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投資において

「人間の感情がミスを招く」

よく言われています。

ウォーレンバフェットはじめ、

著名投資家も似たような発言をしています。


しかし私達がミスをする原因は心理的なもの「だけ」ではありません。

確率論や情報処理において

人間の脳には根本的な問題があるのです。

(そしてここでも「コスト」が問題となるのです(笑))


アンドレイ ニコライェビッチの法則

簡単にまとめると

① 情報を手に入れるにはコストがかかる。

② 情報を貯めこむにもコストがかかる。

③ 情報を複製したり、取り出したりするものコストがかかる。



今日は②と③について考えていきたいと思います。

①は自らすすんで(特に苦にせず)

情報を手に入れようとする投資家の方が

多いのではないでしょうか?

(都合のいい情報ばかり好んで集めないように注意は必要ですが今回は省略します)




今回の本題

②と③に関しては関連性があるのでまとめて話していきます。

人間の脳細胞はたくさんあり、情報の保管量は本来はかなりのものがあります。

しかし、情報を自由自在に保管したり、取り出すのは大変だというのが

今回のポイントで趣旨です。


ワーキングメモリー

ワーキングメモリ―という言葉をご存知の方もいるかと思います

一言で言いますと、

人間の脳は、意識が能率よく働くうえで限界があります。


人間の脳を図書館に例えると、

本がたくさん保管されているものの

実際に調べ物に使おうする際に

本を広げられる机の広さは限られている

というようなイメージです。


記憶をするコツ

人間の脳は意味のない(ランダム・不規則)なものより、

関連性のあるものの方が記憶しやすいという性質があります。

(受験などにも使われるテクニックですが)


例えば、11ケタの電話番号を無作為に100人分暗記するより、

「織田信長が何年にどこで戦って、どうなって、次は・・・」というように

仮に同じ情報量でも脳にかかるコストが違います。


予測不能な情報が全くでたらめにならんでいるよりは、

ストーリー性のある方が人間の脳は覚えやすいという特徴があります




ここで投資家にとって問題となるのは、

人間の脳はコストを節約するために

(無意識に)「情報を要約したり、記憶する量を減らそう」とします。


その際に何か重要なものが抜け落ちてしまうのが

投資においてミスをする大きな原因の一つとなります。


また逆に

情報を(勝手に)関連付けたり、ストーリーを作り上げるのも

(脳の仕様としては合理的かもしれませんが、)

投資家には致命的なダメージを負わせる危険があります。


E・M・フォースターの例を

少し投資に置き換えて考えてみます。

「NVDAの株価が下がった」「りんりは泣いている」

という二つの情報があります。


このような無秩序な情報より、

「NVDAの株価が下がった、だから悲しみのあまりりんりは泣いている」

情報をさらに加えているのに

脳はこちらの方が記憶しやすく、

また印象に残り情報を取り出しやすくなります。

覚えることも二つから一つに減るというメリットもあります。


これが二つなのでわかりやすいのですが、


実際はさらに多くの独立した情報を

処理、記憶、取り出そうとする時

ほとんどの場合において

人間の脳はコストを削減し、さぼりたがります。

そしてこれが、投資判断の致命的なミスに繋がります。




人間の脳は法則を求めている。

例えば1000ページの本の中に

「NVDAは素晴らしい会社だ」という

文章が繰り返し並んでいたとします。

1ページに一回くらい。

本全体では20万語を超える単語が並んでいても

人の脳は(無意識に)たった13文字に要約します。

丸暗記するよりも

パターンを見つけた方が、

脳はコストが節約でき情報も取り出しやすくなります。

人間の脳はパターンや法則を求めているのです



これがGEでもKOでも同じです。

ネット上でKOがいいと何度も見れば、

分析を省略してコカ・コーラはいい会社と要約してしまったり

GEがやばいと見れば、理由は割と適当に覚えて(忘れて)

GEはやばいとだけ省略して覚えてしまします。

実際にコカ・コーラはいい会社なのですが、

その理由をしっかりと理解しておかないと、

例えば、堀が消えかけていたり、復活に気づくのが遅れたりします。




これはチャート分析やファンダメンタルズ分析の際にも

気をつけなければならないことなのですが

人間の脳は実際の情報より、パターン化・単純化して考えてる傾向があり

それが、私達は世界(投資)をわかっていると

思いこませる原因にもつながります。

(本当は脳がさぼりたがっているだけなのに(笑))


しかし投資の場合は、省略した情報の方に大切な事が隠れていたり

そもそも投資は、

人間の脳が苦手なランダム性が付きまとう世界だったりするせいで

優秀な人でも、むしろ日常生活や仕事において

優秀に効率よく脳を使っている人ほど

脳のコスト削減や効率化の罠に引っかかりやすくなります。


そして、それは、人間の脳の無意識化の性質として起こるので

すごくタチが悪いのですが・・・


情報を記憶するとき、取り出すときに

脳のコストはかかりますが、

単純化したり、ストーリーづけていないか

特に重要な投資判断をする際は気をつけていきましょう。

簡単に、脳のコストを節約したい方(ミスを減らしたい方)は

投資に必要な判断が少なくて済むインデックス運用もお勧めです。






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