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日々流れるニュース

今後の市場は上昇する・下落する。株価は上がる・下がる。

ブルだ・ベアだ。決算・為替など・・

投資をしていると様々な予想を耳にします。


投資家自身も

各々何かしら、今後のシナリオや予測などを、

頭の片隅や腹の奥底に抱えていらっしゃると思います。


いつものりんりなら

「予想やニュースなんて無視して、VOO等を積み立てろ」

「未来は誰にもわからない」

とまとめることろですが・・

今回はあえて「将来を予測する派」の人に向けて記事を書いていこうと思います。

未来の不確実性上手く付き合っていくための参考にして頂ければ幸いです。


結論だけ言えば、

「ああ、当たり前じゃん」となるかと思いますが、

特に投資を始めたばかりの方は、わりと見落としがちなポイントなので、

初心者の方等には是非読んでいただきたいなと思っています。



タレブのミーティング

私が最も尊敬するトレーダーの一人に、ナシーム・ニコラス・タレブ氏がいます。

タレブがNY大手銀行で働いていた時の「ディスカッション・ミーティング」での話が今回のテーマにぴったりなので、まずは紹介します。


タレブは会議で翌週の株式市場がどうなるか聞かれ

タレブ「小幅に上昇する確率が高い

同僚A「どれくらいで?」

タレブ「70%くらいかな」

同僚B「でも、君はさっきS&P500を大量に空売りしたといってたよね?市場が下がるほうに賭けているってことだろ?どうして意見が変わったんだい?」

タレブ「ぼくは意見を変えてなんかいないよ!自分の賭けにとても自身があるんだ。実のところ、もっと売りたいと思っているんだよ!」

(聴衆、笑う)

さて、一見禅問答みたいなこの会議。

みなさんは、この時のタレブの真意にお気づきでしょうか?

その場にいた他の社員は(特に営業部門の面々は)混乱したと言います。




なぜ空売りするんだい?

ストラテジスト「君はブルなの、ベアなの?」

タレブ「牛(ブル)だとか熊(ベア)だとか、純粋に動物学の話をしているのでなければ、何のことかわからないよ」

タレブ「市場は上昇する可能性が高い(ブル)だけど、空売りする方がいい(ベア)」

タレブ「というのも、下がった場合、大幅な下落になる可能性があるからだ」


トレーダーの何人かは、タレブの意見を理解し、同じような意見を言い始めましたが、

タレブは翌週から会議に呼ばれなくなったと言います。




タレブの意見を簡単にまとめると

市場  上昇   下落
確率  70%   30%
結果  +1%  -10%
期待値 0.7%   -3%
合計       ー2.3%  

no title

(汚い字ですみません、エクセルが使えないので。)

いつもどおり、りんりノートでタレブの意見を説明します。

翌週市場は

「70%の確率で上昇し、30%の確率で下落する」という予想でした。

ではなぜ、タレブが空売りをしたかというと

「上がった場合平均で1%の上昇でとどまり、下がった場合は平均10%下落する」

と予想したからです。

結論から言えば、

「期待値」の話です。

数学をかじったことがある人なら、言われてみれば簡単な話だと思います。

おそらく、数学のテストで机に座って解くのなら、

ほとんどの人が正解する問題だと思います。




しかし、初心者の方で

それを実際の投資に活かせてない方は意外といらっしゃるのではないでしょうか?


例えば・・・

「市場が下落する」→「だから〇〇する」と

市場や株価が上がるか・下がるか「だけ」を予想している人はいませんか?

投資判断する前に、もう一歩進んで「どのくらい?」かも合わせてしっかりと考える。

また逆の事象が起きた場合の事、「上昇する確率は?」、上昇した時「どのくらい」儲かるのかor損をするのかも、合わせて考えることも大切です。

それらを踏まえた上で、合理的にどう行動したら自分が儲かるのかを計算していきましょう。


今日のポイント

大切なのは何かが起こる確率や予想をあてることではありません。

実際にそれが起きた時、れくらい儲かるか」が大切なのです。



更に詳しく学びたい人は、

確率・統計学などの専門書を読んだり、トレーダー的な思考・考え方を学ぶのもいいかと思います。

ニュースや周りの意見を聞いて今後投資対象が「上がるor下がる」と、何となく自分の考えを固めるのではなく、一歩踏み込んで「期待値はどのくらいなのか」まで考えてから、投資判断をするようにしましょう。

せっかく数学や確率・期待値などの知識があるのに、使わないのは勿体ないと思います。

学問はテストの点を取るのためではなく、実生活に使って、活かしてなんぼだと私は思います。


りんりのオススメ

でも、現実はテストと違い明確な前提や数値はあたえられません。

自分でそこから考えなければならないので、確率も期待値もなかなか計算できないと思います。

「確率や期待値(どのくらい儲かるか)わからない」「計算や勉強するのがめんどくさい」「未来の予想なんて無理」という方は、

無理せずインデックスファンドを積み立てるなど

市場予想に左右されない投資戦略を採用することをお勧めします。


予想される方は、

「事象が起こる確率」だけでなく、「予想を当てた場合の期待値」と「外した場合の期待値」も合わせて考えていきましょう



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