今回はピーターバーンスタインの2つの論文を紹介します。

ピーターバーンスタインが以前書いた2つ論文に、

私は憤りを感じています。

特に長期投資家の方や初心者は、

是非この2つの論文を反面教師にしてほしいと思います。


ピーターバーンスタインとは

ハーバード大学卒業。ニューヨーク連銀などを経て、投資顧問会社バーンスタイン・マコーレー代表。その後ピーター・L・バーンスタイン社を設立。

コンサルティングや講演、執筆などを行っています。


「リスク 神々への反逆」


バーンスタインの著した名作「リスク 神々への反逆」

不確実な未来をいかに掌握するか? 

なぜ人は非合理な行動を負ってしまうのか?

をテーマに

ギャンブル、確率、統計学、経済学、ゲーム理論など様々な方法を用いて

リスクに戦いを挑んだ歴史上の天才、異才のドラマをまとめたもので、

全米でベストセラーとなりました。

もちろん私も愛読しています。


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リスク〈上〉―神々への反逆 (日経ビジネス人文庫)



ピーターバーンスタインの勧める投資とは

リスクについて深い見識をもつバーンスタインですが、

2001年に「60対40の解決法」(原題 The 60/40 Solution)

という論文を発表しました。


結論を一言でいうなら

「株式60%、債券40%でカメのように動かず、じっくりと投資する戦略がよい」
というものです。


本文を一部引用します。

投資において、循環市場でかつ回数は、ウサギよりカメの方がずっと多い。

先の見えない将来に大金をかけるのは、ギャンブルよりも始末が悪い。

なぜなら、ギャンブルであれば配当率がわかっているからだ。

人生において、欲望に駆られて決めたことのほとんどが、不幸な結果をもたらす。


長期投資家のお手本を示すような素晴らしい論文です。




2年後のバーンスタイン

素晴らしい論文を発表してから2年後の

2003年にバーンスタインは「エコノミクス&ポートフォリオ・ストラテジー」誌に

新しい論文を載せました。


その内容を一部抜粋します。


私達は将来についてわからない(中略)。私達は先例のない時代を生きている。

だから長期投資を最適化するために追加料金を払う事をやめ、

短期投資を中心に運用すべきだ。


一方は良いニュースに賭け、一方は悪いニュースに賭け、

二極化したポートフォリオを用いて

価格変動の激しい資産に集中させるのだ。


金先物、ベンチャーキャピタル、不動産、外貨建ての金融商品インフレ連動債、長期国債などで株式の周囲に防壁を築くのだ。


最後の仕上げとして何事も長く続けないことだ。

(中略投資配分を頻繁に買え柔軟な投資をすべきだ。


買って保有する投資は過去の遺物で、

これからの時代は市場のタイミングをとらえることが重要だ。




2つの論文をみた感想

・・・・どうしてこうなった???

バーンスタインが2年も経たないうちに、

いったいどうして、こういう心変わりをしたかはわかりませんが、

正直、少し残念な気持ちになりました。

(バーンスタインのことをとても尊敬していたので)


もちろん2003年の論文の主旨はわかります。

すごく実行するのは難しいとは思いますが、

2003年に推奨する方法には確かに多くのメリットがあります。

「タイミングを正確に当て続ければ」という条件付きですが、早く資産を築けるかもしれません。


私個人は2003年の手法を選択しませんし、他人にオススメもしません。

投機に近いこと、手数料などの不利、タイミングを当て続ける難しさなどが理由です。


しかし、それらの不利を考慮した上でなお、

その投資手法を選択しているのなら

文句はありません。否定もしません。

むしろ幸運を祈っています。

例え、投資手法が違っても、資産を増やそうと努力している投資仲間だと思っています。


私が言いたいのは一つだけ

ただ、2001年のような論文を書いた人は、

たった2年で投資戦略を変えてはいけないと私は思います。

バーンスタインほどの方ですから、

私にはわからない余程重大な何かがあったのでしょう。


それでも、保守的で適切なアセットアロケーション戦略をとり、

動かずじっくりと長期投資すると決めたのなら

(そして何よりそれを人に勧めたのなら)

2年ぐらいでコロコロ意見を変えるなと私は思います。


結論

「適切な資産配分でカメのように長期投資をする」

という戦略は簡単なようで、意外と難しいようです。


それでも、もしあなたが長期投資で資産を増やそうとしているのなら、

実行が困難なリスクコントロール(?)をするよりも

是非、バーンスタインを反面教師にして、

強い意志で、賢明な長期投資を続けて欲しいと思います




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