VOOGとは
今回はバンガードS&P500グロースETF(VOOG)を紹介します。バンガード社が運用するETFで、米国の大型グロース株を投資対象としています。
トータルリターン
VOOGのトータルリターン ()内はVOOのリターン設定来 15.22% (13.49%)
1年 6.01% ( 3.77%)
3年 14.02% (11.69%)
5年 12.04% (9.62%)
100万円投資をした場合
2010年9月30日に100万円投資をしていたら、
2019年5月末時点で、約310万6千円になっていました。
VOOGの分配金(配当)
直近配当利回り 1.10% (税込)
直近配当額 0.4368 ( 2019年3月25日)
支払い月 3・6・9・12月の年4回
1 口当たり分配金額は、4半期単位でみると多少ばらつきがあるものの、
1年単位でみた場合、2014年以降の分配金は徐々に増加しています。
(参考 2014年 1.272ドル 2018年 1.785ドル)
>VOOGのチャート(VOOとの比較)

VOOGとVOO(バンガードS&P500ETF)との比較チャートです。
青VOOG 赤VOO
設定日(2010年9月7日)からの比較ではVOOGはS&P500指数を大きく上回っています。
保有上位10銘柄
マイクロソフト 7.2%アマゾン 5.8%
アルファベット 5.6%
フェイスブック 3.1%
ビザ 2.2%
ベライゾン 1.9%
シスコシステムズ 1.9%
ファイザー 1.9%
ジョンソン&ジョンソン 1.7%
メルク 1.7%
上位10銘柄が占める割合 33.0%
他には、バークシャーB、マスターカード、インテル、ディズ二ー、アボット、エヌビア
意外な所ですと、コカ・コーラ、ナイキ、3M、P&G、エクソンモービルなどの銘柄も含まれています。
(2019年4月末時点)
セクター別構成比率

情報技術、ヘルスケア、コミュ二ケーションサービスの3つのセクターで50%以上を占めています。
また、偏りはあるものの、幅広いセクターの銘柄で、構成されている事がわかります。
対象となる指数
S&P500グロース指数です。
S&P500グロース指数は、S&P500指数の中のグロース株のパフォーマンスを表します
〇グロース株の定義
・1株当たり株価に対するEPSの過去3年の変化
・過去3年間の1株当たりの売上高成長実績
銘柄数 295銘柄
個人でこの数の銘柄に投資をしようとすると、多額の資金が必要です。また売買コストが高くつきますし、銘柄全てを管理することはまず不可能だと思います。
グロース株を中心に米国株に投資をしたい方にはうってつけのETFだと思います。
経費率 0.15%
バンガードのETFの中ではやや高めとなっていますが、米国籍大型グロース株ファンドの平均1.06%
米国大型グロース株対象のETFの平均0.27%
と比較すると、かなり低コストのETFとなっています。
注意
〇投資戦略・ETFの扱い方について
ITバブルでグロース株の株価が値上がりした時、「バリュー株ファンド→グロース株ファンド」へと一部の投資家が流れ、高値でグロース株ファンドを掴み、その後バブルは弾けました。
バブル後、バリュー株の方が早く回復し、株価が高くなった時に、今度は「グロース→バリュー」へと一部投資家は流れていきました。
これでは典型的な高値買いの安値売りの繰り返しとなってしまいます。
戦略や扱い方に十分注意して投資する必要があるETFです。
〇平均回帰性
過去のデータではS&P500指数を上回っていますが、今後の成績を保証するものではありません。
市場の平均回帰性も忘れないようにしましょう。
総括・感想
〇FAAMGやヘルスケア、ビザやバークシャーまで、米国株投資家が大好きな銘柄が集まったようなETFです。
それら成長著しい米国の大企業に、「低コストで」「簡単に」「幅広く分散投資」できるのがこのETFの魅力といえます。
〇個人的にはとびきり手数料の低い、アクティブファンドというような印象です。
(「ランダムウォーカー」のマルキール氏が述べていたように、アクティブファンドでも十分に手数料が低ければ、投資家にいい結果をもたらすかもしれません。)
〇小額で米国グロース株に投資をしたい方には、無理に個別株を買うよりこちらがおすすめです。
(少額で個別銘柄投資をすると売買手数料がかさみますし、十分なポートフォリオを組むことができません)
〇投資戦略によっては、ポートフォリオのスパイスやサテライト的に取り入れるのもおもしろいETFなのではないかとも思います。(全世界株式+αしてリターン補完など)
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参照 バンガードジャパン公式サイト
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