VHTとは
今回はバンガード・米国ヘルスケア・セクターETF(VHT)を紹介します。米国のヘルスケアセクターの大型~小型株に幅広く投資ができるETFです。
ヘルスケア機器、ヘルスケア用品を製造する企業。ヘルスケア関連のサービスを提供する企業。医薬品やバイオテクノロジー製品の研究・開発・製造・マーケティングをメインにする企業で構成されています。
基本情報
現在の株価 171.46ドル (2019年6月27日現在)
ETF純総資産 93.42億ドル (ファンド純資産総額107.12億ドル)
設定日 2004年 1月26日
対象国 米国(ヘルスセクター)
銘柄数 397銘柄
経費率 0.10%
回転率 6.1%
最新の株価はこちらで確認できます。VHTの最新株価へ (ブルームバーグ)
2016年12月まで経費率は0.09%でしたが、バンガードにしては珍しく経費率を上げたETFとしても知られています。(それでも他社のETFより低い経費率です)
VHTのトータルリターン
トータルリターン ()はS&P500(VOO)のリターン
設定来 9.43%
1年 5.72% ( 3.77%)
3年 9.51% (11.69%)
5年 10.06% ( 9.62%)
VHTに100万円投資をしていたら
10年前(2009年5月9日)にVHTに100万円を投資していたら
2019年5月末時点で約425万円になっていました。
VHTの分配金(配当)
直近配当利回り 2.72%
直近配当額 1.1638ドル ( 2019年6月21日)
支払い月 3・6・9・12月の年4回
過去の分配金利回りは、およそ1%~2%程となっています。
過去の分配金の推移(1年毎)

VHTのチャート (S&P500との比較)

青VHT 赤S&P500(SPY)
設定来のリターンで、S&P500(SPY)を大きく上回っていることがわかります。
VHTのチャート (配当込)

緑 VHT 青S&P500(SPY)
設定来(2004年6月22日)からの配当込の長期チャートです。
こちらもS&P500を大きく上回っています。またボラティリティがS&P500よりも低かったことにも注目です。
VHTの保有上位10銘柄
ユナイテッドヘルス 6.0%
ファイザー 5.9%
メルク 5.3%
アボット 3.5%
メドトロニック 3.2%
アッヴィ 2.9%
サーモフィッシャー(TMO) 2.8%
アムジェン 2.7%
イーライリリー 2.7%
上位10銘柄が占める割合 44.1%
上位10銘柄が占める割合が高いETFとなっています。
また、時価総額ごとの内訳で見ると大型株が75%程を占めています。
産業サブグループ別、構成比率

ヘルスケア関連の様々な事業を網羅していることがわかります。
対象となる指数
米国のヘルスケア・セクターの大型株、中型株、小型株を網羅する、MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50インデックスに連動したパフォーマンスを目指しています。
S&P500のうちの13%~15%をこのセクターが占めています。
ヘルスケアセクターについて
ジェレミーシーゲル教授の研究によれば、1957年から2003年のヘルスケアセクターの年間平均リターンは13.76%で、S&P500指数の年間平均リターンの10.85%を約2%ほど上回る成績を残してきました。
また、1957年には市場全体の5%程のシェアしかなかったヘルスケアセクターでしたが、今日では市場全体の13%を占めるまでに成長を遂げています。
今後の人口の増加や社会の高齢化を考えれば、医薬品、医療機器などのヘルスケア需要はさらに拡大することが予想されます。
製薬個別会社株の抱えるリスク
ヘルスケアセクターは景気循環の影響を受けにくいディフェンシブセクターだといわれていますが
個別の製薬会社の事業はハイリスク・ハイリターンな面もあります。
特許や規制など「堀」に守られているという強みもありますが、
新薬の研究開発には、時間や多額の費用が掛かる一方で、失敗の確率が非常に高いと言われています。
薬剤の開発成功率はこのところ下がってきているようです。
IQVIAが調査 開発成功確率が大きく低下‐第I相から申請で11%
また開発に成功後も、訴訟リスク、特許切れ、より有効な新薬の発売や値下げ競争、医療制度や規制の変更など様々なリスクを抱えている事業となります。
ですので、余程この業界に精通している方以外は、
個別企業に投資するよりETFを使ってセクター全体に投資をして個別企業リスクを分散しつつ、
ヘルスセクターがもたしてきた魅力的なリターンを得ることを狙う方がといいんじゃないかなと個人的には思います。
感想
長期に渡りS&P500を上回ってきたヘルスケアセクターに、
低コストで幅広く分散投資ができるVHTは、非常に魅力的なETFだと思います。
ポートフォリオの補完やサテライト的に使うのにもいいと思います。
もし私がアクティブ運用して、市場平均を上回ることを狙うとすれば、選択肢に上がってくるETFの一つになるかと思います。
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