
コルゲートパルモリーブ 3.2%
キンバリークラーク 2.5%
上位10銘柄が占める割合 64.3%
元々銘柄数が少ないのもありますがポートフォリオの半分以上を上位10銘柄が占めています。
日本人でもなじみのある企業が多く含まれています。
また、過去半世紀にわたって配当再投資戦略をすることでS&P500指数を上回ってきた「シーゲル銘柄」も多く含まれています。

VDCは食品・飲料・タバコの製造業者・流通業者のほか、非耐久家庭用品・パーソナル用品の製造業者など、傾向的にそれほど景気循環に対して敏感でない業種の企業で構成されています。
感想
VDCは米国の生活必需品セクターに低コストで幅広く分散投資ができるETFです。
個別企業の銘柄やシーゲル銘柄買いたいんだけど、分散投資する資金がない、ポートフォリオの管理や銘柄分析がめんどくさいという方にはうってつけのETFだと思います。
ディフェンシブなセクターとしての印象が強い生活必需品セクター。
リーマンショック時の株価の下落幅が小さかったこと。減配がなかったことなどにも注目です。
このところ景気後退や市場サイクルの転換がよく予想されています。
そういった局面に比較的強いセクターですので、今後の先行きを気にされている方は一考の余地はあると思います。
またP&Gやコカ・コーラを始め世界中で事業を行っている企業も多く見られます。
世界中で利益をあげているグローバル企業は、北米の売上のみ頼ることなく、世界中に収益源を分散できるという強みや新興国の人口の増加や経済成長の恩恵を受けやすいというメリットもあります。
VDCは生活必需品セクターが気になる方に特におすすめのETFです。
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