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JPモルガン・チェースとは

2000年にJPモルガンとチェースが合併し誕生した金融機関です。

世界60カ国以上に拠点をもち世界中で事業を展開しています。(ただし売上の約80%は北米)

ダウ30銘柄にも採用されており、米5大銀行の中でも総合力で、頭ひとつ抜けています。


JPモルガンチェーズのデータ(6月17日時点)


株価    109.82%
配当利回り  2.91%
PER     11.89


営業収益比率

〇消費者向け銀行業務  47% 
〇投資銀行業務     33% 
〇資産運用業務     12% 
〇商業銀行業務     8%


非常に安定感のある経営がされています。

JPモルガンチェーズは適切なリスク管理により、リーマン・ショックによるダメージを低く抑えたことでも知られています。


JPモルガン・チェースの現状

JPモルガン・チェース(JPM)の2018年の純利益は325億ドルで、

米国企業ではアップル(AAPL)に次いで2位となっています。


また、2019年1~3月期の決算も好調でした。

この規模の利益があるにもかかわらず、金利低下と景気減速の不安が相まって、現在の株価は少し割安になっているように感じます。

(また、JPモルガンチェーズに関わらす、現在の銀行セクターのPERは、S&P主要セクターの中でも低い部類に入っています)


CEOであるジェームズ・ダイモン氏の見解


JPモルガン・チェースの会長兼CEOのジェームズ・ダイモン氏は、

「当社の利益の変動は非常に小さい。驚くべきことに債券取引でさえ収入は毎年安定している。」

「当社の行動はマクロ経済の環境では変化しない。当社はサイクルを通じて投資しており、基調的な経済は依然として問題ない」

と語っています


JPモルガンチェーズの二つのリスク

〇超優秀だったダイモン氏の後継者問題

〇金利低下のリスク

(FRBが今年利下げを始めれば、今後の利益を圧迫すると思われます。)




ウェルズ・ファーゴのアナリストの見解

JPモルガン・チェースの株価は割安に見える。

ウェルズファーゴのアナリストのメイヨー氏は、JPモルガン・チェースのEPSが今後3年間で1年当たり1ドルずつ増加する、つまり2019年に約10ドル、2020年に11ドル、2021年に12ドル、2022年に13ドルに達し、株価を150ドル以上へ上昇させると予想しています。

(ウォールストリートジャーナル 参照)


バークレイズのアナリストの見解

バークレイズのアナリストであるジェイソン・ゴールドバーグ氏は、JPモルガン・チェースの目標株価を140ドルとしている。



バークシャー・ハサウェイが購入中
  
ウォーレンバフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイは、

過去3四半期にJPモルガン・チェースの株式を5900万株、約60億ドルほど購入しています。

バークシャー・ハサウェイの保有比率はわずか2%で、

個人的には今後買い増す可能性が大きいと思います。


バフェットの見解

バフェット氏はCNBCでJPモルガン・チェースについて、

「ダイモン氏と同社のフランチャイズを考慮するともっと早く買わなかった自分はばかだった」

「有形自己資本利益率が17%で同業他社を上回っているJPモルガン・チェースの業績に鑑みると、株価/有形自己資本倍率は少なくとも3倍が妥当で、そうなれば株価は170ドルを上回る」

と語っています

ちなみに現在は、1株当たり有形自己資本の58ドルに対して、2倍未満となっています。

 



今後の経営計画

CEOのダイモン氏の戦略は、取引を高コストの支店からモバイル・バンキングへ移すことです。

特に低コストの個人向け業務に焦点を当てています。

年間110億ドルのテクノロジー投資を背景に、個人向けインターネットバンキングを拡大し、中小銀行へかなりのプレッシャーを与えています。

全国ベースの預金のシェアは、2006年の3.6%から9%へ上昇しました。


現在のインターネットバンキングのユーザーは5100万人で、個人は口座を3~5分で開設できるという便利さもあいまって、まだまだ拡大する余地があります。

また、ダイモン氏は、不要なリスクを避けるために、必要であれば、貸出率の伸び率低下を望むと発言するなど慎重な姿勢も崩していません。

(貸出率が鈍化すれば、決算時には不評を買うもしれませんが、個人的には評価したい発言です。)


個人的な見解

米国金融セクターでも、抜群の安定感と規模、総合力を誇るJPモルガンチェーズ。

金利引き下げが予想される中、株価が割安になっているように感じます。

実際に金利が下がれば、より株価のバリュエーションは魅力的なものになるかもしれません。


また銀行業は

〇安易に新規参入が出来ないという「堀」
〇規模による「堀」
〇乗り換えコストの「堀」(銀行口座は安易に変えられない)

(詳しくは「千年投資の公理」第四章などを参考に)

などを有しており

JPモルガンチェーズは強力な「堀」を持つ、割安なバリュー銘柄と言えるでしょう。


そして裏を返せば、銀行株は金利上昇に強いという特徴があります。

人気のないうちに買っておけば、金利が正常に戻った時大きな利益を生むかもしれません。

配当もまずまず高いので、割安な株価と相まって配当再投資戦略が輝くかもしれません。

再び金利が上昇した時のリスクヘッジとして、またポートフォリオの分散という意味で、加えてみるのもおもしろいんじゃないかなと思います。

金利上昇時にポートフォリオが「全滅」ということは避けられるかもしれません。



結論 それでも、やっぱりバンガードS&P500ETF(VOO)!!

でもやっぱり多くの方には個別銘柄投資より、

低コストで優良な市場全体に投資ができるようなインデックスファンドをお勧めします。


私はJPモルガンチェーズもS&P500ETF(VOO)として保有しています。



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