1929年世界恐慌前のピークにS&P500に投資をしたら

前回、1929年世界恐慌前のピークにS&P500に投資をしたら

 というテーマで記事を書きました。


簡単にまとめますと

1929年9月3日の暴落前のピークの株価まで回復したのは、

25年後の1954年11月3日。


S&P500でも株価が回復するのに25年も費やしています。


しかし、S&P500に配当再投資を続けていれば、

この最悪の25年間でも、平均年間リターンは6%。


元本を回復するのに約15年。

ピーク時にS&P500に投資をしていても、約4倍以上の資産を築くことができました。


詳しくはこちらのリンクから

1929年世界恐慌前のピークにS&P500に投資をしたら

00

参考 ジェレミーシーゲル 株式投資の未来

S&P500に配当再投資を続けて場合の「S&P500のトータルリターン」に注目。

暴落前のピーク時に投資しても、25年で4400ドルになりました。


「注意」前回と今回の記事で使われているデータは全て米国人視点でのデータです。日本からですと為替の影響があります。


リスク許容度

この記事を書いたとき、大きく分けて二つの感想をいただきました。

〇「元本回復まで15年もかかるのか」というネガティブな感想

〇「大恐慌でもS&P500に再投資していればこのくらいで済むのか(何とかなったのか)」というポジティブな感想


いつもブログの感想ありがとうございます。

読者の方がいるから、ブログをここまで続けてこれました。

自分一人ではブログも続けられなかったと思います。みなさまのおかげです。


同じデータでも

受け取る人によって全然感想が違うというのが興味深かったです。

私はS&P500にほぼ全資産を費やしており、配当再投資を続けているので、どちらかと言えば後者のような印象が強かったのです。

S&P500といえどリスクや暴落があるのは当たり前で、リスクをとってリターンを目指しているのは変わりません。

米国史上最悪の25年間でも、何とかなったというのは心強いという感想でした。

ですが今回は、前者のようなリスク許容度が低い方のために記事を書こうと思います。


リスク許容度が低いことは悪いことではありません。

「元本回復まで15年」かかるのを危惧する方、

15年も耐えれないという方のために記事を書こうと思います


勘違いしてほしくないのはリスク許容度が低いことは、決して悪いことではありません。

投資できる期間や性格、環境は人によって異なります。


極端な例ですが「日本国債100%」でも「日本国債90% VT10%」でも

その人のリスク許容度に合っていればいいと思います。


自分の限界以上のリスクをとって、

暴落時に耐えきれず底値で手放したり、回復が待てず投資をやめるよりはずっといいと思います。




元本を守る方法

では世界恐慌時元本回復まで15年も待てないよという方はどうすればよかったのか

始めていきたいと思います。

まず思い出して欲しいのは、先ほどのデータは

暴落前のピークに1000ドル(全て)をS&P500に投資したらという仮定のデータです。


①資産の分散

まずは暴落前にできる対処法から。

この1000ドルを単純に株式(S&P500)50:債券50(米国債)に配分していたらどうなったでしょう。

先程のグラフの債券とは米国債のことです。


もしS&P500に投資していた500ドルが、株価が80%下落して100ドルになったとしても、

手元に600ドル残ります。


上のグラフのようにS&P500・100%の場合は約200ドルしか残りません。

(それでも配当再投資を続けていれば15年で回復しましたが)


資産が多く残っている分、当然元本を回復させる難しさやかかる時間も大きく変わってくるでしょう。


また、グラフを見てわかる通り、世界恐慌時でも米国債は暴落せず、恐慌時でもゆるやかに資産を増やしてくれました。

日本人ですので、必ずしも米国債がいいとはいえませんが、

株式とあまり相関関係がない資産への分散が、資産を守るうえでとても重要だということがわかると思います。


②投資をするタイミングの分散

先程も書きました通り、上のグラフは株価のピーク時に全額投資した場合の話です。

ピーク前から投資をしていれば、平均購入単価は下がるので、ダメージも低かったでしょう。

また暴落後も投資を続けていれば、追加入金分のお金で株式を安く、より多く買うことができるので、

配当再投資分と合わせて保有数を大きく増やすことができます。

これによりピーク時に一括投資した場合に比べて、ダメージの軽減と暴落後のより早い回復を狙えます。


リスク許容度が低い方はドルコスト平均法や、一括ではなく何回かに分けて投資することをお勧めします。

確かにデメリットもありますが、リスク許容度が低い方は、間違った時期に全財産をかけてしまうリスクこそ回避すべきだと思います。


③リバランス

これも当たり前なのですが、

暴落後にも、いえ、暴落後だからこそ、勇気を持ってリバランスしましょう。

一例として

先程の株式50:債券50のポートフォリオは暴落時

(わかりやすく単純化すると)

株式10:債券50となっていました。


この資産比率を本体の形(50:50)に戻すことで、その後の株価の回復を大きく味方につけることができたでしょう。

S&P500や債券の配当を株式に回し、暴落後の追加入金分などで補えればベストですが、

流石にこの場合だと債券を一部売却して株式に資産を移動させる必要もあるかもしれません。


また暴落前のピーク(株価上昇時)にリバランスを適切にしていれば、


株価が上昇しても、何もしなかった場合(株70:債券30)にくらべ

株を減らし、債券を増やして(株50:債券50)を維持していたでしょうから、

株価暴落により受けるダメージは減らせたと思います。


リバランスをしたからと言って必ずリターンが増えるわけではありませんが、

リバランスによりリスクを減らすことはできます。

資産配分を自分のリスク許容度と性格に合った状態を維持するために、適切なリバランスをオススメします。




少しだけ注意

大恐慌時や過去にあった暴落などには有効な方法だと思います。

しかし未来まで保証するものではありません。

でもある程度は対処可能だと思いますし、やらないよりはやった方がいいと思います。



結論

暴落の前後に特別な事をする必要はありません。

①暴落前に十分な資産の分散

②暴落前後に十分に時間を分散した投資

③暴落前後にリバランス



暴落前も、暴落後も基本どおりの事を当たり前にやれば、

何もしてない時に比べ、大恐慌時でも資産をある程度守ることができます。

また暴落後でも15年かからず、より早く元本を回復することができたでしょう。


市場が荒れてたり、見通しが悪くなるとどうしても不安になり、

あれやこれやと動きたくなります。

でも未来を予想したり、周りに影響を受ける前に

自分にできる事、基本的なことをしっかりとやっておくことが大切だと思います。



今回はリスク許容度が低い方に向けて書きました。

そういう方こそ、騒ぎたくなる気持ちをグッとこらえて、

基本を見直し、当たり前のことと軽視せずに

「やるべきことをやり、当たり前のことをやる」

そしてそれを最後までやり通すことが大切だと思います。


↓もしよろしければ一日一回応援クリックして頂けたら励みになります↓

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村


米国株ランキング