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「成長株」と「成長企業」の違い

私はピーター・バーンスタインが好きです。

名著「リスク」はいかにもりんり好みという本で、

年に1度は読み返したくなります。


しかし、今日はお説教のようなリスクの話ではなく(笑)

みんな大好きな「グロース株」について

ピーターバーンスタインの見解を紹介していきたいと思います、

リスクの第一人者ともいえるバーンスタインは

成長企業をどう見ていたのでしょうか?


ポイントは3つ

今日「成長企業」と言えば、相当な褒め言葉である。(中略)

至極当然のごとくスポットライトが当てられる。

とバーンスタインは言います。


ただ、あまり単純化して使うことには危険が伴うとも述べており

成長企業という言葉を、用いる場合には次の3点に注意すべきだと指摘しています。




成長とは積極的な概念である

よって成長企業は、

決して経済的変化の「恩恵を受けるだけ」の存在ではありえません。


例えば、化学産業や、IT産業に属しているというだけでは

成長企業とは言えません。

「昔の」ゼネラルモーターズのように「新たに市場を創造する」ような企業こそが

成長企業としての要因を備えています。


収益力は重要

創造性・積極性の伴った商品開発や販売戦略は素晴らしいですが

それだけで十分というわけではなく

創造性を利益に結び付ける能力を確認する必要があります。


また、卓越した収益力は「成長企業のみ」に固有のものだ

というわけではないのでご注意を


③成長企業の株が実力以上に買われるとき

意外にもバーンスタインは、

「よくあることで、上手く行く場合もある」と述べています。


ただ、業績等の数字を冷静かつ客観的に分析して買うならもっと確実

将来に期待して、「どんな価格でもいいからとにかく買う」

というやり方ではうまくいかない。

と述べています。


妥当な価格で買うことの重要性は、バフェット等も述べていますね。




結論

ここからはピーターバーンスタインの論文を数行手を加えずに、

あえてそのまま引用したいと思います。

出典 Growth  Companies VS Growth Stocks


・・・以上の分析の最も重要な結論は、


おそらく「成長株」という概念は実際のところ無意味だ。所詮成長株というものは結果でしか確認されない。要するに、これまで上がった株のことなのだ。

これに対して「成長企業」という概念は、最も創造的で想像力にあふれた経営陣に率いられる企業である。

そういう企業の株価が、その収益力の上昇を比べて妥当な水準にあると評価されるなら、将来の株価上昇も期待できるのではなかろうか。


シンプルに言えば


〇株価ではなく、企業をみる。

〇もし素晴らしい成長企業だとしても、株価が妥当かどうかも気をつけろ。

というバーンスタインからのアドバイスでした。



今回のオチ

この話の何が素晴らしいかというと、

書かれたのが1956年

60年以上前に書かれた論文と結論になります。


にもかかわらず、

今なお成長企業の高すぎる株価に釣られる人がいるあたり

人間(心理)とはこうも変わらないものかと思う今日この頃です。


西洋では「歴史は繰り返さないが韻を踏む」

東洋では「温故知新」

という言葉があります。

歴史や古典の中には、見逃しがちな、だけど大切なヒントがたくさんつまっています。


3.11の時

「大津波の悲劇を記憶し、何年たっても用心せよ。津波は、ここまで来る。この石碑の下に家を作るべからず」

という古くからの伝承により難を逃れた地区もあれば、

当時の人々の教えを忘れ去ってしまったり

石碑の忠告を「土地が売れない」などの理由から

軽視・無視していた地域もありました。

(そこに建設された家や建物は・・・)




新しい技術や理論も

もちろん素晴らしいのですが

「古い」考えだから、「古い」教えだから

と古いという理由だけで、

必ずしも無視や軽視していいとは限らないと思います。


愚者は自分の経験に学び、賢者は他人から学ぶとも言います。

先人たちから学び、先人たちと同じ失敗をしないよう

心がけていきましょう。


結局説教臭くなってしまいすみません。

3.11の時、岩手で被災したもので

書いていたら少し昔を思い出してしまいました。

最後にもう一言だけどうか言わせてください。


(災害も投資も・・・人生も・・・・)

「備えあれば憂いなし」

といいますが、より正確には、

「備えがあっても何かしら憂いはあるが、何も備えていないよりは(いざという時)遥かにマシ」

これは。りんりが100~1000年に1度と言われる大地震を経験して、

実体験から学び、得た教訓です。

もしよかったら、

みなさまの人生の「何か」にちょっとでもお役立て頂ければ嬉しいです。





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