景気後退の懸念

昨日フォード・モーターが給料制の社員約7000人を削減する計画を発表しました。

自動車業界は世界的に販売の伸びが減速するとの予想によるものです。


またロイター通信のコラムニストによると

 政策当局者らは米景気が良好な状態にあると唱えていますが、

ほとんどの伝統的な指標(イールドカーブなど)に照らすと、米国が1年以内にリセッションに陥るリスクは高まっている。

他の資産価格の動きも、米国と世界経済が1年以内に深刻な失速もしくはリセッションに直面するとの見方と整合的だ。との意見もあります。

本分は以下のリンク参照

米景気にリセッションの予兆か、市場は利下げ織り込む


ではこれらの懸念や、景気後退に備えて、私達はどうすればいいのでしょう。


1929年の大恐慌からヒントを

大暴落と言えば古くはオランダのチューリップバブル、イギリスの南海泡沫事件、

身近なところですと、日本のバブルやリーマンショックといった暴落がありました。

今回はその中でも、とびきりきつかった1929年の大恐慌からヒントを得たいと思います。


1929年の大恐慌


1929年の暴落をきっかけに所謂大恐慌がはじまり、長期に渡って不況となりました。

90%以上、株価が値下がりした銘柄も少なくありません。

1929年9月3日の株価まで回復したのは、25年後の1954年11月3日。

ピークの株価を回復するのに、S&P500でも25年も費やしています。


たとえ米国株でも暴落する時もあれば、

長期間振るわないこともあるということを忘れてはいけませんね。


リスクをとった投資家、とらなかった投資家

大恐慌時、借金したり、貯金を全て注ぎ込んで株を買っていた投資家は、

たいてい破産したといいます。

十分に資金に余裕を持って投資していた投資家には

暴落後の25年間、違う景色が広がっていました。


以下の画像をご覧下さい

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ジェレミーシーゲル著「株式投資の未来」参照

株式投資家と債券投資家が得た累計リターンを示したものです。


S&P500+配当再投資

ますは、図の「S&P500トータルリターン」に注目してみましょう。

ここでいう「S&P500トータルリターン」は、S&P500に配当を再投資し続けた場合の値です。


1929年の暴落後グラフは大きく下げています。

しかし、そこから配当を再投資をしていくと、1944年には早くもプラスに転じています。


1929年のピーク時に

1929年のピークに1000ドルを投資した場合でも、

株価が回復した1954年には資産は4440ドルに増えていました。


大恐慌下、米国株式史上最も厳しい25年間でも、

S&P500に配当を再投資することで約4倍の資産を築くことができました。


なんとこの間の、平均年間リターンは6%。

ピーク時に株を買い、その後25年間、株価のピークが戻らなかったとしてもです。


ポイントは保有数

どうしてこのようなことが起きたかと言うと、

株が下落したことで、配当利回りが上昇しました。

(1929~1933年にかけて配当金も55%ほど減配されましたが、株価はそれ以上に下がりました)

「安い値段で株を買い保有数を効率よく増やせる」+「高い配当利回り」という環境が続いた結果・・・

株価が戻る前に、配当によって資産はプラスに転じ

株価が上昇を始めてからは、増やし続けた保有数が火を噴きました。


S&P500と配当再投資戦略の魅力の一端がわかるグラフかと思います。


債券にも注目

またS&P500(株)だけでなく、債券のリターンも注目したいところです。

株価が大きく下落する中、

債券は大きく暴落することなく、緩やかですが資産を増やしています。


もちろん債券も全ての局面に万能というわけではありませんが、

相関関係のない違うアセットに分散投資する大切さがよくわかるグラフでもあります。




バブルや下落相場を恐れ過ぎることはない。

バブルや下落相場といえば、値上がりに釣られた愚かな投資家の話や、

下落や痛みに耐えた投資家の逸話が良く語られます。

しかし、長期間投資を継続し、その間配当をしっかりと再投資していれば、

下落相場や景気後退時でもさほど打撃は受けなくて済みます。

むしろ保有数を増やし、後々資産を増やす良いチャンスともなります。


続けられる環境づくりも

個別銘柄ですと株価が90%値下がりした時に、

配当再投資を継続するにはすごく勇気がいると思います。

そういう時にこそ、広く分散された

S&P500のように優良な市場全体に投資をするような

インデックスファンドを利用した配当再投資戦略をお勧めします。


各々に合わせた資産配分で

また投資期間が長くとれない方もいらっしゃるかと思います。

そういう方は現金や債券など、十分な安全資産を持つなど

自分のリスク許容度に合った投資が大切だと思います。



リスクをとって投資をして、途中で辞めた人が最も損をした。

恐慌中に株を辞めた人々の中には

信用買いの決算もありますが、狼狽して投げ売りしたり、

丸損するよりは少しでも取り戻せればと考え、安値売りした人もいました。

結果的に見るとそういう人が、損をしたことになります。


リスクをとって高いリターンを狙った投資家よりも、

長期的には、「安全域」を第一としていたウォーレンバフェットの方が高いリターンを得ていたというおもしろい皮肉もあります。


結論

先行きが不安な時や、実際に景気後退が始まった後も

S&P500をはじめとする優良な市場全体に幅広く投資するような低コストのインデックスファンドを使って、配当再投資戦略を継続すれば、長期的には資産を増やせる可能性が高いと私は思います。

一方でリスクを取り過ぎたり、投資を途中で辞めてしまうのが、一番勿体ないとも思います。


未来はもちろんわかりません。しかし「歴史は繰り返さないが韻を踏む」とも言います。

例え、暴落や恐慌が来たとしても

私はバンガードS&P500ETF(VOO)への投資を淡々と継続していきます。


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